ふしぎな月 の商品レビュー
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この「ふしぎな月」は、いつ昇るのか定かではありませんが、昇ればその光はこの世の隅々まで届くようです。その月光を見た生き物たちは、妖精になって踊ったり、あっという間に花開いたり、一体化した夜空と海を泳ぎ回ったり。 でも、人間は? 街では、赤ちゃんだけ。あとの人々は、目を覚ましもしな...
この「ふしぎな月」は、いつ昇るのか定かではありませんが、昇ればその光はこの世の隅々まで届くようです。その月光を見た生き物たちは、妖精になって踊ったり、あっという間に花開いたり、一体化した夜空と海を泳ぎ回ったり。 でも、人間は? 街では、赤ちゃんだけ。あとの人々は、目を覚ましもしないようです。疲れ果てているのか、月などどうでもよくて、何かメディアにハマっているのかもしれませんね。 そして、ふしぎな月は何処かの戦場を照らします。戦車の前に瓦礫が累々と広がり、遠くに戦火が見えるショッキングな情景ですが、光は妖精たち、生き物たち、花たちとともに、瓦礫の中から子どもたちを呼び覚まします。戦火に傷ついているに違いない子どもたちが笑顔になった! 胸をしめつけられます。世界中のこんな子どもたちを何故守れないのか、歯痒い気持ちでいっぱいになります。
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〝空にまあるい不思議な月が昇りました...月の光は、町を包み、窓から家の中に流れ込んできました...不思議な月は、遠い国の空にも昇りました。サバンナの夜空にも、ジャングルの夜空にも、戦場の夜空にも...〟〝月よ、月。不思議な月。おまえは、いつも眺めてる。この世の歓びを、また哀しみ...
〝空にまあるい不思議な月が昇りました...月の光は、町を包み、窓から家の中に流れ込んできました...不思議な月は、遠い国の空にも昇りました。サバンナの夜空にも、ジャングルの夜空にも、戦場の夜空にも...〟〝月よ、月。不思議な月。おまえは、いつも眺めてる。この世の歓びを、また哀しみを...欠けては満ちる、月よ、月。ずっとそこから照らしておくれ...この世が闇に沈まぬように。わたしが闇にのまれぬように〟・・・『キーウの月』の光が、日本の夜空を照らし、世界の夜空を照らす・・・心にしみ入る絵本です。
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幻想的な景色と、反戦… 読書感想画の課題図書としてなるほど…という感じ とにかく吉田尚令氏の挿絵が幻視の美しさ
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7歳5ヶ月の娘に読み聞かせ 月っていいよねえ 月の雰囲気が好きで 娘の名前にも月がついてる 富安さんもきっと月好き。 月を題材にした本が多いもの。 イラストも魅力的でした きれい~
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ささやかながら、妖しく美しい不思議な魅力を持った「月」。 その魅力は、ここに書かれているようなことが起きても、おかしくないような気にさせられる神秘性も感じさせられます。 たとえ虫が妖精に変わっても。花が一斉に咲き誇っても。 中でも、空と海が繫がって魚たちが泳ぐ画は圧巻の一言です...
ささやかながら、妖しく美しい不思議な魅力を持った「月」。 その魅力は、ここに書かれているようなことが起きても、おかしくないような気にさせられる神秘性も感じさせられます。 たとえ虫が妖精に変わっても。花が一斉に咲き誇っても。 中でも、空と海が繫がって魚たちが泳ぐ画は圧巻の一言です。 また、どんなに暗く寂しく悲しい闇夜の中であっても、常に光を投げかけて、私たちを見てくれる存在でもあり、それを決して忘れてはいけないことを、実感させてくれます。 たとえ、それが戦場であっても。 それから、画を見た後で、本書の発売が2021年であることに、ちょっと意外な感を覚えたのですが、どうも月夜の描写に、ゴッホの「星月夜」を思わせる雰囲気があり、特に戦場の描写に、それを如実に感じられて・・ゴッホのそれは、想像で描いていることから、まるで、今の現状も想像の出来事であって欲しいと、願っているようにも思えました。
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昨年出版の本だけど今の世界の事を思っているようです くらやみに心がふさがれてしまいそうな時 月の事を思い出して穏やかなあかりに包まれよう すべての人々に届きますように
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その月は数々の奇跡を引き起こす。 途中、戦場の夜空のページで手が止まった。 ウクライナの軍事侵攻に胸を痛める。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『ふしぎな月』は私を不思議な世界に連れ出してくれたような...そんな感じ。不思議な世界なんだけど、現実的でもあって、月は地球全体を照らしていることに気付かされる。この世の喜びも哀しみも眺めていることに。
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