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文豪と俳句 の商品レビュー

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2024/02/04

俳句は全く詳しくなく、良し悪しや意図する所も自分で見ただけではわからないが、解説されるとなるほど、と納得できた。人柄が現れたり小説の世界と繋がっていたり、個性の出方も人それぞれなのが面白い。俳句は少ない文字だけど深い表現方法だというのがよく感じられた。

Posted byブクログ

2022/04/20

こういう本や、あるいはアンソロジーは筆者・編者が並べた順に読んでいくのがベストなのだと思います。しかし、芥川龍之介の愛読者の私は、芥川を最後にしました。それから太宰、賢治も後に回しました。そして、芥川を最後にしたのは正解、悪くなかったと思いました。 芥川は俳句がうまい、そして、そ...

こういう本や、あるいはアンソロジーは筆者・編者が並べた順に読んでいくのがベストなのだと思います。しかし、芥川龍之介の愛読者の私は、芥川を最後にしました。それから太宰、賢治も後に回しました。そして、芥川を最後にしたのは正解、悪くなかったと思いました。 芥川は俳句がうまい、そして、その解説も深い、と感じました。太宰については、どうでしょう、太宰が芥川を信奉していたということを確認した感じでしょうか。 文は人、散文もそうなら韻文も同じ。小説と俳句のつながり、それが直接的であろうと、また、陰に隠れたものであろうと、それを読み解いていく岸本教官の力量に大満足の一冊です。Eテレの俳句教室で見せる切れ味の良さがそのまま新書になっていました。 お気に入りの項目は、芥川、泉鏡花、そして最後の句合わせでした。 短編作家、そしてアフォリズムの芥川の資質に、深く感じ入った次第です。 時には、一句に一編の小説、全作品、全生涯が凝縮されることがある、それが読後の最初の感想です。

Posted byブクログ

2022/01/13

文豪が残した俳句を、俳人の視点で読み解く一冊。教科書的な解説ではなく、俳人の感覚で見たときの評価が面白い。 また、文豪達が言葉を選びその句の形に仕上げた経緯の推察や、この文豪はこうしたけど、本来俳句として格好良く仕上げるならこういう言い回しを使う、…といった感じでぽんぽんと俳句の...

文豪が残した俳句を、俳人の視点で読み解く一冊。教科書的な解説ではなく、俳人の感覚で見たときの評価が面白い。 また、文豪達が言葉を選びその句の形に仕上げた経緯の推察や、この文豪はこうしたけど、本来俳句として格好良く仕上げるならこういう言い回しを使う、…といった感じでぽんぽんと俳句のバリエーションが出てくるのはプロならではの情報量で、俳句素人の私も読んでて「なるほどな、俳句やってるひとの肌感覚ってこういう感じ…」と雰囲気が感じ取れるのが面白かった。 掲載文豪: 幸田露伴、尾崎紅葉、泉鏡花、森鴎外、芥川龍之介、、内田百間、横光利一、宮沢賢治、室生犀星、太宰治、川上弘美、永井荷風、夏目漱石、

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