美貌のひと(2) の商品レビュー
シリーズ1、2作一気に読んでしまった。 描かれたモデル、時代背景、画家のバックストーリーまで、分かりやすく読みやすく書かれていて読んでいて楽しかった。
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類まれなる美貌というのは、ドラマチックで数奇な人生を送る一因になる。平凡な人生とかけ離れた、美男美女の人生を垣間見るのは楽しい。肖像画がどれも見目麗しく、好みの人を見つけるのも楽しみの一つになる。自分はウォルター・シッカートのダンディズム溢れる肖像画が好き。
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表紙の絵が気に入っていたので楽しみにとっておいた一冊。楽しかったです。 今年はあんまり回り道し過ぎず、素直に1番読みたいものを読んでいきたいな。
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中野京子さんの著作を読む度に、絵画のドラマティックな面白さを感じさせられます。そして絵画を通して歴史を知ることが出来るのも楽しい。GODIVAのパッケージのロゴの女性(レディ・ゴダイヴァ)についても初めて知りました。 この本もシリーズになって出版されて、「美貌のひと展」とかやって...
中野京子さんの著作を読む度に、絵画のドラマティックな面白さを感じさせられます。そして絵画を通して歴史を知ることが出来るのも楽しい。GODIVAのパッケージのロゴの女性(レディ・ゴダイヴァ)についても初めて知りました。 この本もシリーズになって出版されて、「美貌のひと展」とかやっていただけると嬉しいです。
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今回も楽しく読むことが出来た。 中野京子さんの著作は私にとっては、あまりがっかりすることがない本が多い。 今回紹介された絵画もタイトル通り、美しいものが多かった。 その中でも印象に残ったのが、「クリュタイムネストラ」。姉妹であるヘレネのエピソードが取り上げられることが多いので、彼女に目を向けることは少ないかもしれないが、私は彼女のエピソードのほうが好きだ。殺し殺され、血で血を洗うみたいなことになるのだけれども、「美女が攫われて戦争が起きました。美女は夫の元に戻り、仲睦まじく暮らしました」という結末のほうがおかしく感じてしまう。 その「クリュタイムネストラ」の絵画。ジョン=コリアの作。とても強くてかっこいいクリュタイムネストラ。もちろん彼女も悲劇が待ち受けているのだけれど、それでも意志を感じさせるところがヘレネより惹きつけられる理由だと思う。ミスマープルもの「復讐の女神」の中で、ある人物がクリュタイムネストラのよう、とマープルに思われてしまうシーンがあった。そのシーンも印象的で事件を暗示している。 ヴィジェ=ルブランの自画像も良かった。大変幸運な人なのだけれど、運だけでなく、努力と人柄もあったのだろうなあ、と感じさせる。苦労も多かっただろうが、幸せな生涯を送った画家の話は、やはりホッとする。クールベの自画像は、この本に載せられているのを見たのは初めてで、なんだか俳優の安田顕みたい、と思ってしまった。クールベさんにも安田さんにも、ごめんなさい、と思います… ベッリーニの章ではベッリーニとドニゼッティの関係性が興味深かった。芸術家は繊細なものだけれど、そういった意味ではドニゼッティは芸術家らしくない。自分の周囲にいて、共感されるのはベッリーニではなく、ドニゼッティ。繊細すぎると長生きできないなあ、長生きすれば、大成する場合もある。 表紙を飾る「虚栄」。クーパー作。特定の人ではなく、擬人化によって虚栄を表したもの。驕るな、いずれその若さと美しさは失われていく、ということだが、驕ることによって美女はさらに美しくなることもある、と著者は言う。私もそう思う。「いいじゃないの、それならその短い間くらい驕ったって」本当にその通り。
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表紙が美しいなぁ…と思っていた自分は大勢の人と感覚的に近いのだ、と少々残念に思ってしまいました…。美と言っても女性ばかりではないことも視点としては新しく感じてその辺りも面白かったです。
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タイトルがある以上、掲載されている画の傾向は「美」なわけで。時代も幅広いし男女とも取り上げられているんだけど、どうにも終盤ともなると食傷気味に。 エピソードもスキャンダル的というかゴシップ的というか…。
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いやあ面白かったなあ。中野京子さんの本は期待を裏切らない。名画に描かれた美貌の人々のドラマチックな人生がバラエティーに富んでいて、ページを繰る手が止まらない。とにかくみんな美しい! ・裸で馬に乗り町を練り歩いたレディ・ゴダイヴァ。チョコのゴディバのマークはここから来ている。 ・形...
いやあ面白かったなあ。中野京子さんの本は期待を裏切らない。名画に描かれた美貌の人々のドラマチックな人生がバラエティーに富んでいて、ページを繰る手が止まらない。とにかくみんな美しい! ・裸で馬に乗り町を練り歩いたレディ・ゴダイヴァ。チョコのゴディバのマークはここから来ている。 ・形の良い乳房を宮殿の中で見せびらかしたというアニエス・ソレル。彼女をモデルにした「ムーランの聖母子」は妖しい魅力に満ちている。公式寵姫の第一号。 ・画家のウォルター・シッカートは切り裂きジャックではないかと言われた。 ・マリー・アントワネットのお抱え画家だったヴィジェ・ルブランの自画像は可愛い。逞しく生き抜いた人。 ・椿姫のモデルのマリー・デュプレシ。薄幸の人。 ・オスカー・ワイルドを破滅に追い込んだアルフレッド・ダグラス卿。男性版ファムファタル。 ・コンピューターの母と呼ばれるバイロンの娘のエイダ・ラブレス。彼女を称えて、特殊プロミラミング言語Adaは名付けられた。 ・才能も美貌も抜群だったのに、遅咲きのドニゼッティに嫉妬しまくった作曲家ベッリーニ。 ・ルードヴィヒ一世を虜にし、傾城の美女と言われた元スペインダンサーのローラ・モンテス。 ・あのエリザベート皇后の5人の姉妹たちの数奇な運命。みな、絶世の美女。 ・「アニーよ、銃を取れ」のアニー・オークレー。かっちょいい女性ガンマンだが、腕前は凄まじかったらしい。 とまあ紹介しているとキリがない。他の人々の人生も興味深い。美貌が武器になったり、逆に仇だったり。
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・ムーランの聖母子 アニエスは宮廷のファッションリーダーだった。大きく胸元をあけたドレスを着用したばかりでなく、自慢の乳房を見せびらかすため片方だけ剝き出しにして夜会に現れたという。 ・エイダ・ラブレス いや、彼女の功績は全く別のところ、この絵の派手なイメージからはいささか...
・ムーランの聖母子 アニエスは宮廷のファッションリーダーだった。大きく胸元をあけたドレスを着用したばかりでなく、自慢の乳房を見せびらかすため片方だけ剝き出しにして夜会に現れたという。 ・エイダ・ラブレス いや、彼女の功績は全く別のところ、この絵の派手なイメージからはいささか想像しにくい分野にあった。コンピューターだ。現アメリカ国防総省が開発した、特殊プログラミング言語「Ada(=エイダ)」は、彼女を讃えて名付けられたものだ。 ・虚栄 彼女は実在の女性の肖像でも、歴史上の人物でもない。タイトルが示すように、「ヴァニティ(Vanity)」の擬人像だ。ヴァニティとは「虚栄」「虚飾」「過度の自惚れ」「賛美欲求」といった意味合いの言葉で、カトリックの「七つの大罪」の一つに挙げられるほどの罪とされる。宗教性は抜きにしても、道徳的に褒められた質ではないというのが通念だ。そうしたヴァニティの擬人像は、中世の昔から「鏡の中の自分に自惚れる着飾った若い女」として描かれてきた。
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美貌の「人」とありますが 男性も勿論ですし 表紙の虚栄もそう 想像の美しさもあります 歴史の勉強になるし 当時の風俗にも触れられていて 雑学好きにとっては 大好物 怖い絵とはちがって 絵的には美しいのですが 波乱万丈な人生があって 必ずしも 美しい=幸せ...
美貌の「人」とありますが 男性も勿論ですし 表紙の虚栄もそう 想像の美しさもあります 歴史の勉強になるし 当時の風俗にも触れられていて 雑学好きにとっては 大好物 怖い絵とはちがって 絵的には美しいのですが 波乱万丈な人生があって 必ずしも 美しい=幸せ というわけではない というのも 絵画を見る目が より深くなります
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