探偵は御簾の中 鳴かぬ螢が身を焦がす の商品レビュー
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ごっこ遊びから始まった大事件。 祐高様マジで良い旦那さんだよなー。忍に一途な姿がイケメンすぎる。 このイケ旦那ぶりが逆に変わり者なのだとさんざん周りから言われてからの、事件の黒幕が「ザ・平安価値観」って感じの人物なのが面白い。面白いけどこの先波瀾万丈そうで心配になる……
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短編集かと思ったら連作短編で話が全部つながっていた…前回よりも探偵色は薄まってどちらかというとミステリっぽいラブコメになってた…忍のごっこ遊びからとんでもない事件が起こった!と思いきや、その前から伏線が張られてたという。何だろう、忍は誰よりも面倒くさい拗らせ恋愛脳なんだよなぁ。新キャラ螢火の方が好感が持てる。螢火、とことん損や役回りだけど。
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ところどころでなんとなく平安時代の解釈違いがおきる以外は面白い。 前の巻読み直してから呼んたほうが良かったのかもしれない……。
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祐高さまはへたれでない。 ただ真面目なだけ。自分が似た性格なのでよくわかります。あちらは男君なだけとんちんかん度が増します。途中、忍さまはどうなの?これはいったいと思いつつ、ぜひ最後まで読むことをおすすめする。最後に来ればほら、いい男の資質はなにか、わかるでしょう。 変に折れ曲が...
祐高さまはへたれでない。 ただ真面目なだけ。自分が似た性格なのでよくわかります。あちらは男君なだけとんちんかん度が増します。途中、忍さまはどうなの?これはいったいと思いつつ、ぜひ最後まで読むことをおすすめする。最後に来ればほら、いい男の資質はなにか、わかるでしょう。 変に折れ曲がっていたり、妻に愛を捧げられない、愛のない男の多い日本の中で、いい男の見本になってほしい。光源氏も業平もくそくらえ。ライトノベルだけど充分中身が濃い。大人でも読み応えあり。
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―― おそろしき、こともなき世を、おそろしく。 この世で最も恐ろしいのはひとであるとはよく云われるけれども突き詰めてみれば恐ろしい、という感情そのものがひとの抱くものであって、さてこのあとに続く文章は2通りあるんだけれど先ずは本当は「恐ろしい」という感情そのものが一番恐ろしいのだ、というトートロジー気味の感情論。それからふたつめは純粋に単体で恐ろしさを纏えるひとというのは居なくて、ひととひととの繋がりの中にこそ、あるいはその繋がりこそが本当に恐ろしいのだ、という社会論。 そのへん魑魅魍魎が跋扈する平安京なんて本当に後者で、魑魅魍魎の大半はにんげん、というかひとの思惑なんだろうなという偏見が昔からあったのだけれど、その偏見をミステリに仕立てるとこんなふうに面白くなるわけですねぇ。 二作目にして、仇敵というかラスボスというか、所謂モリアーティ的な役回りを得るひとが出てきて益々面白くなっていきそう。単純に構造を比べるのは難しいけれど(犯罪者、というわけではないし)、こういう社会性の権化、みたいのを相手にしている主人公にある意味社会性が無くて、ただそちらの側にひとつ純粋さが味方をしている、という構造で見ていくと面白い…のかな? 無理筋かな… 単純に可愛い忍さまを愛でる会でもいい。☆3.6
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