今昔物語集 の商品レビュー
レイプあり、獣姦あり、下痢便漏らしあり。教科書には絶対に載せられない犯罪、失態、愚行のオンパレード。学生時代の私にとって古典とは全く退屈で厄介な文字群でしかなかったが、こんなに面白いエピソード満載のゴシップ本が1000年前に存在していたのかと驚くと同時に、人間の本質なんてこの程度...
レイプあり、獣姦あり、下痢便漏らしあり。教科書には絶対に載せられない犯罪、失態、愚行のオンパレード。学生時代の私にとって古典とは全く退屈で厄介な文字群でしかなかったが、こんなに面白いエピソード満載のゴシップ本が1000年前に存在していたのかと驚くと同時に、人間の本質なんてこの程度のものなのだという安心感すら覚えた。
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「今は昔」で始まる、平安時代末期に編纂された日本最大の仏教説話集。本書はその中からの厳選91話を収録。法華経の教えを説いたものの中にもゴシップ調のものや下ネタも多く楽しく読めた。芥川龍之介の「鼻」「羅生門」の原話もあったのでそちらとも読みつなげてみたい。
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「今ハ昔」で語り始められる今昔物語。有名な作品を何編か読んだことはあるが、今回現代語訳ではあるものの、91話を一気読み。天竺及び震旦からも何話か取り上げられているが、やはり面白いのは本朝のもの。 その種の作品が多く択ばれているのかもしれないが、正にゴシップの宝庫。仏教説話集で...
「今ハ昔」で語り始められる今昔物語。有名な作品を何編か読んだことはあるが、今回現代語訳ではあるものの、91話を一気読み。天竺及び震旦からも何話か取り上げられているが、やはり面白いのは本朝のもの。 その種の作品が多く択ばれているのかもしれないが、正にゴシップの宝庫。仏教説話集であるので、各話の最後には作者の教訓めいたコメントがあるのだが、その内容は、民衆や武士はもちろん、僧侶まで実に生々しく、下卑た行動が語られる。 改めて古文で読みたくなった。
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「今は昔」で始まる、お馴染みの説話集。 平安時代末期に成立したと考えられている、31巻1000を超す説話が載る今昔物語から芥川龍之介も着想を得て「鼻」や「羅城門」を著しているのは、周知されるところ。この本には、そのうち大岡玲氏が選び、現代語訳をしたおよそ90ほどの短編が掲載されて...
「今は昔」で始まる、お馴染みの説話集。 平安時代末期に成立したと考えられている、31巻1000を超す説話が載る今昔物語から芥川龍之介も着想を得て「鼻」や「羅城門」を著しているのは、周知されるところ。この本には、そのうち大岡玲氏が選び、現代語訳をしたおよそ90ほどの短編が掲載されている。 仏教説話と言っても、教義的とは程遠く、お固いことはほぼ無し。 坊主、民百百姓、侍、貴族、天皇、皆恋愛か好きで特に男性諸氏は直ぐまぐわろうとする。 嘘八百のことを書くことはないだろうし、きっとその時代はそれに近い世の中だったのだろうな。 言い意味、人間味溢れるもので、なかなか面白いものだった。
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