きれはし の商品レビュー
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P26 ただ、あの頃から自分の頭の先の方に滞在し続ける自我思想宇宙の中で浮遊していきたいだけである。 --- 最近の自己啓発っぽい説教くさいエッセイとは正反対の、友達と雑談してるような感覚で読める一冊。
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ヒコロヒーの借金を返すYouTubeチャンネルを見てから気にぬる存在となり、ここ数ヶ月でめちゃくちゃTVにでるようになった。今回、書籍も出版され、どんなことを書くのかな?と思って読んでみた。何となくのイメージで描いた絵がしっかり描き上げることができたと思う彼女の人間性。どこか似て...
ヒコロヒーの借金を返すYouTubeチャンネルを見てから気にぬる存在となり、ここ数ヶ月でめちゃくちゃTVにでるようになった。今回、書籍も出版され、どんなことを書くのかな?と思って読んでみた。何となくのイメージで描いた絵がしっかり描き上げることができたと思う彼女の人間性。どこか似ているな、共感できるなと思う一方で実際に会ったら一言も話すことはないだろうなと妄想した。一筋縄ではいかなそうな彼女をこれからも密かに応援したい。
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こんなありきたりな言葉はあんまり使いたくないけれど、本当に笑って泣けるエッセイだった。 テレビで拝見しているヒコロヒーさんの、イメージそのままのようなクスっと笑える話もあれば、真面目で努力家で繊細な一面を感じるようなお話もあった。 たくさん苦労されてきたんだなあ、芸人を続けてい...
こんなありきたりな言葉はあんまり使いたくないけれど、本当に笑って泣けるエッセイだった。 テレビで拝見しているヒコロヒーさんの、イメージそのままのようなクスっと笑える話もあれば、真面目で努力家で繊細な一面を感じるようなお話もあった。 たくさん苦労されてきたんだなあ、芸人を続けていてくれて本当に良かった。
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読みやすくて一日で読了。 「宇宙」の章が特に印象的だった。「『みんな』なんて存在しない」っていうのが個人的にしっくり来た。 小学生の頃は「みんなが持ってる」「みんな行ってる」「みんな言ってる」の言葉に振り回されていた気がする。「みんな」に置いていかれないように必死で「みんな」と...
読みやすくて一日で読了。 「宇宙」の章が特に印象的だった。「『みんな』なんて存在しない」っていうのが個人的にしっくり来た。 小学生の頃は「みんなが持ってる」「みんな行ってる」「みんな言ってる」の言葉に振り回されていた気がする。「みんな」に置いていかれないように必死で「みんな」と同じようなことばかりしていたけれど、無理してすがりつく必要は無いんだなって気づいた。 個人的には「コリドー」の話が面白くて好き。コンパで中国人って嘘ついて逃げるに逃げれなくなった話、ヒコロヒーさんらしくてなんか笑えた。
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トークがめちゃくちゃ面白い、芸人ヒコロヒーのエッセイ本。考え方、言葉選びが好きなので、この本も勿論楽しめた。 中国人のポンちゃんになりきる話がおもしろすぎた。
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ヒコロヒーさん、借金のチャンネルやってたり、このエッセイでも売れない芸人の貧乏話(所持金6円、ドンキの960円のジーパンとか)もお持ちだけど、どこか余裕が感じられて、まったく残念感がない。読んで改めて、センスと才能に溢れた方だなと思いました。ヒコロヒーっていう芸名もおしゃれに昇華...
ヒコロヒーさん、借金のチャンネルやってたり、このエッセイでも売れない芸人の貧乏話(所持金6円、ドンキの960円のジーパンとか)もお持ちだけど、どこか余裕が感じられて、まったく残念感がない。読んで改めて、センスと才能に溢れた方だなと思いました。ヒコロヒーっていう芸名もおしゃれに昇華させてるし、私はこのセンスと才能に嫉妬する。 まったく強引じゃないのに、ヒコロヒーさんの魅力にひきこまれてしまうエッセイ。押し付けがましくなく、なぜか爽やかな風のよう。個人的には合コンで中国人になりきる話が好きでした。 ヒコロヒーさんとは複数人でワイワイ飲みたい気もするし、しっぽり少数で語り合いたい気もする。
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夏が好きだと言う連中は声もデカい。態度もデカい気がする。あと夢もデカい。 希望さえなければこの人生はどれほど簡単だったのだろうかと考えることは、絶望することにもよく似ていた。
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本屋でたまたま見かけてヒコロヒーのエッセイなら当然読むでしょということで買った。そしてやっぱりオモシロかった。(ele-king booksからのリリースというのもクソかっこいい。)もともとnoteに掲載されていたものと書き下ろしからなるエッセイ集で、「夏が嫌いだ」という本当に他愛もないこともあれば、彼女なりの芸人論、芸人としてのあり方のような芯をくった話もあったり。幕の内弁当のように硬軟織り交ぜているので読みやすい。芸人のエッセイは玉石混交なのでハズレのときの絶望感たるやなんだけども、文体からビシバシ伝わってくる「文の人」のオーラに飲み込まれて気づいたら読み終わっていた。 僕が感じる魅力は独特の言語センスや強めのツッコミ。テレビやラジオでは後者がフィーチャーされている一方で、この著作では前者が思う存分に発揮されている。世間では「面倒くさい」といわれる類の人かもしれないが、その思考回路を楽しめるのがエッセイであり魅力がフルに発揮されている。まわりくどい言い回しが多くて最初は戸惑うかもしれないけど、その過剰さがクセになる感じだった。特に各エッセイが「〜ないのである」で締めるルーティンのようなものがあり、違う言葉だと「こーへんのかい!」と大きな声で言いたくなる。 エッセイの良し悪しはパンチラインの質と数に裏打ちされるという自説を持っているのだけども、その点でもこのエッセイは最&高。いくつか引用しておく。 お金持ちのおもしろくない、何かがすごいやつと値段の高い飯を食うよりも、貧乏でもちょうどのユーモアがあるやつと腐りかけの野菜をどうやって食べるかを話し合うことの方が、比にならないほど楽しく思う。 些細な希望というもの、あるいは希望のようなもの、を、自分でせっせと見つけ出し掬い上げてはまた檻へと苦行をしに舞い戻っていく。希望さえなければこの人生はどれほど簡単だったのだろうかと考えることは、絶望することにもよく似ていた。 色々と考え込んでしまう人間を「こじらせ」とか「メンヘラ」とか何かと簡単な言葉で片付けようとするクソな世界に中指を立てながら、自分の身の周りについて、いつまでも考える人生こそが豊かであると言っても過言ではないのである。
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