草千里 市原恵子五行歌集 の商品レビュー
普賢岳、有明海をのぞむ地に暮らす市原氏の自然を詠う歌ののびやかなこと。 そしてずっと心から離れない、息子さんの突然死のこと。 周りの方との温かな交流にじんとする。
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市原さんは、まさに阿蘇の周辺に住んでいる人で、いつもドライブして、阿蘇を、その緑を、風を、普賢岳を、有明海を見ている人なのである。 彼女の歌は、いつも、その風光を讃えてやまない。だから、私は彼女の歌によって、阿蘇に暮らす人の日常を味わうことが出来た。 しかし、風景が美しいか...
市原さんは、まさに阿蘇の周辺に住んでいる人で、いつもドライブして、阿蘇を、その緑を、風を、普賢岳を、有明海を見ている人なのである。 彼女の歌は、いつも、その風光を讃えてやまない。だから、私は彼女の歌によって、阿蘇に暮らす人の日常を味わうことが出来た。 しかし、風景が美しいから、人は幸せかというと、そうでもない。たぶん、そういう人であったが、彼女は突然、悲嘆のどん底に突き落とされた。一人息子が大学生のとき、突然亡くなってしまったのである。歌集を読まれる方は、その悲しみが終わることがないこともご覧になるであろう。 (草壁焔太跋文より)
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