日本史の法則 の商品レビュー
2024.02.24 なるほどね、と思うことも多くあるが、いろんなところにケンカを売るような書き方には閉口する。もっとおおらかな気持ちで書かれていればいいのに。
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日本って、皇室以外は血よりも家、なんですね。 そこが面白い。 そーいや、実家は一族で住んでいます。 本家がダメになったら、すぐに分家があとを継げるように。 でもこれは、血が優先されてるのかしら…?
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通史ではなく、個々のテーマに沿って日本史を読み解く。歴史好きな自分には教科書に出てこない、こういう「歴史」(著者の推論含めて)が面白い!
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オーディオブックで再読したが、題名と中身がイマイチ一致していないと思った。従来の通説に対してのテーゼとしては面白い
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令和4年のGW後半の中日、天気も良くどこかへ出かけようかと思いましたが部屋の大掃除が途中でもあり、読み終わった本の整理をすることにしました。レビューを書きたい本が50冊以上部屋の片隅にありますが、半分を目標にしたいと思います。従って、付箋をつけた箇所全てを書いていると処理しきれな...
令和4年のGW後半の中日、天気も良くどこかへ出かけようかと思いましたが部屋の大掃除が途中でもあり、読み終わった本の整理をすることにしました。レビューを書きたい本が50冊以上部屋の片隅にありますが、半分を目標にしたいと思います。従って、付箋をつけた箇所全てを書いていると処理しきれないので、各々10箇所程度に絞ることにしました。 以下は気になったポイントです。 ・天武天皇の時代に関所を整備した、北陸から都に至る北陸道には、現在の福井県に愛発関、美濃国(現在の岐阜県)には不破関、三重県には鈴鹿関をおいた、この三つの関を閉じてしまえば、北陸道・東山道・東海道を押さえることができた、福井・岐阜・三重を縦に結ぶラインで日本列島を東西半分に分けた、このラインからの西が「こちら側」(p20) ・関東に土着した武士たちは元を辿れば平家、だから鎌倉幕府を支える有力御家人はみな平家である、源平の戦いとは、源氏と平氏の権力争いではなく在地領地の独立戦争であった(p29) ・承久の乱の場合は鎌倉幕府は3000箇所の荘園(西国中心)を得た、そこに東国の御家人が入って行ったので幕府の勢力は西へと延びていった(p35) ・1392年に室町幕府は南北朝合一を行い、幕府ほ京都への課税が実現した、その上で東北を直轄領から切り離して、鎌倉公方の管理下においた(p37)また、都と鄙(ひな)に分類した、都に分類されるのは、近畿・中国・四国、残りの関東と東北、九州は鄙であった(p39)守護大名(近畿、中国、四国)は京都に集まった(p40) ・皇統を二つに分けるメリットは、徳川幕府が本願寺を東と西に分けてしまったのと同じ、巨大な力を持っている勢力を二つに割ってしまえば大きな力を発揮できなくなる(p81) ・前方後円墳という不自然な形状は、奈良の王権と吉備の王権が連合し、それぞれの古墳の形が複合するとあの形となる(p99) ・邪馬台国において神を祀る神事がトップで、政治はその下に置かれていた(p134) ・700年くらいの時期に、単婚小家族から、直径相続への家族形態の移り変わりが重なる、それまでは天皇は兄弟の間で相続してきた(p215) 2022年5月8日作成
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各時代を貫く時代背景を1つのテーマで捉え、同時代では政治・経済・文化を横断的に、各時代を縦断的に掘り下げる。表面的な歴史しか見れてなかったが、本質がとても良く分かり、その時代の新たな視点・気付きを与えてくれる。歴史が楽しくなる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
<目次> 第1章 日本は一つ、ではない~この国は西高東低 第2章 歴史も一つ、ではない~もしも、あのとき… 第3章 日本の歴史はぬるい~変わるときは外圧 第4章 信じる者は、救われない~信じると大虐殺が… 第5章 地位より、血より家~世襲が、強い 第6章 日本社会は平等より平和を選び、自由をはぐくんでいた <内容> 日本の歴史学者としては、かなり勇気を持った本だと思う。個々の事件などを緻密に論証するのではなく、俯瞰して、創造力を使って、そして勇気をもって「日本の歴史は…」と語った本。従来の歴史好きや学者には、好まれる書き方でもない。ただ、こういう本はもっとあってもよいと思う。もちろん書き手を選ぶ。一般のライターやジャーナリストではだめだ。ちゃんと歴史の中で学んだ人が書かないと信憑性に欠ける。そこは評価する。今回の内容については、ちょっと荒っぽいかな?と感じた。
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広く社会に向けて歴史学の知を発信していこうとする著者の姿勢が良く現れている一冊だと思う。 著者の専門とする中世史、ーそれは武家が力を握っていった時代であるがー、を主たる題材として、日本の歴史全体を貫いているものは何かとの問題意識から、大きく6つの"法則"...
広く社会に向けて歴史学の知を発信していこうとする著者の姿勢が良く現れている一冊だと思う。 著者の専門とする中世史、ーそれは武家が力を握っていった時代であるがー、を主たる題材として、日本の歴史全体を貫いているものは何かとの問題意識から、大きく6つの"法則"について論じられる。 一般書という性格上詳しい論証は省かれているので、本当にそうか疑問に思われる箇所も少なくないが、日本の歴史を考えるに当たってヒントとなる論点が随所に示されている。著者の語り口の妙もあり、読んでいて楽しい。
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