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古来稀なる大目付(3) の商品レビュー

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2021/10/19
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大目付の仕事の難しさを、第1、2と、読んで、これは第3になる。 吉宗の「大目付になれ!」の一声に古希を過ぎた松波三郎兵衛が、正義感あふれる活躍をするのが、見ものである。 今回は、うつけ者と言われる常陸の下館藩主が、秘かに江戸の吉原で、豪遊しているとの・・・ それでいて、命を狙われており、勘九郎が、調査と護衛の役目を・・・ どちらも、少し隠し事をしながら、藩主の苦悩と恨みを取り除く助けをするのだが、いつもながら、三郎兵衛と孫の勘九郎の掛け合いが、良い。 今回は、桐野も大活躍! しかし、藩主の人の良さにも、ほどがある。 不義の子を宿した妻にも優しく、そして、毒を盛られて、後半年の命も知りながら、厄介な火種を消すために、うつけ役を演じていたのかと、思うと哀れに思う話であった。

Posted byブクログ