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あなたの後ろにいるだれか の商品レビュー

3.3

31件のお客様レビュー

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2024/10/19

八人の作家が競作したホラー・アンソロジー。いやー、怖かった。どれもかなり怖かったけど、似たような話というものはなく、読む人によってお気に入りは変わるだろうと思う。 私がもともと好きな作家である澤村伊智の「涸れ井戸の声」は傍観者の立場でいたはずが気がついたら自分も恐ろしい事象に巻き...

八人の作家が競作したホラー・アンソロジー。いやー、怖かった。どれもかなり怖かったけど、似たような話というものはなく、読む人によってお気に入りは変わるだろうと思う。 私がもともと好きな作家である澤村伊智の「涸れ井戸の声」は傍観者の立場でいたはずが気がついたら自分も恐ろしい事象に巻き込まれているという展開で予想通りにおもしろく、怖かった。 一作目に収録されていた恩田陸「球根」はファンタジーめいた学園が舞台なのだけど、ほんとこの人作風が広すぎて恩田陸って実は6人ぐらいいる?と思った。 ちょうど少し前に恩田陸の「灰の劇場」という作品を読んだが、そのともまるで違った話の雰囲気や内容で、さすが恩田陸だぜ…!と唸った。どうやらホラー的なものは他にも書いているらしく恩田陸のホラーものもっと読みたい。 今まで触れたことがなかった作家さんでは彩藤アザミさんの「長い雨宿り」超怖かったな…!明確に人ではない者が出てきていて、その描写もシチュエーションも怖くて正直飴が降ってるときと夜は読まないほうがいいかもしれない。これだけの臨場感ある描写ってできんだね… 彩藤アザミさんの作品ももっと読んでみたいと思った。知れてよかった。アンソロジーのいいところは今まで触れたことなかった作家さんに触れられるとこだね

Posted byブクログ

2024/05/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

8人の人気作家による怪奇小説集です。 以下簡単に、あらすじを紹介します 不気味な学園に取材に訪れた記者が学園の秘密を暴く(球根/恩田陸) 公園で出会った老人が語る町中に空いた見えない穴の正体とは(穴のはなし阿部智里) ある日を堺に夢の中でバーにいる自分を見るようになった主人公、そのバーのバーテンダーはとても不気味な人物で…。夢の中で見るバーの不思議が暴かれたとき、主人公の罪が明らかとなる(半身/宇佐美まこと) ある日雨のバス停で雨宿りをした主人公が出会った男が語りだしたのは、彼の祖父の田舎に雨の日にだけ現れる妖怪の話だった(長い雨宿り/彩藤アザミ) ある日ホラー作家の主人公のもとに、自分が書いたことのないはずの小説の感想が送られてきた。その小説は彼女のどの作品よりも怖かったという。やがて彼女はとりつかれたようにその作品を求めていく(涸れ井戸の声/澤村伊智) シャクヤク茸という幻のきのこの自生地を調査するために立入禁止の山に登った主人公。この時その山はある神事が行われている最中で…(たからのやま/清水朔) 幸せに暮らす主人公のもとにある日学生時代の友人から、同級生が亡くなったという連絡が入る。彼女たちは学生時代ある罪をおかしいて…。昔の罪に囚われた彼女たちの末路とは(赤剥け鬼/あさのあつこ) ある廃墟で行われる霊能力者と、現実主義者の論争。その末路(例の視点/長江俊和)

Posted byブクログ

2023/11/02

八人の作家さんによる怪談アンソロジー。どれも読みごたえがありました。不気味だったり、少し切なくなる作品ありで楽しめた。恩田さんの「球根」はその背景や世界が気になり長編で読んでみたいな。

Posted byブクログ

2023/09/21

彩藤アザミさんの『長い雨宿り』がダントツに怖くて面白かったです。あばださまって一体なんなんでしょう?知りたい!

Posted byブクログ

2023/04/10

アンソロジー。全体的にクオリティー高めで面白かった。 『球根』恩田陸 取材に訪れた記者を案内する天啓学園生徒会副会長。僕の言った通りに大人しくついてきてくれないとああなりますよ……と不穏な展開。こういう閉じた学園モノ好きなのかな。著者の他の短編でも見た気がする。 『穴のはなし...

アンソロジー。全体的にクオリティー高めで面白かった。 『球根』恩田陸 取材に訪れた記者を案内する天啓学園生徒会副会長。僕の言った通りに大人しくついてきてくれないとああなりますよ……と不穏な展開。こういう閉じた学園モノ好きなのかな。著者の他の短編でも見た気がする。 『穴のはなし』阿部千里 ぽっかり空いた穴が人の足下に見えるという老人の話を聞く私。老人はだんだんとその穴の底が気になっているようで……。忘れた方が身のためですって言われるとかえって忘れられないものである。 『半身』宇佐美まこと 外食チェーン店の統括マネージャーである真知子は、仕事にやりがいを感じつつも不規則な食生活とストレスで左半身に帯状疱疹などの不調を感じていた。真知子が時折見るバーカウンターに座ったまま動けない夢。ラストで不気味な符合が判明し、ゾッとする。 『長い雨宿り』彩籐アザミ 田んぼの中のバス停で雨宿りしていた主人公に、子供の頃遭遇した恐ろしいものの話を語り始める男。子供にしか見えない「あばださま」の描写、主人公と男との因縁など完成度の高い短編。 『涸れ井戸の声』澤村伊智 筆を折った小説家の先輩西村から未発表の原稿を託された香川。その中身は、誰もが恐ろしいと言うのに正確な内容がわからない短編「涸れ井戸の声」について書かれていた。小松左京の「牛の首」みたいな話。実在する作品や作家や誌名を織り込むことで現実味が増している。 『たからのやま』清水朔 幻のシャクヤク茸を求めて私有山に入った主人公が山の神を祀る鹿茸家兄弟の後継争いに遭遇する。登場人物の関係性がいまひとつわかりづらいのだが、未城=秋実と考えていいのだろうか。 『赤剥け兎』あさのあつこ 愛妻家の夫、念願の彫金教室と幸せな生活を送る彩美のもとに故郷の友人瑞恵から電話が入る。同じく故郷の友人香奈が亡くなった。但馬結子の呪いではないかと言うが……。これは正直微妙な作品。女の嫉妬って怖いなぁとは思ったけど。 『例の支店』長江俊和 森の中の廃墟。どこかの企業の支店だった建物らしい。そこを訪れたジャーナリストの佐久間は、霊能者の乙部に霊の存在を証明してみろと責め立てるが……。二人で来たはずなのに第三者の目線で語られてるので、すぐにわかってしまった(笑)。タイトルからしてダジャレだし。面白いけど、最後がやや雑に感じた。

Posted byブクログ

2023/03/30

①初っ端、奥田さん × 何が言いたいのか、、、 中身のない話がただただ長くかんじました。 別の本も読んだ事があるが、書き方が吸い込まれない 苦手ですね。 ②阿部さん ◎ 初めて読みました。 面白かったです。どんどん内容が知りたくなり 別の本も読んでみようと思います。 ③宇佐...

①初っ端、奥田さん × 何が言いたいのか、、、 中身のない話がただただ長くかんじました。 別の本も読んだ事があるが、書き方が吸い込まれない 苦手ですね。 ②阿部さん ◎ 初めて読みました。 面白かったです。どんどん内容が知りたくなり 別の本も読んでみようと思います。 ③宇佐美さん △ 初めて読みました。 内容がピンとこないです。 ④アザミさん ◎ 初めてよみました。 面白かったです。どんどん内容が知りたくなり 別の本も読んでみようと思います。 ⑤ 澤村さん △ 初めてよみました。 私には合わないかんじです。 内容が回りくどく、一つ一つの説明も長い ⑥清水さん ○ 初めて読みました。 面白いが、最後の結末がが アレ? っと言うかんじでした。 ⑦あさのあつこさん ◎ 初めて読みました。 面白い。どんどん先が知りたくなりました。 別の本も読んでみようと思います。 ⑧長江俊和さん ◎◎◎◎◎ 長江さんの文章の書き方は 本当にドキドキ、ワクワクします。 最高です。 今出版されているものは全て読み終わってしまった。 早く次のが読みたいです。

Posted byブクログ

2023/02/27

ホラーアンソロジー。『だから見るなといったのに』よりも怖かった。また、伏線回収やどんでん返しなどのミステリ的作品もあった。澤村伊智『涸れ井戸の声』、長江俊和『例の支店』が特に面白かった。『例の支店』は、読み終えて、タイトルの意味になるほどと思った。

Posted byブクログ

2023/02/25

どれも良いが、ツボにハマるものは少なかったか。ホラーと言っても方向性が色々あるのが興味深い。 好みなのは「長い雨宿り」。ストーリーの構造がオーソドックスだが最後まで飽きさせない。「涸れ井戸の声」は、なかなか真に迫るかんじで印象的。「赤剝け兎」は、展開そのものは好みだが、ちょっと作...

どれも良いが、ツボにハマるものは少なかったか。ホラーと言っても方向性が色々あるのが興味深い。 好みなのは「長い雨宿り」。ストーリーの構造がオーソドックスだが最後まで飽きさせない。「涸れ井戸の声」は、なかなか真に迫るかんじで印象的。「赤剝け兎」は、展開そのものは好みだが、ちょっと作りが納得いかなかったかなぁ……惜しい。

Posted byブクログ

2022/07/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館より。 ヤバい、怖い(笑)  一番気になったのは、澤村伊智先生の「涸れ井戸の声」。 怖いけど読みたい気持ち、わかる分余計怖いわ。

Posted byブクログ

2022/04/10

8人の作家による ホラーアンソロジー 澤村伊智先生目的で 読んだけど 読んだ事のない 作家さん達を 知れるので こういう短編集は 有り難い

Posted byブクログ