日本陸海軍、失敗の研究 の商品レビュー
雑誌「歴史街道」に掲載された記事を収録した本である。それぞれが得意とする分野について執筆をしているが、執筆者によっては消化不良を感じるものもある。またすでに既刊となっている書籍の要約のものもあるが、この場合には執筆者の既刊書籍を手にとってみようか、と思えた。また執筆者の中には、非...
雑誌「歴史街道」に掲載された記事を収録した本である。それぞれが得意とする分野について執筆をしているが、執筆者によっては消化不良を感じるものもある。またすでに既刊となっている書籍の要約のものもあるが、この場合には執筆者の既刊書籍を手にとってみようか、と思えた。また執筆者の中には、非常に参考となるものもある。 この手の本は気軽に読むには最適である。私もサクサクと読み進められた。ちょっとした息抜きや隙間時間に読むには最適な本であろう。
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この類の書は数多あって、そのどれもがたいていはそこに書かれている失敗の原因やもう少し大きな背景に言及し、どのようにすれば防ぐことができたのか、また現代への示唆はということを問う。確かに、その通りであって、反省して内省して次へと繋げられれば言うことはない。すばらしい展開が待ってい...
この類の書は数多あって、そのどれもがたいていはそこに書かれている失敗の原因やもう少し大きな背景に言及し、どのようにすれば防ぐことができたのか、また現代への示唆はということを問う。確かに、その通りであって、反省して内省して次へと繋げられれば言うことはない。すばらしい展開が待っていることだろう。 それでも、そんなことができるだろうか。みんな等しく失敗するものである。失敗してもいい。失敗してもやっていけるということを明らかにするという文脈において、どこまでも失敗を研究して完璧を目指すことが本筋なのだろうか。何かスッキリしないのだ。
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