ニセ札鑑定人の贋金事件ファイル の商品レビュー
数十年にわたり、警察および民間にて硬貨とお札両方の贋金を鑑定してきた筆者が語る、贋金の歴史とその事件簿。 本書によれば、贋金は西暦700年代には既に日本で作られていたらしい。 本物と偽物でどこがどう違うのかのポイントが説明されているのだが、写真が少ないためイメージしずらい。 ...
数十年にわたり、警察および民間にて硬貨とお札両方の贋金を鑑定してきた筆者が語る、贋金の歴史とその事件簿。 本書によれば、贋金は西暦700年代には既に日本で作られていたらしい。 本物と偽物でどこがどう違うのかのポイントが説明されているのだが、写真が少ないためイメージしずらい。 もちろん写真付きで事細かに説明してしまえば、今後の贋金づくりを助長しかねないという配慮もあって、あえて写真を少なくしているのかもしれないが、使用が終了した貨幣にあっては、もう少し載せてくれても良いのではと感じた。 一方、興味深かったのは、現在「ユーリオン」と呼ばれる世界各国の銀行券で採用されている真偽判別マークは、日本のオムロンが開発したものであるというところ。 コピーマシーンやスキャナーは全て、このユーリオン検知機能が備わっていて、それを感知すると原稿を読み取らない仕組みになっているとのこと。 その他にも実際の鑑定をした筆者ならではの贋金にまつわるエピソードが満載なので、その方面に興味のある人は読んで損はない本だと思う。
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