こわい本(文庫版)(3) の商品レビュー
新版「こわい本」の第3巻は主に60年代に発表された時代物ホラーを集めたもの。 67年に「週刊少年マガジン」に掲載された「人喰い不動」と「復讐鬼人」に2編は他とはかなり毛色の違い劇画色が強い。 巻末に草間彌生との対談も収録。
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今回のテーマは「狂乱」だけれど、時代物というコンセプトもありそうです。案外と怖くない、かも。ただし人間の歪んだ心や残酷さを描いているという面では、何よりも怖いのかもしれません。 「人喰い不動」と「復讐鬼人」は物凄いのだけれど、怖いという気がちっともしなかったのは。勧善懲悪的な面が...
今回のテーマは「狂乱」だけれど、時代物というコンセプトもありそうです。案外と怖くない、かも。ただし人間の歪んだ心や残酷さを描いているという面では、何よりも怖いのかもしれません。 「人喰い不動」と「復讐鬼人」は物凄いのだけれど、怖いという気がちっともしなかったのは。勧善懲悪的な面が多いせいかな。結末はとてもすっきり。 「ふりそで小町捕物控」が面白かったです。こういう作品も書かれていたんだ! 人間の執念の恐ろしさも描きながら、けっこう正統なミステリとしても読めます。あの有名作品と同じネタが使われていたのも「おおっ!」という感じ。
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