沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う の商品レビュー
ナニワトモアレ、とにかくワクワクする。 先生の生き様(!)も、分野も。挑戦することって楽しいんだなぁ!
Posted by
詳細は、あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノートをご覧ください。 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1972.html 本書では、沈没した船そのものが研究の対象です。 まずは、船の構造からして知らないことばかり。
Posted by
蘇れ、少年時代のワクワク!おっさんのちょっと早い夏休み読書、第2弾は沈没船です。前の本が恐竜博士、小林快次の「ティラノサウルス解体新書」で気分上がったので、今度が沈没船博士、山舩晃太郎の積ん読本を開きました。ずっと野球選手を目指して打ち込んでいた筆者が大学野球で挫折し卒業論文のテ...
蘇れ、少年時代のワクワク!おっさんのちょっと早い夏休み読書、第2弾は沈没船です。前の本が恐竜博士、小林快次の「ティラノサウルス解体新書」で気分上がったので、今度が沈没船博士、山舩晃太郎の積ん読本を開きました。ずっと野球選手を目指して打ち込んでいた筆者が大学野球で挫折し卒業論文のテーマ探しで『海底の1万2000年ー水中考古学物語」という本に出会い、水中考古学という分野に魅了され、写真にクレジットされているというだけでテキサスA&M大学を目指し、英語がまったくしゃべれない、読めない状態で渡米し、それはもう信じられない努力と運と行動力で、沈没船博士として世界中にプロジェクトから引く手数多になるまでの波瀾万丈物語。この心踊る感じ、何かに似ている…そうだ、最近NHKアカデミアという番組で観たエジプト考古学者の河江肖剰 の言葉…でした。正確には忘れましたが、一度も学者になろうと思ったことはない、ピラミッドが発掘したかっただけだ、みたいな発言。研究って学問が目的みたいになっちゃう時があるけど、研究って好奇心の追求でしかなくて、その時、学問は探求の道具でしかないんですよね。さらには、それこそ小学校の夏休み読書感想文かなんかでよんだシュリーマンの「古代への情熱」まで蘇りました。自分のワクワク力、まだまだ信じてみたくなりました。
Posted by
新しい世界を覗けて良かった。海底に眠るロマン。何かに夢中な人は魅力的でかっこいい。 2023/06/25 読了
Posted by
すごく面白かった。 色んな仕事、生き方があるな〜 何歳でもどんなルートでもやりたい事はやれるのかもしれないと思わせてくれる本。 水中考古学を齧りたくなる。 普段フィクションしか読まなくてそれ以外は挫折する方が多いけど最後まで楽しく読めた。
Posted by
筆者の好奇心と行動力には圧倒されるばかりだった。水中考古学者として身を立てるまでのサクセスストーリーが漫画のようでとても面白い。 世界中の海に潜って目の前に広がる遺跡に感動するような気持ちが味わえた。
Posted by
少し古い話になり恐縮ですが、2016年9月のザ・ロープ例会で、井上たかひこ氏をお招きして「千葉県勝浦沖に眠る米国の蒸気外輪船ハーマン号の発見と今後」と題した講演をいただきました。(例会資料アーカイブに講演資料を登録してあります。)また、会報第89号(2015年11月)でも井上たか...
少し古い話になり恐縮ですが、2016年9月のザ・ロープ例会で、井上たかひこ氏をお招きして「千葉県勝浦沖に眠る米国の蒸気外輪船ハーマン号の発見と今後」と題した講演をいただきました。(例会資料アーカイブに講演資料を登録してあります。)また、会報第89号(2015年11月)でも井上たかひこ氏の著書「水中考古学、クレオパトラ宮殿から元寇船、タイタニックまで」(中公新書、2015年)を紹介しました。 水中考古学についてはこれまで多くの出版物が上梓されてますが、今回紹介するのは最近発売された2冊で、著者は両名ともにテキサスA&M大学院で学位を取得し、水中考古学の普及に向けて活動を続けている若手研究者です。科学技術の進歩と考古学が融合し、沈没船発見のニュースが近年増えてきたように思います。歴史的な帆船を守備範囲とするザ・ロープ会員にとっても興味をそそる分野ではないでしょうか。 山船氏の専門は、海事考古学の中の「船舶考古学」で、本書の中で「19世紀の終わりに飛行機が発明されるまでは唯一、人が海を越えるための乗り物が船だった、そのため、常にその時代の最先端の技術がつぎ込まれている。」そして「我々が過去の文明の船を研究することは、子孫が未来で21世紀のスペースシャトルや宇宙ステーションを研究し、我々の技術水準を知るということに似ている」と述べています。「造船技術と積荷の内容」が船舶考古学では重要なポイントと強調しています。平易な解説で、水中考古学者の若手が何を考え、何をどう研究しているのかを知ることができる1冊です。YouTube動画も参考になります。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
水中考古学者の山舩博士の沈没船エッセイ。 ・なぜ、水中考古学者になったのか ・学生時代、論文 ・いかにして、世界中の沈没船プロジェクトに関わるようになったか ・トレジャーハンターへの憎しみ ・「フォトグラメトリ」 ・考古学者たち ・学生たちの恋とカオス ・地元の人々と沈没船 ・戦争と水中考古学 〇機械があればフォトグラメトリを作成出来るわけではない。経験と技術 〇トレジャーハンターは歴史の敵 〇学問・研究の楽しさ 〇第二次世界大戦の水中遺跡の保存のタイムリミット 〇野球青年から水中考古学への転身。英語さっぱりだがアメリカ留学 〇笑顔が人と仕事を呼ぶ
Posted by
知らん世界すぎて面白かったなー! この人の行動力とか向上心がすごすぎる・・・こんなに夢中になれることをやれてるのは羨ましいな。 ダイビング行きたいーーー
Posted by
その挫折と一念発起で水中考古学者となった著者の歩みと、 世界各地で潜った水の底での、水中調査や発掘を行う姿。 情熱とロマン溢れる沈没船博士の、軽快なエッセイ。 第1章 人類は農耕民となる前から船乗りだった 第2章 発掘現場には恋とカオスがつきものだ 第3章 TOEFL「読解1点」...
その挫折と一念発起で水中考古学者となった著者の歩みと、 世界各地で潜った水の底での、水中調査や発掘を行う姿。 情熱とロマン溢れる沈没船博士の、軽快なエッセイ。 第1章 人類は農耕民となる前から船乗りだった 第2章 発掘現場には恋とカオスがつきものだ 第3章 TOEFL「読解1点」でも学者への道は拓ける 第4章 エーゲ海から「臭いお宝」を引き上げる 第5章 そこに船がある限り、学者はドブ川にも潜る 第6章 沈没船探偵、カリブ海に眠る船の正体を推理する 第7章 バハマのリゾートでコロンブスの影を探せ 第8章 ミクロネシアの浅瀬でゼロ戦に出会う 「船がそこにあるから」潜る! 水中考古学の基礎知識と発掘現場のリアルを軽快な文章で 紹介する著者は、野球での挫折を味わい、大学進学後に 読書から水中考古学で人生の指針を見い出す。が、 アメリカの大学院留学時の壊滅的な英語力に呆然。 だが一念発起で猛勉強し、大学院生に。 学ぶ事の楽しさを味わい、心を鷲掴みされた授業から教授に 押しかけて弟子入りして助手となる。それからの目覚ましい活動! 大学院を卒業し、水中考古学と成り、 フォトグラメトリの方法論で注目され、 世界の発掘現場を潜り、3D画像の実測図を作成することになる。 クロアチアのアドリア海。 ギリシア、フルニ島のエーゲ海。 バハマ、ハイボーン・ケイ島のカリブ海。 ミクロネシア連邦、チューク諸島の太平洋。 水中とはいえ、自然や環境での異なる場所での発掘の困難さ。 合い間に語られる、懐事情や木材と金属の朽ち方の違い、 水中文化遺産保護の問題など、興味惹かれる話題も言及。 何とも困難な場面が連発の発掘作業ですが、 「私は本当に水中考古学が大好きだ」と言い切れる潔さ。 今も何処かで潜っているのかな・・・これからの活動も楽しみです。
Posted by