金の鰯 の商品レビュー
第十七弾 婿入り先の高岡藩先代藩主に関係して鰯の〆粕の相場に、意外な一面を知り、又、銚子の代官と奥徳商人の陰謀は阻止したが大元の悪はまたしても、恨みだけ残し次巻へ
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壱石でも削られれば大名ではなくなる、関東の小藩、高岡藩に婿入りした正紀は 格上でもある大藩、尾張藩から婿入りした。 高岡藩は何がおこるにしても、 まず資金を集めなくてはならないという貧乏藩だ。 義父でもある同じ尾張藩から婿に入った正国が お国入りする経費もやっと用立てたが...
壱石でも削られれば大名ではなくなる、関東の小藩、高岡藩に婿入りした正紀は 格上でもある大藩、尾張藩から婿入りした。 高岡藩は何がおこるにしても、 まず資金を集めなくてはならないという貧乏藩だ。 義父でもある同じ尾張藩から婿に入った正国が お国入りする経費もやっと用立てたが、 半年先の江戸入りの経費の工面に頭が痛い。 小金の両替商の息子房太郎が相変わらずひょろりとした風貌で 帳面片手に市場を調査中。 聞けば、銚子沖でのイワシの漁が不漁ではないか? と疑問を持っているという。 市民の明かりである魚油や、 百姓にとって人糞よりも効果がある干鰯や〆粕が 高騰する予測があるという。 ここで、正紀も値上がりを見込んで、上京費用の幾らかをと考えるが。 先立つものがない。 今回、正紀からは先先代の藩主であった 隠居した正森に初めて出会う。 正森は81歳となるが今でも剣の腕もかなりのかくしゃくなる風格。 しかも藩とは一切関係なく生計を立てているのか? 暮らしぶりは困っては見えなかった。 住まいはなど誰も知ってはいなかった。 そんな正森が牢人二人からの襲撃を受けながらも、 返り討ちにする現場を見てしまう。 興味深い元藩主の登場。キャラクターも謎が多く面白い展開。 このシリーズは、小さな藩で、貧しい高岡藩に 尾張藩という大きな徳川家の家からの婿入り、 しかもあの白川と川柳にもなる松平定信が老中として腕を振るっていた時代。 江戸の経済が物語の主軸を担う面白いシリーズなのだ!
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舞台も銚子がメイン。新たな登場人物も現れるなど物語もちょっと変わった雰囲気へ。今回は正紀の出番が少ないような。それといまいちすっきりしないのは翌月刊行分に続くからか。 以下物語とはあまり関係ないこと。 しかし先代藩主の井上正森って長命だったんですね。この後十年生きるということは...
舞台も銚子がメイン。新たな登場人物も現れるなど物語もちょっと変わった雰囲気へ。今回は正紀の出番が少ないような。それといまいちすっきりしないのは翌月刊行分に続くからか。 以下物語とはあまり関係ないこと。 しかし先代藩主の井上正森って長命だったんですね。この後十年生きるということは養子の正国(一年後に死ぬ)より長生きするし、正紀でさえ正森の6年後までしか生きないことになる。ということはもうすぐ正紀が藩主になってそのあとは正森が物語に絡んでくるのかな?
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