悪童たち(下) の商品レビュー
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「悪童たち」というタイトルから、殺人犯 対 子どもたち という構図で進行していくと勝手に思い込んでいたのですが、裏切られました。 朝陽というサイコ野郎が、悪童二人との出会いで才能を開花させるお話だったなと。最後の日記パートは半分くらい、一度読んだことだったのでちょっと疲れたうえに、厳良がもう少しキレのある人だったらな〜とか思いました。 でも、よくある解決!というオチじゃないのも、本作の面白さかも知れません。
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前読んだ「検察官の遺言」も良かったけど、その前に出たこの本もめちゃめちゃ面白くて一気読み。タイトルがちょっと悪いけど、見事な華文ピカレスク小説。 シリーズものではあるが、主要人物がかぶるだけで、どちらから読んでも問題なし、つか第1作自体邦訳無いし。本作は登場人物も少ないので読みやすいし、展開が早く、ベタな想像の裏を行く意外性もあり、まさにページターナー。細かいツッコミどころはあるけれど、とにかく面白く読めるので全く気にならない。ミステリ要素はほとんどなく、エンタメ本として読むのがおすすめ(この悪童ぶりに、読後感は保証できませんが)。
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主人公は少年達だ 悪童、大人にそう呼ばれてしまう子供達 一人は優等生、二人は悪童 些細なきっかけで子供達の世界に舞い降りるトエラブルの種 明日を生き抜くためにとった行動が絡み合い、そして落ちていく リアルな中国社会描写の中で気弱ないじめられっ子だった優等生が徐々に変化してく様子が圧巻で拍手喝采を送りたい 与えれれた1センチの想像の余地 社会の正しさを考えさせられるエンディング 見事過ぎます 子供達が犯罪者だった作品といえば東野圭吾の白夜を思い出すけど、あれは救いのないエンディングが激重の作品だっだな
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上巻を読み終えた時に感じていたほんの少しの希望も叶わないのではないかという思いは、やはりという結果を迎えた。いや、やはりどころではなく思ってもいない驚きの状況になったし、その結果を招いた心の内を想像するとなかなかに恐ろしい。『悪童たち』という言葉が可愛く思えるような行動をしでかすとんでもない悪童にゾッとする。最後の一行、良い終わり方をしているな。 以下は具体的には書きませんが少し内容に触れるため、未読の方はここでそっと閉じてください。 朱朝陽にとって2人との出会いは最初は本当に心を許すことはできなかったのだろうが、後半になり初めての友達と感じていたのは本心だろう。今までの朝陽の境遇を想像すると、かけがえのない存在になっていたはず。それなのに最後の決断をしたことで一体どんな精神状態になるのだろうとまるで想像できない。社会的幸福は手に入るかもしれないが、果たして幸福に生きていけるのだろうか?と、そう思わずにいられない。いや、社会的幸福も全てが明るみにならなければという条件次第であるし、幸福に生きるために欲していたものを全て自らぶち壊している。それでもなおやり遂げようとしていく胆力が恐ろしい。
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少年犯罪なのに本格的な殺人事件で終わる展開が面白かった。子供なのにこうも残酷な展開に持っていけるのかと。悪童たちではなく悪童人で終わりましたね。
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主人公が勝ち残って、お金も手に入れ、これからの人生は安泰になるだろうけど 本当に欲しかったものは何一つ手に入らず、全て自分の手で壊してしまい、ラスト1人で歩いてる所が虚しくて悲しい(´;ω;`) この本は厳良のシリーズ2作目らしい けど厳良はたまに様子を見に来るぐらいで、重要なことはしないから気にしなくて良かった。
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おもしろくて一気読み。『三体』と同じく全体的に多少ガバくても、設定と勢いで読ませるスケールの大きさに中華みを感じました。 ほぼ本当のことの中に一滴嘘を混ぜるのが巧みな嘘吐きだということが嫌というほどわかるけど、顛末がわかってしまっている読者にとっては、さすがに日記のくだりはだるかったかなと思いました。
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下巻になって一気に展開が進み、なかなか面白かった。 彼はいつからこの計画を練っていたのだろうか? ちょっと最後は少しイヤミス。 探偵?の数学教授は最初と最後にちょっと出て、ちょっと推理するだけだが、きちんと活躍するものもあるみたい。 その他の作品も読んでみようかな。
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現代中国エンターテイメント小説。中国ではドラマ化もされ、作中のセリフが流行語になるなどして大ヒットした小説だそうで、確かに一気に読ませる面白さは持っている。が、人が殺され過ぎて現実味がなく、一昔前の小説といった印象。
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本当に面白かった。朱朝陽がまさかそこまで展開を読んで用意周到に準備をしていたのかという恐ろしさが存在した。最初は優等生であった人間がここまでのことをやってのけるのはある意味凄すぎる。また、事件の背景には中国社会の闇の部分が映し出されており、陰鬱な気持ちになった。
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