黒鳥の湖 の商品レビュー
相反すると思っていたものが、 実は紙一重だったりする。 白と黒、優しさと狂気、嘘と真実 表面的に(事実)的には醜くい黒鳥でも、 うちに秘めたるものは潔白。 1番醜いのは内が黒い白鳥だ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
いろいろな事件と登場人物の過去と現在の関係性が絡まって、少し読みにくさがあったけれど、登場人物たちのそれぞれの自分が得たいものに正直すぎたり、そのために行った行為、負の感情など出てきて一気読み。 完璧だと思っていた彰太とは違い最初に家族に疑問を持った娘の行動。 彰太が、間違った方法で手にいれた財産と家族。 すべてのことは、自分が始めたことだと苦しむ彰太。 側にいた人間を信じすぎる危うさ。 「肌身フェチの殺人者」 「家政婦」の正体はその人物が、全く違う環境、別人として出てくるがすぐにわかる。
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終盤で前半の伏線が一つ一つ、ラストでプロローグの伏線が回収され、スッキリしました。 宗教観の捉え方については読み手側に任されるので、あえて触れずにおきます。 中高生の子どもにお薦めできる作品ではないな、と思います。
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母から借りた本 ・ 上場企業『ザイゼン』の社長財前彰太は妻の由布子、一人娘の美華と幸せに過ごしていた そんなある日、世間を新刊させる女性拉致事件が発生し、彰太は不安に狩られる その手口が18年前、由布子と結婚するために叔父の財産を奪おうと画策したものに似ていたのだ また、時を同じ...
母から借りた本 ・ 上場企業『ザイゼン』の社長財前彰太は妻の由布子、一人娘の美華と幸せに過ごしていた そんなある日、世間を新刊させる女性拉致事件が発生し、彰太は不安に狩られる その手口が18年前、由布子と結婚するために叔父の財産を奪おうと画策したものに似ていたのだ また、時を同じくして名門女子中学校に通っていた娘の様子もおかしくなってきた ・ ミステリー好きの母に鍛えられせいか、犯人は割とすぐに見当がついていた 動機もね ただ細かい部分… 由布子の壮絶な過去や美華の出生の秘密など想像を絶する内容だった そんな中でも一番薄ら寒かったのは、精神的に不安定になった由布子が全服の信頼を寄せた寺の住職の母、大黒様 例え、法に触れようとも自分の正義を貫き通し、それが間違っていることだとは露ほども思わない その固い信念が一番怖く感じた
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18年前に財前彰太が興信所に勤務していた時、快楽殺人者に娘を誘拐されたという谷岡という老人に犯人を見つけて欲しいと依頼され、彰太は当時の恋人の由布子と結婚するために伯父の持っていた会社を乗っ取るために、伯父をその犯人に見せかけて谷岡に殺させたという過去があります。 そして18年...
18年前に財前彰太が興信所に勤務していた時、快楽殺人者に娘を誘拐されたという谷岡という老人に犯人を見つけて欲しいと依頼され、彰太は当時の恋人の由布子と結婚するために伯父の持っていた会社を乗っ取るために、伯父をその犯人に見せかけて谷岡に殺させたという過去があります。 そして18年後、彰太の娘の美華が家出をして行方不明になります。 世間では18年前の、彰太のみが知る同じ手口の快楽殺人者の犯行が横行していて妻の由布子は美華もきっとその犯人に誘拐されたのだと言い出します。 そして話はラストへ向かっていくのですが、ラストたるや人と人との因果関係が生んだ謎がひとつひとつ明らかになっていく速度がもの凄く加速されていきます。 あの人物も、この人物も怪しい人ばかり。 この物語は財前家の家族の物語であり、因果が生んだ結果の物語。 やっぱりあの人物は、過去に出てきたあの人だったとわかる人物ありの大混乱。 最後に彰太が「この世で潔白なものは、美華ともう一人、この妹だけだ」というモノローグには救われます。
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人それぞれ価値観が違うように善悪にも微妙なズレがあるんだと感じる本でした。 途中まではとてもつらかったですが、後半グングン読み進めていけました。 面白かったです。
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初の作家さん。 人間の奥底のモヤモヤした気持ちとか、ドロドロした気持ちが顔を出してきて、心の中がぞわ〜っとした。 阿頼耶識という言葉も初めて知った。 自分でも阿頼耶識に気づかなかったり、後になってから知ったり、人に言われて知ったりすることもあるかも。 自因自果。仏教の言葉もすっと...
初の作家さん。 人間の奥底のモヤモヤした気持ちとか、ドロドロした気持ちが顔を出してきて、心の中がぞわ〜っとした。 阿頼耶識という言葉も初めて知った。 自分でも阿頼耶識に気づかなかったり、後になってから知ったり、人に言われて知ったりすることもあるかも。 自因自果。仏教の言葉もすっと入ってきた。結局自分がしたことは自分に返ってくる。
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またまたすごい本でした。最後のページを読み終わって、圧倒されてため息が出ました。これだけの複雑な人間模様を良くぞ描き切りましたと心の底から思います。しかし、私にはあまり好きになれない小説でした。
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続きが気になって一気に読んでしまった。誰とどこが絡まってるのか想像しながら最後はやはり!と当てられたけど、最後までハラハラさせてくれる面白さがあった。宇佐美さんの作品初めて読んだけど他の作品も読んでみたいと思う。
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