房総グランオテル の商品レビュー
フランス語のタイトルを英語に直すと、 房総グランドホテル。 その名の通り、外房の海辺に立つホテル。 その名と異なり、客室6室プラスアルファ、 こじんまりとしたホテル。 主人が厨房を担当し、 妻の女将が接客を担当する。 昼食と夕食タイムは泊り客だけでなく、 一般客も入り混雑する。...
フランス語のタイトルを英語に直すと、 房総グランドホテル。 その名の通り、外房の海辺に立つホテル。 その名と異なり、客室6室プラスアルファ、 こじんまりとしたホテル。 主人が厨房を担当し、 妻の女将が接客を担当する。 昼食と夕食タイムは泊り客だけでなく、 一般客も入り混雑する。 娘は出しゃばって接客し、宿題は食堂で、 大勢の客の声とテレビの音の中でする。 海の景色と美味しい料理がウリの、 ちょっとおせっかいなホテルだ。 そこに3人の客と親戚の美少女がやって来る。 3人の客はそれぞれの事情を抱え、 心の内に思惑を持っている。 そこに美少女とホテルの家族が絡む。 ドタバタのシチュエーションコメディ的物語。 洗練やお洒落って感じではないけれど、温かい。 時代はおせっかいを嫌う。 個人を尊重し無闇に立ち寄らない。 でも、そんなに尊重すべき個人だろうか。 裸になって、もっとまみれていい気もする。 ハワイみたいな著名な観光地じゃなくて、 外房の寂れた海街ってのもいい。 少し不便ってくらいが一番いいのかもしれない。 そこで過ごすのんびり時間。 ああ贅沢。
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2021/08/09 房総半島にある月が浦というところにある房総グランオテルという宿泊旅館?に集まった一癖あるお客さんとグランオテルの娘の夏海との絡みで起きるエピソードを視点人物が変わりながら展開していく話。 話のスタートからすでに突拍子もないし、このグランオテルに泊まりにきた3...
2021/08/09 房総半島にある月が浦というところにある房総グランオテルという宿泊旅館?に集まった一癖あるお客さんとグランオテルの娘の夏海との絡みで起きるエピソードを視点人物が変わりながら展開していく話。 話のスタートからすでに突拍子もないし、このグランオテルに泊まりにきた3人の客の思惑や視点が、夏海との絡みで絶妙な形で進んでいくのが読んでいてとても面白かったです。 どうも最近旅に出る系の本をたくさん読んでいるのはご時世だからか…。あとがきの人も同じこと言ってて思わず頷いてしまいました。
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