僕がきみと出会って恋をする確率 の商品レビュー
恋愛ものをベースにした推理小説で、しかも物語に量子物理学を盛り込んだという点では力作。 でも何だろ、いまひとつ面白さに欠ける。 複雑な設定なので、主人公の思考という形の説明が多過ぎるからかもしれない。 それに嘘つきばっかり。大切な人の為と思って起こした行動で、誰も幸せになれないし...
恋愛ものをベースにした推理小説で、しかも物語に量子物理学を盛り込んだという点では力作。 でも何だろ、いまひとつ面白さに欠ける。 複雑な設定なので、主人公の思考という形の説明が多過ぎるからかもしれない。 それに嘘つきばっかり。大切な人の為と思って起こした行動で、誰も幸せになれないし。
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中学生の子に勧められて。 よく驚くべき確率を表すのに「天文学的数字」というような表現がされるけど、それを物語にするとこういう話になるのかな。心情描写が薄いので、久遠にもいのりにもあまり感情を寄せることはなかったけど、ストーリーの展開は最後まで飽きさせないものだった。
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僕がきみと出会って恋をする確率 = 【0・0000000000000000000000000000000000000000000006パーセントの運命の君、三ツ矢久遠くんへ】 「じゃあ太陽は二つある? どんなに星がたくさんあったって、太陽も、月も、火星も、ベテルギウスも、全部一...
僕がきみと出会って恋をする確率 = 【0・0000000000000000000000000000000000000000000006パーセントの運命の君、三ツ矢久遠くんへ】 「じゃあ太陽は二つある? どんなに星がたくさんあったって、太陽も、月も、火星も、ベテルギウスも、全部一つずつしかないんだよ。一三八億年の宇宙の歴史の中で同じ時代に生まれて、同じ国に生まれて、同じ高校を選んで、出会って、好きになることがどんなにすごい確率か君、わかってる?」 「だから私はこの気持ちを大切にしたいって思った。そのためには他の誰かじゃなくて、三ツ矢くんじゃなきゃダメだった。私にとって君は、唯一無二の運命の人なんだよ」 金星は地球から見て太陽に近い軌道を回る内惑星だ。その姿を観測することが出来るのは、太陽がそばにあり、かつその光にかき消されないくらいに薄暗い時間帯の明け方、もしくは夕方に限られる。古来から明け方に見える金星は〝明けの明星〟、夕方に見えるそれは〝宵の明星〟と呼ばれ、人々に愛されてきた。 君と出会えた奇跡を、永遠に忘れない。たとえ君が人殺しだとしても。 幼い頃に両親をなくしずっと孤独に生きてきた久遠。憂鬱な高1のある日、見知らぬ女の子いのりから告白される。 「君は私の運命の人です」 強引ないのりに押し切られるように始まった関係は、やがてモノクロだった久遠の日常を鮮やかに変えていく。 天真爛漫で、宇宙と量子力学と天体観測に夢中で、運命を強く信じているいのり。時折見せる陰に戸惑いながらも、彼女を好きになっていることに気づいた夏――。 いのりは殺人事件を起こして、久遠の前から姿を消してしまう。 運命の人に出会える確率は、0.0000034%--。 切なすぎる衝撃のラストに、号泣必至の純愛ラブストーリー。
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自分が人生でたくさんの人と巡り会う中で、好きな人と巡り逢って、恋をして、両想いになれることがどんなにすごいことか、感じる物語だった。 衝撃的な展開もあって、読み終わった頃には泣いていた。 正直心臓がもたない… でも素敵な物語だった。
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幼い頃に両親をなくしずっと孤独に生きてきた久遠。憂鬱な高1のある日、見知らぬ女の子いのりから告白される。 「君は私の運命の人です」 強引ないのりに押し切られるように始まった関係は、やがてモノクロだった久遠の日常を鮮やかに変えていく。 天真爛漫で、宇宙と量子力学と天体観測に夢中で、...
幼い頃に両親をなくしずっと孤独に生きてきた久遠。憂鬱な高1のある日、見知らぬ女の子いのりから告白される。 「君は私の運命の人です」 強引ないのりに押し切られるように始まった関係は、やがてモノクロだった久遠の日常を鮮やかに変えていく。 天真爛漫で、宇宙と量子力学と天体観測に夢中で、運命を強く信じているいのり。時折見せる陰に戸惑いながらも、彼女を好きになっていることに気づいた夏――。 いのりは殺人事件を起こして、久遠の前から姿を消してしまう。 運命の人に出会える確率は、0.0000034%--。 切なすぎる衝撃のラストに、号泣必至の純愛ラブストーリー。
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作品名に惹かれてこの本を読んでよかったなと思いました。感動して最後の方は気付いたら泣いていました。とても衝撃的な場面がいくつかあったので楽しく読めました。
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自分の下駄箱にあった見知らぬラブレター。特に魅力がなく地味なので、嘘だと思っていた。しかし、本当だった。強引に始まった二人の関係。そして半ば強引に入部することになった天体部。恋人だけでなく部員たちとも仲が深まっていくなか、一つの事件が起きる。それは恋人の家で殺人事件が発生し、恋人...
自分の下駄箱にあった見知らぬラブレター。特に魅力がなく地味なので、嘘だと思っていた。しかし、本当だった。強引に始まった二人の関係。そして半ば強引に入部することになった天体部。恋人だけでなく部員たちとも仲が深まっていくなか、一つの事件が起きる。それは恋人の家で殺人事件が発生し、恋人が逃走したとのこと。 果たして、事の真相とは? 今まで、メディアワークス文庫を多く読んできましたが、これほど残酷な展開になるとは・・・。驚きとともに言葉にならないくらいの喪失感が生まれました。 初めの段階では、仲睦まじい天体部員達との活動が描かれていて、青春を味わえているなと思いました。 千葉県のいすみを舞台にしていますが、都会とは違った自然の描写が、のほほんとしていて、ゆったり感も味わえました。 時折、宇宙や確率論といった論理的な話が出てきて、ややこしい印象はありましたが、別の視点からのラブストーリーになっていて新鮮感もありました。 しかし、殺人事件を機に一気にミステリー色になりました。 本当に恋人が殺人をしたのか?疑惑が渦巻いていますが、それでも残った部員達の絆は崩壊せず、信じ続けていきます。 それとは裏腹に真相がわかっていくにつれて、残酷な方向へと辿っていきます。それでも、部員達との絆が固く、お互いが励ましあっていく姿に良い方向に進んでくれと思うばかりでした。 せっかく恋人ができたのに・・・。せっかく仲間が増えたのに・・・。あらゆる期待が、次々と崩れていき、最終的にはこれでもかというくらいに展開していくので、立ち直れない気持ちでいっぱいでした。 天体部の今後が良い方向にいってくれたらと思います。
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