K(文庫版) の商品レビュー
K2 プモリ エベレスト カイラス マカルー K2のことは映画をいくつか見たくらいでよく知らないが、ヒマラヤの山々はその地域に住む人々にとっては、神々の住むいただきであろう。そもそもヒマラヤとは雪の棲家であり人間が登りに行くところてはないしほとんどの高峰、ヒマル(山、雪山、雪を冠...
K2 プモリ エベレスト カイラス マカルー K2のことは映画をいくつか見たくらいでよく知らないが、ヒマラヤの山々はその地域に住む人々にとっては、神々の住むいただきであろう。そもそもヒマラヤとは雪の棲家であり人間が登りに行くところてはないしほとんどの高峰、ヒマル(山、雪山、雪を冠してなければヒマル、マウンテンとは言わない、と言われたことがある)は雪が載っているだけではなく様々に畏敬と信仰の対象であるから足で登ったりしないだろう、、、特に欧米で作られた登山家目線の遭難や救助のドキュメンタリーなどを見てとても気になっていた。違和感なのか正義感なのかなんなのかわからないモヤモヤした気持ち、を、強い確信というか、1人の人間としてどう自然と向き合うのなかを考える道筋をしめしてくれた。この谷口ジロー氏の真面目できめ細かく大胆で力強い画、遠崎史朗氏の原作は、答えがないことなれど自分の生き方自分の足の踏み出し方は自分が決めること示唆してくれる。フィクションが入っていて現地や登攀ルポでもない、 イマジナリーなところも非常に奥深く、素晴らしい作品。山登らないひとでも存分に堪能できる。岩のバンド、雪や氷の描写全てすごい。
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K2の北壁 アッラー・フェイスの北壁 表皮は蘇生できる 野獣は戦う時も全力なら休む時も安全な場所を求め、全力で休息をとる。 プモ・リ(娘の山) ダイヤモンドウイング カレーのルーを刺激剤として心臓の動きを活発化させる 岩場職人か石切り職人のやることだ 隔世の感がある
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中々読ませる魅せる漫画/コミック/劇画でありました。 谷口ジローが、ビッグコミックあるいはオリジナルで、犬の話を連載していた頃は余り、関心がなかった。 孤独のグルメ、歩く人それに歩く人をターゲットにした新美の巨人たちの番組などで、最近、谷口ジローがマイブーム。 マイブームって...
中々読ませる魅せる漫画/コミック/劇画でありました。 谷口ジローが、ビッグコミックあるいはオリジナルで、犬の話を連載していた頃は余り、関心がなかった。 孤独のグルメ、歩く人それに歩く人をターゲットにした新美の巨人たちの番組などで、最近、谷口ジローがマイブーム。 マイブームってもう死語か? ヴェネツィアで、知らなかった世界を知り、その勢いで本書Kにたどり着いた。 残念ながら文庫本サイズなのだが、世界観は伝わる。 でもせめて面責比で2倍、長さ比√2のサイズで読みたい。 ルビももう少し認識しやすくなるだろう。 Kの世界は、8000メートルクラス。 当方は、富士山の剣ヶ峰の3776メートル、某所の3800メートルが地に足がついた最高の高さなので、ヒマラヤのその空気の薄さは分からない。
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「ビッグウィングに乗り逆立ちで岸壁を登る」「生唐辛でマイナス170度のドラゴンに耐え抜く」奇跡などは然う然う起きない。金さえ払えば息子の命を助けてもらえると考える資産家。人の思考はそう単純ではない。「人間なんて所詮自然の力に比べれば弱いもの」ありふれた言葉。”所詮”はマンガ、され...
「ビッグウィングに乗り逆立ちで岸壁を登る」「生唐辛でマイナス170度のドラゴンに耐え抜く」奇跡などは然う然う起きない。金さえ払えば息子の命を助けてもらえると考える資産家。人の思考はそう単純ではない。「人間なんて所詮自然の力に比べれば弱いもの」ありふれた言葉。”所詮”はマンガ、されど著者の思いが込められた作品。遭難で同伴者を亡くし、素性を隠す。Kが救出に勤しむに至った経緯。登る前の慎重な見極め。言葉になっていないこと。自然への畏敬。人が安全に暮らせているのは様々な偶然の織りなし。何を読み取るかはそれぞれ
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