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向田邦子 増補新版 の商品レビュー

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2022/07/10
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 向田邦子さんの好きなもの。絵と書、器、猫・マミオ、料理・ままや、万年筆・筆立て。実に多くの方々が向田邦子さんへの思いを綴っていらっしゃいます。「文藝別冊 総特集 向田邦子 脚本家と作家の間で」、2013.6発行。銀座、近藤書店(本屋)の二階で待ち合わせた久世光彦。不在時、9通話の留守番電話を続けた黒柳徹子w。向田邦子さんは、「清貧」「謙遜」という言葉は嫌いだったとか。清貧はやせがまん、謙遜にはおごりと偽善が。清貧よりは欲張り、へりくだりよりは正直が性にあっていると(^-^)

Posted byブクログ

2021/08/15

向田邦子さんの本を読んで「おもしろい」と思ったとき、初めて自分にまとう空気というか、世界というかが、ちがって見えたのを覚えている。読書のおもしろさの深いところへ踏み込んだ、そんな感じ。それによって、自分がうれしくもさみしくも、子どもではなくなってしまった感じだった。 没後、40...

向田邦子さんの本を読んで「おもしろい」と思ったとき、初めて自分にまとう空気というか、世界というかが、ちがって見えたのを覚えている。読書のおもしろさの深いところへ踏み込んだ、そんな感じ。それによって、自分がうれしくもさみしくも、子どもではなくなってしまった感じだった。 没後、40年。2月に展覧会に行ってから、今年はずっと向田邦子のことを考えていると言うのはちょっと過言であるが、折にふれ、彼女を想っている。彼女の魅力をこれでもかと詰め込んだこんな本を読むことはもちろん、ふと目にする出来事や想い出など、何かにつけて、すこし強引に結びつけることもありつつ、今、彼女が生きていたら、と考える。逆に、40年前、彼女は誰よりも濃い一生を潔く終えたんだな、と納得もする。 またいろいろ考えさせてくれてありがとう、と思った一冊でした。 「女があれから進歩しないのは、もう向田さんがここに居ないからだ」(桃井かおりのエッセイより)

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