コンビニからアジアを覗く の商品レビュー
コンビニのない生活は考えられないくらい生活に密着している。そんなコンビニも日本国内にとどまらず、アジアでもコンビニのある生活が定着してきている。 コンビニから見えるアジア、今の社会の姿を見ることができる。 アジアのコンビニを観察する10のポイントを挙げている。...
コンビニのない生活は考えられないくらい生活に密着している。そんなコンビニも日本国内にとどまらず、アジアでもコンビニのある生活が定着してきている。 コンビニから見えるアジア、今の社会の姿を見ることができる。 アジアのコンビニを観察する10のポイントを挙げている。 1.標準化された店構え 2.早朝深夜営業 3.省スペース他品目陳列 4.サービス、品質、清潔さ 5.ドミナント戦略 6.POSシステムによる商品・発注管理 7.流通の「近代化」、共同配送 8.「日本」の演出 9.インターネット販売との協働 10.公共サービスの補充 10のポイントのうち、1から7については日本のビジネスモデルの進化していく中で生まれて、8と9はアジアで新たに見られる展開、10は将来の可能性を含んでいると著者は述べている。 日本では考えられないコンビニの役割がある。例えば、台湾の親北市は「幸せを守るステーション(幸福保衛兵站)」という珍しい社会政策を実施している。親北市は台北市を取り囲むように広がっている台湾北部の大都市で、400万人近くいる。 2018年の新北市のコンビニ店舗数は2148店と台湾全体で19.7%を占める。 この幸せを守るステーションは、親北市で就学あるいは、親北市に戸籍を持っている18歳以下の児童・少年が緊急の理由で食事を取れない場合、大手コンビニチェーン4社の店舗で、無料で食事を提供するプログラムだ。 このプログラムの裏の目的は、児童虐待や家庭内暴力がないかどうかチェックすることだった。 このプログラムで救われた児童や少年もいる一方で、幸せを守るステーションには限界があり、主に小学生以上を想定していること、さらに他の自治体で広がりを見せていない。 国や地域によってコンビニを利用する理由、売れる商品の違いなど興味深いなあ。
Posted by
- 1