それでもペンは止まらない(3) の商品レビュー
単行本発売編・PV数対決編。 新栄社の敏腕(?)営業マン・霧島と、輝子の兄弟弟子にして気鋭の売れっ子漫画家・黒野白雪が登場。 以降も準レギュラー的に関わってくるふたり。 まず霧島は出版社のイケメン営業マン。私が過去に読んだ作品で出版社営業部員を題材に扱った作品には『ミリオンセ...
単行本発売編・PV数対決編。 新栄社の敏腕(?)営業マン・霧島と、輝子の兄弟弟子にして気鋭の売れっ子漫画家・黒野白雪が登場。 以降も準レギュラー的に関わってくるふたり。 まず霧島は出版社のイケメン営業マン。私が過去に読んだ作品で出版社営業部員を題材に扱った作品には『ミリオンセラーガール』(9784122061248)がありました。基本的には人と人同士の縁で何かを進めるのが営業職だと思いますが、彼はそこに輪をかけたゴリ押し土下座スタイル。見た目や発言のスマートさからはかけ離れた泥臭さがちょっと鼻につく感じもあります。「俺が売る」って豪語するんだから、法人一括受注は無理でもせめて主要旗艦店単店への初回配本はきちんと話し込まないと。発売してから部数の都合で配本が…という言い訳はポンコツ過ぎる。あとネクタイの結び目やたらイジりすぎ。 現在は「黒姫カレン」名義で活躍しアニメ化作品まで連発している超売れっ子漫画家・白雪は、かつて輝子とアシスタント仲間として活動していたが、自らの容姿を強いコンプレックスに感じ、特に輝子に対してはやや逆恨みに近い敵意を抱いているちょい病みキャラ。が、結局今は容姿も美しくなっているのでその辺の対比関係は死に設定。 と、新キャラに関しては何とも。 一番のモヤモヤポイントは輝子の作中作品『愛をとりもどせ』の内容が全くよく分からない事。作中で面白い!熱い!と持て囃されていて文字ではあらすじやダイジェストが語られ、数コマだけは中身も描かれるのだけどもその魅力が上手くこちらまで伝わって来ず、登場人物達の盛り上がりに共感出来ないのが残念でならない。ちなみにこれに関しては白雪も同様で、彼女の作品がいかに天才的なのかがイマイチわからない。 輝子の打ち切り予告と共に次巻へつづく。 1刷 2022.12.29
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