戦時の愛 の商品レビュー
図書館で借りて読む. 武田鉄平氏の表紙絵の,抽象的でいて物質的で,鮮やかなポートレートがまず読者の目に入る.本を手に取るたびにこの絵が目に入ってくるわけだが,読み進めるたびにこの絵の「表情」が変幻自在な本のショートストーリーにマッチしている感が強くなってくる.本のパッケージと中...
図書館で借りて読む. 武田鉄平氏の表紙絵の,抽象的でいて物質的で,鮮やかなポートレートがまず読者の目に入る.本を手に取るたびにこの絵が目に入ってくるわけだが,読み進めるたびにこの絵の「表情」が変幻自在な本のショートストーリーにマッチしている感が強くなってくる.本のパッケージと中身のシンクロ率の高さがさすがな本のプロデュース. 想像力という言葉の意味を定義しろと言われたら,いまならマシュー・シャープのショートストーリーズのような物語を描く力,と答えたくなるような,短編よりもずっと短い,精緻なこどばだけで作られ読者の頭の中にしか存在しえない想像の世界の集積.
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”奇妙な味”というのともちょっと違うんだよね。オチらしいオチがなかったり、この話そんなふうに流れていくの?と目が点になったりもするんだけど、妙に心地よかったり、ニヤリと笑ってしまったり。印象に残る。『それ』『あの、すみません』『おめでとうございます、男の子ですよ!』あたりが◎だっ...
”奇妙な味”というのともちょっと違うんだよね。オチらしいオチがなかったり、この話そんなふうに流れていくの?と目が点になったりもするんだけど、妙に心地よかったり、ニヤリと笑ってしまったり。印象に残る。『それ』『あの、すみません』『おめでとうございます、男の子ですよ!』あたりが◎だった。(もっとあるけど)
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