出産に「痛み」はいらない の商品レビュー
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大学在学中に、姉の出産に立ち会ったことから、産婦人科医になることを決意。そこから猛勉強の末、医学部に入り直して医師になった著者。 大学病院で、何千件というお産に立会い、自分なりの理想とするお産を確立させ、それを実現させるべく東京でクリニックを開業。 2019年開業というから、わり...
大学在学中に、姉の出産に立ち会ったことから、産婦人科医になることを決意。そこから猛勉強の末、医学部に入り直して医師になった著者。 大学病院で、何千件というお産に立会い、自分なりの理想とするお産を確立させ、それを実現させるべく東京でクリニックを開業。 2019年開業というから、わりと最近。 著者が確立した手法は、完全計画無痛分娩。あらかじめ分娩日を決めておき、その日に100%産まれるように、陣痛促進剤を調整する。 そして、お産の始まりから終わりまで、ほとんど痛みを感じないことを目指す。 陣痛促進剤と麻酔の調整は、かなりの職人技で相当な経験がないと出来ないと思われる。 ほぼ100%計画通りに出産でき、帝王切開率も、0.1%というから、本当に腕が良い医師なんだと思う。 出産に限らず、設備にもかなり拘っているようで食事は一流のフレンチシェフが考案した食事にホテルのような病室。 もちろんその分費用は嵩むが、こんな病院なら何回出産しても良いかもしれないと感じる。 辛い、痛い、苦しい、死にそう、というお産の常識が覆る。 東京は選択肢が沢山あって羨ましい。
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妻の出産に向けて。 医者ってある程度共有された知識通りに処置するイメージだったのだけど、本書では開業後の試行錯誤があった話があって新鮮だった。もっとこの思想が普及して選択肢が広がると良いなと思う。
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借りたもの。 無痛分娩はハイリスクな出産ではない事、共働き世代が多い現代に身体の負担が少なく、メリットが多いことを啓蒙する一冊。 出産に関する知識と、麻酔に関する知識を有する医者による無痛分娩だからこそ、リスクは殆ど無いと語る。 完全無痛分限、計画出産を推奨する、スワンレディース...
借りたもの。 無痛分娩はハイリスクな出産ではない事、共働き世代が多い現代に身体の負担が少なく、メリットが多いことを啓蒙する一冊。 出産に関する知識と、麻酔に関する知識を有する医者による無痛分娩だからこそ、リスクは殆ど無いと語る。 完全無痛分限、計画出産を推奨する、スワンレディースクリニック( https://www.swan-lc.com/ )を開院した著者。 理想の出産を目指し、高級感のある…高水準のサービスを提供できる産院を北区に開設した。 「出産に痛みがあって当然」という先入観や慣習?――自然出産――は本当に“良い出産”なのか?という疑問を提示。この問題提起は目から鱗と言える。 自然分娩だからリスクが少ないわけではない。 「赤ちゃんのタイミングを待って自然に陣痛が来るのを待つ」という、よくある話に対して、医学的な見解から疑問を呈している。それならば早産や難産で赤ちゃんへのリスクが増える事、母体への負担がかかる事実…… 場合によっては帝王切開、赤ちゃんへの後遺症がある事がある事実。 そして無痛分娩に対して、リスクが高いという間違った認識がある事、さらに両親や義理の親から「痛みに耐えて生むのが立派なお産」「ラクをしようとしているのでは?」という前例主義?的なプレッシャーを妊婦さんがかけらられている話に言及…… では、その“出産の痛み”は医学的に何なのか?出産の段階ごとに説明し、最終的には手足の指の切断レベルの痛みだという(途中経過も生死を彷徨いそうな激痛の話…)。そのような痛みを乗り越えた後に、脳から分泌されるエンドルフィンやオキシトシンが分泌され、多幸感を得て愛着をうけるのでは?という研究者もいるそうだが、自然分娩でも愛着をもてず虐待する親や、帝王切開でも愛着を持つ親がいることを鑑みても、その説に著者は否定的。 むしろ出産での身体の負担が少ないため回復が早く、育児に積極的に関われる傾向があるという報告を紹介。 計画出産、無痛分娩の仕方を解説。麻酔は硬膜外麻酔…背骨付近に刺す…(この瞬間は痛そう…)そして出産は、入院翌日の朝3時からスタート(早い!)。殆どの人は午前中に出産しているとの事。家族の立ち合い(コロナ禍の今は人数制限かかってる) 稀に起こるという副作用や合併症についても、隠さず言及している。
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