監視資本主義 の商品レビュー
メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1770012681078259918?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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自己実現するように育てられるのにも関わらず政治などからは無視されているように感じるってところがすごい私に刺さった
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600頁もあるのにどこを開いても同じことしか言っていないので逆にすごい、400頁あたりでようやく自由意志や全体主義の話題に触れるもののそこから深い洞察やあっと驚くような飛躍に導かれるわけでもなくやはりそれまでに幾度となく読まされてきたのとおなじ結論を見せつけられる、たぶんどんなに...
600頁もあるのにどこを開いても同じことしか言っていないので逆にすごい、400頁あたりでようやく自由意志や全体主義の話題に触れるもののそこから深い洞察やあっと驚くような飛躍に導かれるわけでもなくやはりそれまでに幾度となく読まされてきたのとおなじ結論を見せつけられる、たぶんどんなに多く見積もっても100頁はあれば事足りるだろうと思う。やたらアーレントが引用されるけれどこれを読むのに時間を費やすのなら『全体主義の起源』を読むほうが数百倍も有意義だ。
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デジタル技術の発展により、企業が個人情報を収集することで、消費者の行動を個別に分析し、予測し、変容させ、利益を上げる実態を批判した書籍。しかし、恐ろしいことはデジタル技術や企業ではなく、国家権力が利用することである。 たとえば自動車保険は保険会社がドライバーの行動を監視できると...
デジタル技術の発展により、企業が個人情報を収集することで、消費者の行動を個別に分析し、予測し、変容させ、利益を上げる実態を批判した書籍。しかし、恐ろしいことはデジタル技術や企業ではなく、国家権力が利用することである。 たとえば自動車保険は保険会社がドライバーの行動を監視できると批判される。これの現実的な弊害は保険会社ではなく、国家権力が利用することにある。ロシア連邦はウクライナ侵略に際してサイバー攻撃でウクライナの自動車保険のリストを入手した。そこから引き出した個人情報を利用して、ロシア連邦軍の占領への抵抗運動を指導しそうなウクライナ人の住所などを取得し、特殊部隊を向かわせた。 これは日本も他人事ではない。警察法改正でサイバー警察局が設置された。サイバー犯罪やサイバー攻撃を口実とした「サイバー」分野の法改正の建前をとりながら、民間の情報通信産業を警察の監視下に置き、言論・表現の自由やプライバシーの権利を大幅に侵害する。日本ではコインハイブCoinhive事件という冤罪も起きた。危険視するものは、デジタル技術や資本主義よりも国家権力である。 「警察法改悪によって、私たちが日常おこなっているネットでの買い物、SNSでのやりとり、Suicaで電車に乗るなど、生身の行動が検閲される、通信の秘密が侵されると言うことになります」(「行動と通信把握し操作する 警察法改悪案が審議入り」救援新聞2022年3月15日) 「捜査の苦情は国家公安委員会に申し出できるとされるが、サイバー捜査は分かりにくい上に、同委員会のチェック機能が適切に働くのか否かも不透明だ。公安警察の活動がブラックボックス化している現状も懸念に拍車を掛ける」(「<社説>サイバー捜査隊 「国家警察」化への懸念」東京新聞2022年2月17日)
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最初、経済の本だと思って、図書館で予約して借りて読んだんだけど ソシオロジー系のタワゴトだった。 初から最後まで文字だらけじゃん。 グラフや統計やデータ分析がない。 実証的な研究とは思えない。読むに値しない。 なにこれ? グーグル 独占 プライバシー マックス・ウェーバー「...
最初、経済の本だと思って、図書館で予約して借りて読んだんだけど ソシオロジー系のタワゴトだった。 初から最後まで文字だらけじゃん。 グラフや統計やデータ分析がない。 実証的な研究とは思えない。読むに値しない。 なにこれ? グーグル 独占 プライバシー マックス・ウェーバー「経済志向」 フェイスブック ポケモンGO カール・ポランニー デュルケーム ハイエク フリードマン
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「プライバシーを吸いとられて売り物にされている。」ととるか、「プライバシーを売ることで、無料でサービスを使える」とるか考えさせられる。個人的にはブラウザに出てくる広告などはうっとうしいし、操作されるのは嫌なのでこの本の内容に賛同するけど、Google、Facebookなどの利用者...
「プライバシーを吸いとられて売り物にされている。」ととるか、「プライバシーを売ることで、無料でサービスを使える」とるか考えさせられる。個人的にはブラウザに出てくる広告などはうっとうしいし、操作されるのは嫌なのでこの本の内容に賛同するけど、Google、Facebookなどの利用者の大多数はまずこんな分厚くて難しい本を読まないと思うので理解しても解離しか生まないない。
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この本で取り上げる監視資本主義とは、中国や北朝鮮、独裁国家で行われているような、支配階級の人間が国民の言動を監視しコントロールする社会ではなく、GAFA等の企業が、個人のログを半強制的に採取し、それを第三者に制限なく売却して利益を上げつつ、個人の行動を会社の利益となるように誘導す...
この本で取り上げる監視資本主義とは、中国や北朝鮮、独裁国家で行われているような、支配階級の人間が国民の言動を監視しコントロールする社会ではなく、GAFA等の企業が、個人のログを半強制的に採取し、それを第三者に制限なく売却して利益を上げつつ、個人の行動を会社の利益となるように誘導するような社会である。GAFAは情報や作業を自動化するのではなく、利用者である人間を自動化させることを狙っており、個人の意思に基づく選択、意思決定という未来に対する権利を奪う、というもの。特に911以降、国家の安全保障という名目のもと、警察や軍という公的な組織ではなく、民間企業が個人の活動の情報収集することがほぼ無制限に行えるようになり、そのことが都合良い国家が法律や規制を緩和するなどしてそれを後押ししている状況ができている。私たちが利用する各種サービスにいつの間にか侵入し、習慣化させ、適応させ、方向転換させるというステップで、気づかないほど便利になっている時ほど危ういということになる。絶妙なタイミングで放り込まれる広告、他の人はこうしていますという勧誘、あなたはこれを買うべきという提案。心当たりはいくらでもある。また、いつの間にか個人の信用度や能力などが評価され、買い物できる上限や外出の範囲、果ては就職や公職への就任などもコントロールされるが、この社会に所属していたり、同じサービスを使っていないことに対する孤立感を感じるようにさえなっている。極端な意見という気もしなくもないが、思い当たるところもあって、勉強してよかったと思える一冊。
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監視社会のテーマの本を初めて読んだので、内容が衝撃的すぎて、読んでからもう世の中のことが180度違って見える。パラダイムシフト。 グーグル、フェイスブック、にケンカを売っているし、大衆の無知を利用して民主主義を蹂躙して監視収益を追求している監視資本主義者たちへの怒りに満ちた文章...
監視社会のテーマの本を初めて読んだので、内容が衝撃的すぎて、読んでからもう世の中のことが180度違って見える。パラダイムシフト。 グーグル、フェイスブック、にケンカを売っているし、大衆の無知を利用して民主主義を蹂躙して監視収益を追求している監視資本主義者たちへの怒りに満ちた文章。確かにこれら企業のここ数年での金満化ぷりには目を見張るものがあるしな。 それになにより、オカネが奪われているのではなく、私たちが行動する権利、未来をつくる権利が奪われているのだという主張がショッキング。 個人データを加工して、物を売ったり投票させたりといったメカニズムがどうなっているのかピンときていなかったけど、具体的に書かれててよくわかった。ケンブリッジアナリティカのスキャンダルとか。当時、イミプーだったけど、少しわかった気がする。 まずは、グーグル検索してたのをエコシア検索しますw
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個人に対して生活の利便性を高めるツールを無償で提供する見返りに膨大な行動データを取得し、そこから人々の未来の行動を予測し望ましい方向に動機づけるようなデジタルプラットフォーマー(つまりGoogle、Facebookに代表されるような)がいかに民主主義や社会の安定性を破壊するか、と...
個人に対して生活の利便性を高めるツールを無償で提供する見返りに膨大な行動データを取得し、そこから人々の未来の行動を予測し望ましい方向に動機づけるようなデジタルプラットフォーマー(つまりGoogle、Facebookに代表されるような)がいかに民主主義や社会の安定性を破壊するか、という危険性を”監視資本主義”と定義し、その全体像を伝達する一冊。 しかし、率直に言って既に人口に膾炙しているような概念にアカデミックな定義づけをしてお化粧直しをしたような本としか思えず、600ページもの大作であるが、そのエッセンスは30ページ程度にまとめられるものであるし、残りの570ページに大きな知的好奇心を揺さぶられるものがあるかと言えば特にない。強いていえば、20世紀において最も民主主義の破壊に近づいたイデオロギーである全体主義についてハンナ・アレントらの議論を援用しつつ、”監視資本主義”との共通点・特異点を示したパートだけは、やや刺激があった、という印象。
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ディストピアSFよりも刺激的で、描くのは現実。『ホモ・デウス』のデータ教って、つまりこういうコトか! Googleについて書かれた本よりも、Googleに詳しくなれます。もちろん、悪い意味で(笑 本著の敷居の高さについて先に触れると、税別5,600円、本編601ページ+原注14...
ディストピアSFよりも刺激的で、描くのは現実。『ホモ・デウス』のデータ教って、つまりこういうコトか! Googleについて書かれた本よりも、Googleに詳しくなれます。もちろん、悪い意味で(笑 本著の敷居の高さについて先に触れると、税別5,600円、本編601ページ+原注148ページ+索引等。 翻訳も素晴らしいと思いますが、図書館で借りたにもかかわらず(^^;、本著に挑むのは少々の勇気を、読了までにそれなりの根性を必要としました。 (抄訳版を新書で出せば売れるんじゃないかと思うんですが、本著独自の表現が多いのが壁になるかも) さて、本著は、社会心理学を専門とするハーバード・ビジネススクールの名誉教授による、足元でGoogleやFacebook、Microsoft等が実施しているユーザデータの収集等の活動を「人間の尊厳を貶めている」として糾弾するものです。 例えば、ルンバ社は、ルンバが作成したユーザ宅の間取り図を、Google等に売却できる。共有を拒むこともできるものの、その場合ユーザは遠隔での清掃やソフトウェア更新等の各種ネットワーク機能を使えなくなる。これを一方的な「投降勧告型の関係」と指摘しています。 (ちなみに、ここから連想すると、ひょっとすると今の世の中に数ある無料ゲームの目的は、ゲームで稼ぐことではなく…?) という感じで、明確に禁止されている行為ではないにしろ「なんか気持ち悪い」事例が本著内で挙げられていきます。 その先にあるのが「予測可能な社会」なのですが、コレって結局、ビッグデータを持つ企業の思い通りに、個人が無意識に(企業と個人間の契約すらなく)誘導される社会ということ。人間は、未来の自由をこれらの企業に奪われてしまう訳です。 これが、監視資本主義。 監視資本主義企業が提供する無料のサービスは、ユーザを顧客とみなしている訳ではなく、彼らがユーザから吸い取ったデータを「デジタルのパンくず」という表現で誤魔化しながら、広告主からの収益を最大化するためだと。 こうなると、本著でも挙げられているGDPR(EUの個人情報保護規則)なんて、正直仕事で関わった際は「また面倒な…」と思っていたのに、今となっては慧眼だったと言わざるを得ないです。 日本は、元々の法規制が足枷になって、自動運転等の新しいサービスの導入が進んでいないんだから、せめてこういった分野の規制を整えれば良いのに…。 さて、本著を読了した上で、今後の世の中はどうなるのか?と思いました。 監視資本主義自体は独裁制と親和性が高そうなので、中期的にはGoogleよりは百度やテンセントが有利かもしれません。あるいは政治体制が徐々に変わってしまうのか。 あとはユーザ自身も、正直「利便性とのトレードオフだから仕方ない」で諦めるケースもあるんじゃないかと思います。(と言うか、今もChromeブラウザでこの文章を書いている訳だし…) ただ、できれば、「そうでない世界」をどこかに残しておきたい気がします。文明と途絶したアーミッシュの村くらいになるのかもしれませんが。。 正直長すぎる本でしたが(著者が監視資本主義を全体主義になぞらえたりしていて、熱い思いで語っているんだな、というのは理解しました)、今年一番衝撃を受けた本でもありました。
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