その淑女は偶像となる(2) の商品レビュー
この作者さんはピンチの描き方が非常に上手いね アイドルモノとして描けるピンチシーンなんて、機材トラブルとか体調不良とかチームの不和とか種類が限られているのに、アイドルリーグという要素を使ってピンチとそこからの逆転劇をメリハリよく描いているように思える この2巻も冒頭から「悪魔の予...
この作者さんはピンチの描き方が非常に上手いね アイドルモノとして描けるピンチシーンなんて、機材トラブルとか体調不良とかチームの不和とか種類が限られているのに、アイドルリーグという要素を使ってピンチとそこからの逆転劇をメリハリよく描いているように思える この2巻も冒頭から「悪魔の予選」なんて単語を使ってトップアイドル達のヤバさを判りやすく描いているね トップアイドルが出場した予選ブロックでトップ以外が合格することはない。だから「悪魔の予選」 これは敵となったマーガレット恐子の太刀打ちしようない強さを理解できると同時に、そういった絶望的な環境で歌わなければならないという自分自身との戦いを突きつけられるもの それにしても、割とあっさりとまりも含めた三人ユニットになったね!もう少し紆余曲折するものかと ただ、まりもがこのユニットにすぐに納得できなかったのは確か だから桜子はお客の前にまりもを自分に魅了させる必要に迫られたわけだね そこで桜子が提示したのは自分の弱さを隠さない姿勢とそれでもアイドルとしてお客を笑顔にしたいという純粋な笑顔 だからまりもは桜子とユニットを組むことに納得できたのだろうね そして桜子が次に魅了したのは会場のお客 「悪魔の予選」によって発生した嫌な空気。それを敏感に感じ取った桜子が目指したのは打倒恐子よりも目の前のお客を笑顔にすること 桜子のこういった部分は一切ブレずに描かれてきただけに納得の展開であり、これによって桜子達が評価されるのは当然とも言える流れだね そりゃあのモノローグだって「二人」から「三人」に変わるというもの! だからこそ、勝利しても突きつけられた敗北に涙する桜子の姿に驚かされるのだけど…… そりゃ27%は辛いよなぁ…… そして次に訪れたのはこれまた独特なピンチ 会場のお客を魅了するのが勝利条件なら、会場を一方のファンで占めてしまえばいい 邪羅が突き付けた難題を前に桜子が欲したのは新しい武器。ここでその武器が過去から現れる展開はとても良いね 会場のお客は全員邪羅のファン。これを笑顔にして自分のファンに変えるのは至難の業。でも、桜子にはずっと応援してくれる無二不変のファンが居る それを思い出せたから、桜子は新曲を手に完全アウェイの環境ですら相手を笑顔にしてみせた いや、本当に掛け声一つ無い状況で自分達のステージを演出しきった桜子たちは本当に凄いな! これにて序章は終了だとか という事はこれからが本作の本領という事なのだろうか……。今の時点で非常に良い展開ばかりだというのに、ニューシーズンになったらどんな光景が繰り広げられるのだろうね それはそれとして番外編で明かされる桜子&あるみとまりもの生活レベルの違いが(笑) これでよくもまあ、一緒にユニットを組めるものだ(笑)
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