太宰治賞(2021) の商品レビュー
2021年度、太宰治賞応募作品1548篇の中から最終候補に残った「birth」「私鉄系第三惑星」「三月の子供たち」「月をたれたる」を掲載。 受賞作は「birth」となり、上位から掲載されている。 「birth」は、社会とのつながりが薄く、生活にも余裕のない若い一人暮らしの女性が、...
2021年度、太宰治賞応募作品1548篇の中から最終候補に残った「birth」「私鉄系第三惑星」「三月の子供たち」「月をたれたる」を掲載。 受賞作は「birth」となり、上位から掲載されている。 「birth」は、社会とのつながりが薄く、生活にも余裕のない若い一人暮らしの女性が、たまたま自分と同じ名前の人が母の母子手帳を拾う物語。 「私鉄系第三惑星」はパティシエとして働く女性の日常を描く。 この二作が最終候補で、僅差で前者に決まったとある。 birthを読んで、情景を克明に描写しているのが、自分には食傷気味気味に感じ、正直これが受賞作なんだと思いつつ次作を読んだが、輪をかけており読んでて眠くなってしまった。 三作目は東北大学軽音バンドの3人と、異なる大学でフォトグラファーの道に進もうとしている女性が登場。バンドの一人が私で、東北震災を通して物語が進行する。 自分的には、言葉の操りかたが上手いと感じたが、評価者には逆に取られているようだ。また震災と言うことでネタバレになってしまったこと、被害者の立場でどう取られるかを考える必要があるとのことで、最終候補には残らなかった。 自分の文学的才能がないことを実感し、四作目は読むことを諦めた。
Posted by
- 1