法律家のための遺言・遺留分実務のポイント の商品レビュー
離婚分野と比べて実務書が少ない相続分野で、さらに少ない遺言や遺言時の遺留分対策についても扱っている、かゆいところに手が届くタイプの良書。 基本的に条文と判例法律ガチガチで運用される分野なので、グレーゾーンが少なく、明文化されていない運用のポイント的なものが必要になることが少ない分...
離婚分野と比べて実務書が少ない相続分野で、さらに少ない遺言や遺言時の遺留分対策についても扱っている、かゆいところに手が届くタイプの良書。 基本的に条文と判例法律ガチガチで運用される分野なので、グレーゾーンが少なく、明文化されていない運用のポイント的なものが必要になることが少ない分野、その中でも珍しくグレーゾーンになっている部分についての記載が充実している。ので大変役に立つ。本書で十分というわけでもないけど、相続業務に習熟するために数少ない類書で勉強すべき範囲が明確になるだけでもありがたい。 論点の解説の際に冒頭で問題の所在を明らかにする構成を採らないため、その記述の最後まで読まないと何が問題なのかわからない、という読みづらい部分が散見されたのは少し残念。あと、民法の条文を解説するときは条文を引用してほしい。これはワガママというのは自覚してるけど、移動中に読むときなど一々自分で引くのめんどくさいんだよー。ってごめん今のウソ、おうちで読むときも普通にめんどくさいよ!怠惰だよ!
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