ニューノーマル・サマー の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
コロナ禍のもとでの青春群像劇的な内容を期待していたのですが、変な設定の作中劇の印象しか残らず、結局何の話なのか、どこを楽しめばよいのか分からないまま読み終わってしまいました。
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1回目のコロナ緊急事態宣言明けの5月からお話が始まります。コロナ禍のある弱小劇団の夏を描いた作品。あの頃こんな風にもがいていた舞台関係者はたくさんいたんでしょう。 作中で演じられる劇の台本が、物語の進行に合わせて挿入されています。これがなかなか面白いです。
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2020年5月、緊急事態宣言が解かれたが、演劇界は大打撃。そんな中、小さな劇団が公演を始めようとしていた。久しぶりに会った劇団員。苦労しながらも、舞台は始められるのか? 作中には、公演しようとしている台本を載せています。 突飛な設定、社会風刺といった、いかにも小劇団で拝見する...
2020年5月、緊急事態宣言が解かれたが、演劇界は大打撃。そんな中、小さな劇団が公演を始めようとしていた。久しぶりに会った劇団員。苦労しながらも、舞台は始められるのか? 作中には、公演しようとしている台本を載せています。 突飛な設定、社会風刺といった、いかにも小劇団で拝見するような内容で、予想もしない展開で面白かったです。 ほぼ全部公演する内容が書かれているので、一つの演劇作品として楽しめました。人物の心理描写や「今」に対するメッセージが伝わってきました。 ただ、本筋となる現実のストーリーが、ありのままの状況をありのままで伝えているので、淡々としている印象がありました。 〇〇禍の中、公演は始められるのか。そういった困難に立ち向かう描写でも、盛り上がるはずがあまり盛り上がることなく、普通に流れていったので、常にニュートラルな気持ちで読んでいました。 劇団員のそれぞれの過去やどのようにして出会ったのか?などといった背景も、あまり掘り下げることなく、「今を頑張ろう」という思いだけにとどまっているので、もう少し劇団員を知りたかったなという思いはありました。 今も大変な状況にある演劇界。早く終結して、ちょっと前までのような活気や雰囲気が戻ることを願いたいです。
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