レゾンデートルの祈り の商品レビュー
安楽死が合法化された世界で志願者を救う一人の女性。志願理由も人の数だけあるが、過去や気持ちでなく「人」と向き合う女性に心を揺るがされました。 同情だけじゃ人を助けられないのかもしれない。
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とてもよかった。元々安楽死という題材が気になって読んだが、設定もよく、そしてひとりひとりの人生を見ることができた。 特に若年性アルツハイマーを患った妻のお話や勇者になりたかった青年の話で泣いた。 元々賛否両論あるテーマだが、制度としてそれまでに至るまでにきちんとした段階を踏んで...
とてもよかった。元々安楽死という題材が気になって読んだが、設定もよく、そしてひとりひとりの人生を見ることができた。 特に若年性アルツハイマーを患った妻のお話や勇者になりたかった青年の話で泣いた。 元々賛否両論あるテーマだが、制度としてそれまでに至るまでにきちんとした段階を踏んでいるのがよかった。
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安楽死が合法化した近未来。 祈りは、ひとりのアシスターの誕生そして成長の物語。 誓いは、かつて安楽死を望んだ少女がアシスターになってからの物語。 安楽死を望む人、その心に寄り添うため正面から向き合っていく人命幇助者(アシスター)。自ら死を望む人の複雑な思いについて考えたり、寄り...
安楽死が合法化した近未来。 祈りは、ひとりのアシスターの誕生そして成長の物語。 誓いは、かつて安楽死を望んだ少女がアシスターになってからの物語。 安楽死を望む人、その心に寄り添うため正面から向き合っていく人命幇助者(アシスター)。自ら死を望む人の複雑な思いについて考えたり、寄り添うことの大変さを感じたり… 生きる意味を明確に感じながら生きている人がどれくらいいるんだろうか。私は生きる意味が明確ではない。せっかく生きているなら楽しく、前向きに、程度には思っているけれど。でも、私みたいに能天気に生きている人ばかりではないわけで… 凛としたアシスターの優しさを感じた祈り、 安楽死を望んだ過去を持つアシスターの強さを感じた誓い、 どちらのアシスターも優しく、強く、脆さもあわせ持っていて人間的な魅力に溢れていた。 両作品とも読後感が良く、サラっと読めた。 生と死について考えさせられ、命についても考えさせられる優しい物語だった。
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安楽死が日本にもあったらいいなって、ずっと思っていた。そんな矢先にこの本に出会って、そんな国になったらどうなるんだろうって読むたびに世界に入っていける本でした。読むの2週目ですが、さらに物語への理解と共感が深まりました。 「死にたい」んじゃなくて「生きていたくない」 この言葉がす...
安楽死が日本にもあったらいいなって、ずっと思っていた。そんな矢先にこの本に出会って、そんな国になったらどうなるんだろうって読むたびに世界に入っていける本でした。読むの2週目ですが、さらに物語への理解と共感が深まりました。 「死にたい」んじゃなくて「生きていたくない」 この言葉がすごく印象に残ってて、自分の感情への気づきにもなり、読んでよかったと思いました。生きる上で悲しみ、憎しみ、辛いこと、消えてしまいたい要素は言葉で表せないほどある。でも楽しさ、喜びも「生きているからこそ」感じられる。そんな直球の言葉をアシスターとして、主人公が安楽者希望者に伝えていくそれぞれの短編が、成長も表していて物語に入り浸れました。 生きることと死ぬことについて、考えさせられる一冊です。楪一志さんのデビュー作、ぜひ読んでみてほしいです。
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あるウイルスが流行し、生きることが辛くなるといった設定が現代につながる部分も多く、作品の世界に入りやすいなと感じた。 アシスターである眞白の言葉一つ一つに意味があり、暖かさを感じた。 生きる理由を見つめ直すのにとてもいい本だと思う。
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合法化されると、整備が必要になる。 すると、そこに関わる職業が生まれる。 果たしてアシスターみたいなものができるかは疑問だが一つのかたち、一つのみらいなのか。 綺麗事すぎて、冷める自分がいる。 けど、死にたくなったら僕の物語を聞いてほしい。 なんか人って自分語りした...
合法化されると、整備が必要になる。 すると、そこに関わる職業が生まれる。 果たしてアシスターみたいなものができるかは疑問だが一つのかたち、一つのみらいなのか。 綺麗事すぎて、冷める自分がいる。 けど、死にたくなったら僕の物語を聞いてほしい。 なんか人って自分語りしたいよね。
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「死」について捉え直させる1冊。 生きる意味について、また再考したくなる。 人と対話して人の気持ちをはかるのは難しいことだけど、向き合う姿勢がどれだけ人を救うのであろうか。
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【収録作品】「 」/プロローグ/星空と白い噓/色彩(イロ)づく世界へ/天秤/その時、彼は勇者になった/ゆびきり/エピローグ 安楽死と尊厳死が認められる世界。安楽死を望む人たちに寄り添い、その意志を確認し、できれぱ翻意を促す生命幇助者〈アシスター〉の仕事に就いた女性の姿を描く...
【収録作品】「 」/プロローグ/星空と白い噓/色彩(イロ)づく世界へ/天秤/その時、彼は勇者になった/ゆびきり/エピローグ 安楽死と尊厳死が認められる世界。安楽死を望む人たちに寄り添い、その意志を確認し、できれぱ翻意を促す生命幇助者〈アシスター〉の仕事に就いた女性の姿を描く。
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3.8くらいかな。 眞白の言葉か相手の言葉か、どちらが発している言葉か分かりにくいところか何ヶ所かあった。 ヒッチハイクの話しが好きだったかな。
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ずっと「安楽死」が合法化されたらいいのにと思って生きてきたからこの本の存在を知ってすぐに買いに行った。 やっぱり世の中には一定数「楽に死にたい」と思っている人がいるんだと思えたことが救いだった。自分だけじゃないんだという感情は当時の私には救いだった。死にたい人には理由があってき...
ずっと「安楽死」が合法化されたらいいのにと思って生きてきたからこの本の存在を知ってすぐに買いに行った。 やっぱり世の中には一定数「楽に死にたい」と思っている人がいるんだと思えたことが救いだった。自分だけじゃないんだという感情は当時の私には救いだった。死にたい人には理由があってきっとそれは自分以外本当の理解には至らない。 それでも生きて欲しいと思ってくれる人がいること、その存在を知ることは生きる理由になるんだと思った。泣きながら読んだシーンもあった。 「安楽死」制度があればいいのになと心では今も思っている。
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