傷口はきみの姿をしている の商品レビュー

九条時雨(著者)

2024/08/08

「どこにでもいる普通の高校生」→こんな高校生がどこにでもいてたまるか、というお約束はともかく。
とかく主人公たちが達観しすぎていて、およそ中高生のそれではない。
両親はほとんど不在とか諸々、古き良きエロゲ然とした雰囲気に近いものを感じた。

序盤のキャラ立ちからの引き込み、中盤のちょっとした推理要素、そして徐々に明らかになっていく過去。
流れの良さもあり、特に中盤はなかなか盛り上がりも感じられたが、結末は物足りなかった。
散々引っ張った割りに、なんともあっさりというか…
「え？それでいいの？あれは？これは？」感が拭えない。

学園ミステリーと言えるほどミステリーでもなく。
かといって恋愛モノと言えるほどぞれを前面に押し出しているわけでもなく。
そんなどっちつかずの印象が付き纏いつつの読了だった。

感想で「キャラ文芸」という表現を目にしたが、至極納得。

2022/02/05

よく分からん世界(笑) 美人じゃなかったら なんだお前は？の蛍。 七桜の存在って結局 なんなん？ 長いだけで あんまり中身がない感じだと思うのは、私がおばさんだからなのか。