日本美術の冒険者 の商品レビュー
<目次> 序章 謎の人物チャールズ・ラング・フリーア 第1章 美に目覚めた実業家 第2章 世界漫遊家が日本を行く 第3章 日本美術のとりこになる 第4章 ビングとフェノロサ 第5章 コレクションの寄贈 第6章 原富太郎との友情 第7章 益田孝との確執 第8章 ...
<目次> 序章 謎の人物チャールズ・ラング・フリーア 第1章 美に目覚めた実業家 第2章 世界漫遊家が日本を行く 第3章 日本美術のとりこになる 第4章 ビングとフェノロサ 第5章 コレクションの寄贈 第6章 原富太郎との友情 第7章 益田孝との確執 第8章 中近東からエジプト、中国へ 第9章 フリーアの晩年 終章 死と再生 <内容> アメリカに日本美術を中心とするアジア美術コレクションを展示するフリーア美術館(スミソニアンにコレクションを寄贈して作った)を建てた人物の伝記。 鉄道を中心に巨万の富を築いたが、結婚もせずその富を東洋美術、主に日本美術のコレクションに充てた。審美眼に優れ、偽物を見抜き、値段も古美術商の言い値では決して買わない、優れたコレクターだ。しかも美術ジャンルに著名な友人が多い。例えばフェノロサ、原富太郎、益田孝…。資料を堅実に紐解き、誠実にまとめられた、面白い伝記だった。
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フリーアの美術,芸術に抱く真摯な気持ち,愛と言ってもいい.それが,日本美術や世界的な芸術作品を今に伝え守ることになった.ただの金持ちではない,頭が下がる. 彼の人生をたどり,特に美術品の取り引きを詳しく調べ(本当に細かく調べていて驚かされる)参考までに現在の日本円に換算までしてく...
フリーアの美術,芸術に抱く真摯な気持ち,愛と言ってもいい.それが,日本美術や世界的な芸術作品を今に伝え守ることになった.ただの金持ちではない,頭が下がる. 彼の人生をたどり,特に美術品の取り引きを詳しく調べ(本当に細かく調べていて驚かされる)参考までに現在の日本円に換算までしてくれてわかりやすかった.口絵,扉絵など挿画もあってそれも良かった. 本阿弥光悦はフリーアの慧眼で再注目されたなど.贋作,鑑定,知らざれる日本美術史という側面もあるのではないだろうか.面白かった
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