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社会科でまちを育てる の商品レビュー

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2021/08/15

 学習指導要領が目指す社会科の理念をどうしたら実現できるのか。それをとことん追究し、筆者は「まちづくり的社会科」の実践に辿り着いた。  わたしも社会科教員の端くれとして、学ぶものが非常に多くあった。まず一つは、やはり「自分がまちを知ること」。そして次に、「地域やまちづくりにかかわ...

 学習指導要領が目指す社会科の理念をどうしたら実現できるのか。それをとことん追究し、筆者は「まちづくり的社会科」の実践に辿り着いた。  わたしも社会科教員の端くれとして、学ぶものが非常に多くあった。まず一つは、やはり「自分がまちを知ること」。そして次に、「地域やまちづくりにかかわる人と子どもたちとをつなげることを通して、子どもたちが自分の住むまちを知ること」。  現在「働き方改革」が推進される中にあり、アポ取り、取材、資料作り、単元構成を行う事は、大変効率的に行わなければ難しい環境である。しかし、そうした中でも、やはり「子どもたちの『これから』につながる学び」「社会科に軸足をおいた学級経営」にチャレンジしていきたいと思わせてくれた一冊であった。  私自身、現在小学校に勤務する中で、地域の副読本、教科書、タブレット端末などをうまく取り入れ、組み合わせて、小学校のうちから丁寧に授業づくりをしていくことで、「まちを知り、主権者として地域(日本)を支えていく子どもたち」の育成を目指していきたい。  また、本書の優れているところには、教科書と自分のまちを比較する際に、筆者が実践してきた授業づくりが詳細に記述されているところである。「社会科の学習指導要領、社会科の教科書ではこの部分です。そして、それを踏まえてこのように単元を構成しました」と分かりやすく書かれている点は、大いに参考にしたいところである。

Posted byブクログ

2021/07/23

長瀬先生が提案される「まちづくり的社会科」は社会科としての系統を大事にしながらも,子どもたちが社会に関わっていこうとする社会志向を目指されている所が興味深い。3.4年生の地域学習だけでなく,5.6年生の学習においても関連する地域の題材を取り上げて,教科書の内容とも比較しながら進め...

長瀬先生が提案される「まちづくり的社会科」は社会科としての系統を大事にしながらも,子どもたちが社会に関わっていこうとする社会志向を目指されている所が興味深い。3.4年生の地域学習だけでなく,5.6年生の学習においても関連する地域の題材を取り上げて,教科書の内容とも比較しながら進めていく学習を続ければ,学習内容を自分ごととして捉えられ,公民的資質の育成につながっていくと感じた。 自分は経験主義と系統主義の間で揺れているが,その中で一つの答えにつながるヒントをもらえた気がした。

Posted byブクログ