鳥スペシャル! の商品レビュー
子どもたちの疑問に鳥類学者の先生たちが答える本。5歳から中学生まで、子どもたち良い質問するなあ。かつて鳥類学者を目指していた私は、そんなに疑問を持って検証しようみたいな科学的態度なかったわ…と同時に、当時の私に読ませたい本だった。やっぱり鳥類の研究をする道に進んでても、面白かった...
子どもたちの疑問に鳥類学者の先生たちが答える本。5歳から中学生まで、子どもたち良い質問するなあ。かつて鳥類学者を目指していた私は、そんなに疑問を持って検証しようみたいな科学的態度なかったわ…と同時に、当時の私に読ませたい本だった。やっぱり鳥類の研究をする道に進んでても、面白かっただろうなと思う。文系すぎて無理だけど。 カッコウが托卵する鳥、モズなんかがよく知られているけれど、ベテランのモズはちゃんと学習してカッコウの卵を捨てたりして、最近はモズじゃなくてオナガに托卵するようになってきているらしい。逆に昔はホオジロだったとか。そんなふうにトレンドが変わっていっているなんて初めて知った。モズでいえば、ズグロモリモズとか、捕食されないために体の表面に毒を蓄えている鳥がいるとか、そんな鳥いるの⁉︎ってびっくりした。とても面白い。 傷ついた鳥を助けるか、という最後の方の問いは、その鳥が傷ついているのはどこか弱いところがあるので本来自然淘汰されるはずのもので、それを助けてしまうとその弱い遺伝子を持って傷つく鳥が増える、っていう話は、自然の厳しさと深さを感じた。人間に適用するのは絶対危険だけど。
Posted by
- 1