嗅ぐ文学、動く言葉、感じる読書 の商品レビュー
すんなり理解できるほど こちらに力がなかったのが残念〜。 読書を通じて自閉症者の内面を知ることは お互いの理解を深める一助になる …らしいと何とかわかりました。 何人かの自閉症者と小説を読み 学生と教授のゼミのように 物語の意図するところなどを語り合うのですが 『アンドロイドは...
すんなり理解できるほど こちらに力がなかったのが残念〜。 読書を通じて自閉症者の内面を知ることは お互いの理解を深める一助になる …らしいと何とかわかりました。 何人かの自閉症者と小説を読み 学生と教授のゼミのように 物語の意図するところなどを語り合うのですが 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』に 挑戦した章がおもしろかったです。
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自閉症と文学の相性。 文学とは、心のモヤモヤを、あえてそのまま 表現しようとする試みである。 「知覚可能な抽象」 自閉症者は、超具体の世界に住む。 今ここに生き、情報を選択しない。 抽象が理解できない。 文学は、知覚可能な抽象として、 自閉症者に抽象のあり方を指し示す。 ...
自閉症と文学の相性。 文学とは、心のモヤモヤを、あえてそのまま 表現しようとする試みである。 「知覚可能な抽象」 自閉症者は、超具体の世界に住む。 今ここに生き、情報を選択しない。 抽象が理解できない。 文学は、知覚可能な抽象として、 自閉症者に抽象のあり方を指し示す。 例えば、詩のリズムは、予測可能性により、 自閉症者に安心を与える。 今ここに生きる自閉症者に、未来を見せる 可能性を秘めている。
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自閉症者がどうこう以上に、”読むとはどういうことか”について考えさせられた。 私はどう読んできただろう。。。
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いろいろなタイプの自閉症者6人それぞれと、共に小説を読んだ記録。自閉症の子は特殊な能力を持ってる子が多いよね、なんて軽く言ってしまっていたことを反省する。そんな安易なことではなかった。彼らの読書体験を追うことで、その複雑さ、並外れた感受性や洞察力に出会う。 なんてえらそうに感想...
いろいろなタイプの自閉症者6人それぞれと、共に小説を読んだ記録。自閉症の子は特殊な能力を持ってる子が多いよね、なんて軽く言ってしまっていたことを反省する。そんな安易なことではなかった。彼らの読書体験を追うことで、その複雑さ、並外れた感受性や洞察力に出会う。 なんてえらそうに感想を述べているけど、専門的な言葉も出てくるし、論文的な内容でもあるので、難しいところも多々。以前読んだ『クシュラの奇跡』をもっと学術的にしたような。 でもそんな私のような読者にも伝わってくるのだ。やっぱ小説ってすばらしい、ってことが。 ーーー 文学的な言語は海のように揺らめき、私たちは思考を構成する言葉の周囲を泳ぎ回ったりその底に潜り込んだりできる。 ーーー(p108) ーーー 印刷された言葉に身を浸すのは、砂漠の水のようなもの。本だけが言葉の発し方の理解につながる道。 ーーー(p129) あと、音楽や詩(つまりリズム!)は、脳が仮説をたてるときの助けになる、馴染みある音楽を聞くと運動系が活性化することが明らかになっている、というのも興味深かった!アスリートが競技前に音楽を聴いたりするのも、プロ野球の応援歌があったりするのもそういうことなんだ、きっと。
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