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ブラック・チェンバー・ミュージック の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2021/10/02

伊坂幸太郎とのコラボ作品「キャプテン・サンダーボルト」は読んだことはあるけれど、阿部和重作品はこれが初読み。なんだか長くて難しそうな作品を書くという勝手な思い込みで近づけずにいた。 500ページ弱、2段組というボリュームやや怯むも、「北朝鮮からの密使である名前のない女と、落ちぶれ...

伊坂幸太郎とのコラボ作品「キャプテン・サンダーボルト」は読んだことはあるけれど、阿部和重作品はこれが初読み。なんだか長くて難しそうな作品を書くという勝手な思い込みで近づけずにいた。 500ページ弱、2段組というボリュームやや怯むも、「北朝鮮からの密使である名前のない女と、落ちぶれた映画監督の純愛」という設定に惹かれ読んでみた。 なかなかハードボイルドな設定なんだけど、独特の世界観で深刻になりすぎず、グイグイというわけでもないけどついついやめられなくて読み続けてしまう感じ。 ユーモアのセンス、押し付けがましくないメッセージ性、主人公のキャラクター、とどれをとっても「過ぎない」感じが実にい。 今まで食わず嫌いだったのを後悔する。 怖くて、痛くて、苦しくて、でも笑えて、ラストは胸が暖かくなる。面白かった! 阿部作品、また読んでみたい。

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2021/08/28

阿部和重「ブラックチェンバーミュージック」読んだ mainichibooks.com/books/novel-cr… 今年度エンタメ部門NO1(自己ランキング) 表紙も会話もポップ、トランプの隠し子、北朝鮮のスパイ、ヒチコック映画論に隠された暗号に注文の多い古本屋。重いテーマも...

阿部和重「ブラックチェンバーミュージック」読んだ mainichibooks.com/books/novel-cr… 今年度エンタメ部門NO1(自己ランキング) 表紙も会話もポップ、トランプの隠し子、北朝鮮のスパイ、ヒチコック映画論に隠された暗号に注文の多い古本屋。重いテーマも二段組も圧倒的なリーダビリティであっという間よ(おわり

Posted byブクログ

2021/08/22

一気に読んでしまった。この著者のものは初めて。複雑に入り組んだハードボイルド調のストーリーをベースにしているが、そこにリズム感ある小気味良い会話が展開されることによって読む者を否応でも惹きつける。終盤謎解きが強引な部分が一部あるが、それを差し引いてもとても面白い作品と思う。この著...

一気に読んでしまった。この著者のものは初めて。複雑に入り組んだハードボイルド調のストーリーをベースにしているが、そこにリズム感ある小気味良い会話が展開されることによって読む者を否応でも惹きつける。終盤謎解きが強引な部分が一部あるが、それを差し引いてもとても面白い作品と思う。この著者の他の作品も読んでみたい。

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2021/08/18

国家を揺るがす極秘任務に押し寄せる怒涛の展開。 張りつめる緊迫に動悸が止まらぬまま駆け巡りましたー! くすりと笑えるユーモラスな部分と、手に汗握る息をつく間もないような胸はやる展開が交差していく面白スリリングがたまらない! 二段組もなんのそのでクライマックスまで駆け抜ける!...

国家を揺るがす極秘任務に押し寄せる怒涛の展開。 張りつめる緊迫に動悸が止まらぬまま駆け巡りましたー! くすりと笑えるユーモラスな部分と、手に汗握る息をつく間もないような胸はやる展開が交差していく面白スリリングがたまらない! 二段組もなんのそのでクライマックスまで駆け抜ける! もう、なによこのラスト、 目と鼻の奥んとこ、きゅぅ〜〜ってなったじゃない。 最高ズルイっ! こんなラブストーリー、読んだことないわ♡ 壮大なスケールの映画観た気分。 あ〜面白かった!

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2021/07/23

実際に行われた米朝会談の裏側でこんなふうに政治に巻き込まれた人たちがいたのかもしれない、と思うとリアリティーがある。 日本のヤクザの闘争も絡んだ物語をハラハラしながら読み進めた。

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2021/07/04

ドナルド・トランプと金正恩の奇跡的な対談という歴史的イベントを前に突如登場したトランプの隠し子を名乗る1人の男。その男が持つアルフレッド・ヒッチコックの評論に、北朝鮮の政権の正当性を揺るがす暗号が隠されているー、というリアルと虚構の入り混じった世界で、北朝鮮から極秘で日本に潜入し...

ドナルド・トランプと金正恩の奇跡的な対談という歴史的イベントを前に突如登場したトランプの隠し子を名乗る1人の男。その男が持つアルフレッド・ヒッチコックの評論に、北朝鮮の政権の正当性を揺るがす暗号が隠されているー、というリアルと虚構の入り混じった世界で、北朝鮮から極秘で日本に潜入してきた女性と、落ちぶれた元映画監督の男性の2人のラブストーリー。 とはいっても怒涛の情報量とストーリー展開によって、並のラブストーリーには全くならず、手に汗を握るようなスリルはやはり阿部和重作品特有の面白さ。相変わらずアクの強い登場人物ばかりで、フィナーレに向かって加速する物語のドライブ感が素晴らしい。 一般的なラブストーリーにあるようなエッセンスは全く出てこない作品ではあるが、ラストの描写で初めて本作が男女のラブストーリーであるということを実感させる、そうした手法も含めて面白い。あっという間に読了してしまった。

Posted byブクログ