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ゴヤの手紙(下) の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2023/03/18

興味があるので面白く読みました。 過去も現在も、人とのコミニュケーションがあっての 人間、感じられるつながりの大切さ。 コミニュケーションを絶てば、何も生まれるものはない。

Posted byブクログ

2021/06/23

スペインの近世から近代を代表する画家ゴヤの現存するほぼすべての書簡を網羅したもの。 底本は2014年に刊行されたが、箱入り600頁のハードカバーで定価1万円と敷居の高いものだった。まさに待望の文庫化。 本書を通じて遅咲きの宮廷画家として栄達を極め、ナポレオン戦争の混乱を生き延び...

スペインの近世から近代を代表する画家ゴヤの現存するほぼすべての書簡を網羅したもの。 底本は2014年に刊行されたが、箱入り600頁のハードカバーで定価1万円と敷居の高いものだった。まさに待望の文庫化。 本書を通じて遅咲きの宮廷画家として栄達を極め、ナポレオン戦争の混乱を生き延び、原因不明の病気で聴力を失い、最後にはフランスへ亡命して彼の地で没した画家の波乱の生涯を追うことができる。 なによりも書簡を通じて明らかになるゴヤの愛すべきキャラクターがすばらしい。宮廷画家として成功したいという野心、出世の階段を上り始めるや羽振りの良さをひけらかし、親友と猥談に花を咲かせるかと思えば家族の病気にうろたえる。 純朴で無邪気でしたたかさと弱さが同居する、俗っぽく人間臭いゴヤの魅力を堪能できる。 これを読んでからマドリードのゴヤのパンテオンを訪れると感慨もひとしお。

Posted byブクログ