演劇入門 の商品レビュー
演劇を、台本や様々なシチュエーションを用いて、他の媒体と比較しながら説明しているが、非常にわかりやすく、論理的なので納得感がある。 特に映像媒体と演劇、小説を鑑賞したときに受け取る情報量と質の違いに関する説明が腑に落ちる。
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どうして演劇を観るの?演劇って面白いの? 今までそう問われたことが何度かあり、自分の中で時々振り返って気持ちを整理していた。この本には、自分なりに考えていたことや、考えもしなかったことが書かれており、膝を打つような気持ちになった。 また、演劇と映画、ドラマの表現の違いもとても興味...
どうして演劇を観るの?演劇って面白いの? 今までそう問われたことが何度かあり、自分の中で時々振り返って気持ちを整理していた。この本には、自分なりに考えていたことや、考えもしなかったことが書かれており、膝を打つような気持ちになった。 また、演劇と映画、ドラマの表現の違いもとても興味深かった。
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演劇の面白さの理由について知りたくて購入。 そもそも演劇とは、どこから演劇 演劇の経験を実生活に取り入れる方法も随所に書かれており、今後参考にしたいと思う。
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演劇、映像、小説等さまざまな媒体を比較しながら、演劇の良さやうまくいかないところがわかりやすく書かれていて、ぼんやりと見ることが好きなだけだった演劇への解像度が上がる良い本でした。 コロナ渦で不要不急のものだと言われ続けた演劇に対して、必須のものではないけれど、人間がきちんと生...
演劇、映像、小説等さまざまな媒体を比較しながら、演劇の良さやうまくいかないところがわかりやすく書かれていて、ぼんやりと見ることが好きなだけだった演劇への解像度が上がる良い本でした。 コロナ渦で不要不急のものだと言われ続けた演劇に対して、必須のものではないけれど、人間がきちんと生きる上でとても大切で、大事なものであるという著者の愛を感じました。
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同じ舞台でも観客によって変わる、映像より生々しく感情が伝わるなどは授業に似ていると思った。私も教師という役を演じているから。 他人を生きてみる楽しさ、他人になりきる大切さがある。 なんとなく演じるんじゃなく、「こう演じる目的」を明確にするのも大事だという。そうじゃないと演劇では...
同じ舞台でも観客によって変わる、映像より生々しく感情が伝わるなどは授業に似ていると思った。私も教師という役を演じているから。 他人を生きてみる楽しさ、他人になりきる大切さがある。 なんとなく演じるんじゃなく、「こう演じる目的」を明確にするのも大事だという。そうじゃないと演劇ではなく演劇っぽい何かにしかなり得ない。ただそれを演技中は忘れるのだそう。綿密に計画を立てておけば想定外にも対応できる。相手やその時の状況を察しないで計画通りに無理やり進めると失敗する。演劇、芸術、文学、必要ないと思われるものこそが人生を豊かにする。 「芸術は人生を問う挑発的なもので、芸能は人生を肯定するもの」
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<感想> コンビニの傘を題材に演劇に役者の葛藤(心の動き)について解説するくだりは素晴らしかった。日常の小さな葛藤はたしかに存在するし、自分自身の経験を振り返っても嫌になるほど覚えがある。これほど無意識の振る舞いを言語化できる鴻上氏はすごい。 <アンダーライン> ★★★喜劇と悲...
<感想> コンビニの傘を題材に演劇に役者の葛藤(心の動き)について解説するくだりは素晴らしかった。日常の小さな葛藤はたしかに存在するし、自分自身の経験を振り返っても嫌になるほど覚えがある。これほど無意識の振る舞いを言語化できる鴻上氏はすごい。 <アンダーライン> ★★★喜劇と悲劇は同時に存在する ★★★観客や読者が感情移入するのは「主体的に参加した時」です ★★★演劇は、「より多くの人へ、より速く、より正確に」生きる人に、「あなたは何を失いましたか?」と問いかけるアートなのです。 ★★★★芸術は「あなたの人生はそれでいいのか?」と挑発するものであり、芸能は「あなたの人生はそれでいいのですよ」と肯定するものである ★★★★★(カタルシス)身体を動かすことが身体と精神の健康にいいように、心を動かすことも、身体と精神に良いのです。 ★★★★★傷つくことが嫌で、心がまったく動かないようにするのは、身体をまったく動かしてない状態と同じです。 ★★★★★演技とは「心の旅」を経験し、それを見せるものなのです。 ★★★★★演技はあなたが一番隠したいと思っている恥ずかしい部分や見せたくない部分を見せることです。 ★★★★★俳優の仕事は傷つくことなのです。観客は絶対に傷つきません。傷つきたくないからこそ、観客席にいるのです。 ★★★★★あなたの心がより動く設定を選ぶのです。 ★★★★★自意識が心の動きを停止させます。 ★★★★★周りを気にするからどんどん「自意識」にエネルギーが注がれるのです。 ★★★★どんな役でも「自分の人生の可能性の一つ」
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書いてあることには全面同意という感じだった ずっとうんうん!って思いながら読めるので気持ちいい 見る人がいれば演劇って思うと人生楽しくなる 生々しい心の動きが苦手な人も居るってのに少しびっくり そりゃそうなんだけど、自分はそういうのが大好きなのでどんだけ感情に飢えてるんだ…と...
書いてあることには全面同意という感じだった ずっとうんうん!って思いながら読めるので気持ちいい 見る人がいれば演劇って思うと人生楽しくなる 生々しい心の動きが苦手な人も居るってのに少しびっくり そりゃそうなんだけど、自分はそういうのが大好きなのでどんだけ感情に飢えてるんだ…とか考えてしまった 日常で心を動かさなくなればなるほど急に揺さぶられると疲れてしまうと思う でもずっと揺さぶられてもメンタルダメになりそう 何事も焦らず自然に心が着いていくタイミングで楽しもうと思った
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演劇人 鴻上尚史さんの 「演劇」を語ることによって 今の老若男女の日本人に 届けたいお話し。 第八章の 「なぜ子供たちに演劇が必要なのか」 が 心に響いて来ました。 この「子供たち」の部分に 「今のコロナ禍」 「忙しい大人たち」 「(日本)政府の人たち」 を そのまま当てはめる...
演劇人 鴻上尚史さんの 「演劇」を語ることによって 今の老若男女の日本人に 届けたいお話し。 第八章の 「なぜ子供たちに演劇が必要なのか」 が 心に響いて来ました。 この「子供たち」の部分に 「今のコロナ禍」 「忙しい大人たち」 「(日本)政府の人たち」 を そのまま当てはめると より 今こそ「この考え方」がより一層 明確になってくると思いました
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演劇とは何かから始まり、演劇を構成するものから技術論まで概要を語る。 それでいて演劇がコミュニケート論に繋がるのが鴻上流というところか。演劇を知ることで得るものは多いだろう。 いやそれを除いても、演劇が楽しそうというのが伝わる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
演技というと「テクニック」だと思っていたが、そうではなく生身の人間の「心」。映像と違い、演劇では俳優と観客が同じ空間に存在することで、さまざまなことを共有・体験する。俳優と観客の関係はインタラクティブであり、俳優の演技が観客の反応によって変わる。役を演じるとき、どんな役でも「自分の人生の可能性のひとつ」と考える。自分が面白いと思えなかったものは伝えられない。「どれだけ観客の心を動かしたか(表現)」は大事だが「どれだけ送り手の心を解き放ったか(表出)」も同じく大事。
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