未来のドリル の商品レビュー
未来の年表シリーズは話題作だったので積読リストに入れてあったのですが、いざ読もうとしたら第4弾まできていた・・・ 最新作を読んでみました。 ひとことで言うと、日本は未来に負債を増やし続けているよ、それがコロナ渦で加速されてるよ、このままじゃ本当に日本沈没だよ。 一番の原因...
未来の年表シリーズは話題作だったので積読リストに入れてあったのですが、いざ読もうとしたら第4弾まできていた・・・ 最新作を読んでみました。 ひとことで言うと、日本は未来に負債を増やし続けているよ、それがコロナ渦で加速されてるよ、このままじゃ本当に日本沈没だよ。 一番の原因は少子高齢化のため基本路線が老化した考え方になっているからだよ、って話です。 (全然ひとことで言えてなくてすいません。) コロナ渦での対応の方法が諸外国と比べていかに劣っているか、そのおかげで現在どうなってしまっているのか、このままでいくと未来はどうなるのか、具体的なデータで畳み込むように訴えるので、読後は本当に怖く、心配になりました。 確かに、必要以上の人流抑制路線は単純な経済的打撃が大きいだけじゃない。しかもこの流れってコロナ前からだよね、例えば… 外出自粛→出会い減→婚姻件数の激減→少子化 外出自粛→終電時刻繰り上がり→通勤許容範囲の縮小→衛星都市壊滅地方疲弊 高齢者主導の外出自粛→過剰な警戒心→地域の閉鎖性→地方企業の疲弊崩壊 高齢者主導の社会→深夜まで活動しない→24時間営業の縮小→経済規模縮小 まだまだあるけどざっと書いてもこんな感じ。 ホント、コロナ前からの問題点が際立つ結果になっていて改めて唖然としました。 週末の選挙、真面目に考えなきゃなあ。
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「未来の…」シリーズ第4作~012021年「ベビーショック」到来!それは、政府の想定より18年早く、出生数が75万にほどになるから02出生率は1.36に急落032020年、実際に女性の過半数が50歳以上に042065年、出生数はわずか約41.6万人に05高齢者マーケットが伸び悩むのは、新型コロナによる〝過剰な警戒心〟が消えないから06実質的な〝人口減少元年〟は2011年07毎日外出する人は62.8%から35.3%に08高齢者の「パック旅行費」は前年より約95%減09主な消費世代の3人に1人が高齢者10外出自粛が企業の業績を悪くするのは、フレイルの増加で、介護離職が増えるから112040年度、社会保障給付費は190兆円突破か122020年、573件の介護事業所が消えた132025年、介護保険の利用者は600万人超え1424時間営業が限界なのは、深夜まで起きていられない消費者が増えていくから15「24時間戦えますか。」流行の1989年の意味16外国人労働者を確保できなくなるのは、その国で良質な雇用が続々と生み出されているから172020年、外国人入国者は前年より86.2%減少18地方の企業経営を苦しくさせるのは、自ら需要を捨てるような「地域の閉鎖性」19中都市より小都市のほうが消費支出が落ち込んだ20二極化が進む「K字経済」が大都市と小都市に反映21日本人国内旅行消費額は前年比54.9%減22DXは人口減少の切り札となるか?そのカギうぃ握るのはリスキリングの成否23目指すべきはV字ではなく「レの字回復」242030年、AIが進展しても64万人の人手不足に25「ギグワーク」「従業員シェア」によって、経営課題の「組織の硬直化」が解消する26副業・兼業を認めている企業は49.6%27「副業元年」は2018年28「ジョブ型雇用」が成功するためには、やっぱり上司が聞き手に徹する力が必要29「メンバーシップ型雇用」にない良さ30非正規雇用者は今や約2000万人31「1on1」が部下の能力を引き出す32360度評価は中央省庁での導入も始まっている33「社内失業者」があぶり出された!いなくなれば会社の平均賃金が増加する34日本の労働生産性はOECD加盟37国中26位3570歳まで働く社会が到来!だが、2020年、高齢就業者数は、14万人しか増えなかった36非正規雇用の高齢者は、わずか1万人増372025年度以降、「70歳まで雇用の義務化」38「オフィス需要」は減る一方。空室率上昇率の隠れた要因は2023年度以降、新規供給が再拡大すること392020年8月、テレワークを実施した企業は8割402025年、東京の空室率は6%超に41都心の終電時間が繰り上がると、地方自治体の税収が減る42東京都が人口減少してしまったのは、隣接3県などへ、30代夫婦を中心に流れたから43東京の人口は1400万人を突破してすぐに割った44コロナ禍が地方消滅のスピードを速めるのは、若い女性の東京集中を促したから45東京都に転入した数は女性が男性の3.5倍46大阪府では「逆ドーナツ化現象」が起きる47コロナ病床が不足したのは、医療機関が「自由開業制」になっているから482020年12月、病床の6割が「コロナ感染症以外」で入院を継続49救急搬送率は75歳以上になると跳ね上がる50救急搬送者数は2035年頃にピークを迎える【日本を守る「切り札」5カ条】1:国政選挙に「若者枠」を新設・2:中学卒業時からの「飛び入学」導入・3「30代以下のみが住む都市」の建設・4:大学を共同キャンパス化する・5:若い人々に英才教育をする~切り札の5つはどれも実現しそうにない。私の提言を容れなかったから日本の少子高齢化・社会の老化は止まらなかったって言うのかなぁ。分析力は認めるけどね。ドリルの部分を書くのに50分も掛かってしまいました
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【琉球大学附属図書館OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC08014812
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コロナ禍が少子高齢の日本の行く末を垣間見せたとする。 出生率の減少もコロナのせいで加速してしまったというのが分かりやすい例だ。 コロナはともかく、国の老齢化がまずいことは確か。若年者が活躍しやすい社会に変えていくしかない。これは著者の言う通りだろう。提言されている方策にはあまり賛...
コロナ禍が少子高齢の日本の行く末を垣間見せたとする。 出生率の減少もコロナのせいで加速してしまったというのが分かりやすい例だ。 コロナはともかく、国の老齢化がまずいことは確か。若年者が活躍しやすい社会に変えていくしかない。これは著者の言う通りだろう。提言されている方策にはあまり賛成できなかったけど。つまり妙手なんてないってことが頭の痛いところ。
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「少子化はコロナで18年も早まった!」 こんな衝撃的な帯が印象的な、ベストセラー「未来の年表」シリーズ第4弾です。 今回の著書は、コロナの影響で少子高齢化が一層進んでしまった現状に加え、これによって顕在化した日本の弱点を著者独自の視点で解説しています。中でも少子高齢化の進行による...
「少子化はコロナで18年も早まった!」 こんな衝撃的な帯が印象的な、ベストセラー「未来の年表」シリーズ第4弾です。 今回の著書は、コロナの影響で少子高齢化が一層進んでしまった現状に加え、これによって顕在化した日本の弱点を著者独自の視点で解説しています。中でも少子高齢化の進行による社会の老化による問題点を重視しています。 人口問題について、これまで分析と数々の指摘をしてきた著者ですが、今回も興味深いないようになっています。 ドリルという著書名のとおり、三択クイズや漢字が盛り込まれていることも面白い取り組みでした。 ▼「国民はみずからの程度に応じた政治しかもちえない」(松下幸之助) ▼日本社会の深層にある「老化」、「社会の老化」が人口減少の難題 それは、少子高齢化の行きつく先である。質の悪い「国家の病巣」とも言うべきものだ。すべての年代の人々の思考を守勢に追い込み、”無難な道”を選ばせていく。挑戦する気力を吸い取ってしまう”邪気”だ。 ▼社人研は年間出生数が75万人となる時期を2039年と予想していた。18年も早い到達が現実となったら、2021年は「ベビーショック元年」として、長く歴史に刻まれる ▼地方の企業経営を一段と苦しくさせたのが「地域の閉鎖性」だ。これも「社会の老化」と深く結びついている。「地域の閉鎖性」とは、地方特有の”過剰な警戒心”のことである。 ▼全国の病床使用率は2020年12月末時点で、一般病床と感染症病床を合わせた88万9788床のうち、使用されたいた病床は58.1%にあたる51万6975床にとどまり、残る41.9%の37万2813床は使用されていなかったのだ。驚くことに、「コロナ前」の2019年12月の病床使用率は62%であり、医療提供体制の逼迫が叫ばれながらも、むしろ低下していたのである。 ▼少子高齢化がもたらす最大の恐ろしさや弊害は、総人口に占める若者の割合が小さくなることに伴って、知らず知らずのうちに社会全体の思考や発想、行動が「守り」に入るようになることである。「守り」に入れば、やがて社会全体の活力が損なわれ、国家は衰退の道を歩むこととなる。コロナ禍は図らずも、そんな「社会の老化」の実態を浮き彫りにした。 コロナ禍において過剰な自粛と萎縮が国民に広がったこと自体が、日本社会の「老化」を示す証拠である。 他人の行動がまわりの人々と違うことに口出しをする「同調圧力」も、「社会の老化」が進むほど強まっていく。 ▼日本を守る「切り札」5ヵ条 ①国政選挙に「若者枠」を新設 ②中学卒業時からの「飛び入学」導入 ③「30代以下のみが住む都市」の建設 ④大学を共同キャンパス化する ⑤若い人々に英才教育をする <目次> 第1部 人口減少ドリル 第2部 日本を守る「切り札」5ヵ条
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コロナ本の副作用として、多く書かれていた内容と同じだった。それでも知らない事は多いし、これまでのツケが溜まっている事は自覚した。経験則が通用しない時代、勉強しなきゃ置いていかれる。
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p55 主な消費世代の3人に一人が高齢者 p35 2020年 女性人口の過半数が50代以上の高齢者 p99 ホームヘルパー、介護職員、販売従事者、技術者など、人間的な付加価値が求められる職種や高い技術力を求められる職種ではむしろ就業者が増える 過去の技術革新は、必ず新たな職...
p55 主な消費世代の3人に一人が高齢者 p35 2020年 女性人口の過半数が50代以上の高齢者 p99 ホームヘルパー、介護職員、販売従事者、技術者など、人間的な付加価値が求められる職種や高い技術力を求められる職種ではむしろ就業者が増える 過去の技術革新は、必ず新たな職業や業務を生み出してきた p138 政府は2025年度以降の「70歳まで雇用の義務化」を視野にいれている p236 私を含めた中高年にもできることはある。一つは、自分の価値観や過去の成功体験を若い世代に頭ごなしに押し付けようとしないことだ。もう一つは自分自身が社会の老化という病魔にとりつかれていないかを絶えず認識し、チャレンジマインドを保つことである
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※このレビューにはネタバレを含みます
<目次> 第1部 人口減少ドリル 第1章 少子化の急加速 第2章 高齢者とコロナ自粛 第3章 高齢者と介護 第4章 24時間営業の行き詰まり 第5章 外国人の受け入れ 第6章 都市と地方経済 第7章 人材不足 第8章 多様な働き方 第9章 人事と人間関係 第10章 労働生産性 第11章 高齢者の雇用 第12章 不動産と再開発 第13章 交通と都市 第14章 東京都と人口移動 第15章 大都市圏と人口移動 第16章 日本の医療体制 第2部 日本を守る「切り札」5ヵ条 序 コロナ禍は「社会の老化」を浮き彫りにした 第1章 国政選挙に「若者枠」を新設 第2章 中学卒業時から「飛び入学」導入 第3章 「30代以下のみが住む都市」の建設 第4章 大学を共同キャンパス化する 第5章 若い人々に英才教育をする <内容> 『未来の年表』シリーズ第4弾。コロナ禍を踏まえて、日本の劣化をデータ提示。それに対する対策を5つ。比較的斬新なものが並ぶ。それ以上に、コロナの日本への影響は、ボディブローのように効いてくることが明白なデータである。それもこれも「高齢化」。この1点のみ。年寄りは自制を込めて読んでほしいし、若者はこの提案を基に、年寄りに負けずに(多数決ではない)自分たちの主張をぜひ実行してほしい。
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2020年、20代〜30代全員が選挙投票に行ったとしても、人口規模が65歳以上人口の7割しかならず、2045年にはその規模は半分以下になる。 これはかなり絶望的な数字。 そう考えるとコロナで守られるのは、高齢者の命であり、若者の青春だったり、若いうちにしかできない経験は自粛さ...
2020年、20代〜30代全員が選挙投票に行ったとしても、人口規模が65歳以上人口の7割しかならず、2045年にはその規模は半分以下になる。 これはかなり絶望的な数字。 そう考えるとコロナで守られるのは、高齢者の命であり、若者の青春だったり、若いうちにしかできない経験は自粛させられますよね。 「社会の老化」は進み続けるだろうけど、自分自身のメンタリティは、それに抗い続けたい。
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