この恋は世界でいちばん美しい雨 の商品レビュー
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命の奪い合いでハラハラしたり、案内人の過去を知って心が痛くなったりして面白かったけど、 私的には、主人公カップルがお互いがお互いに依存し過ぎてる印象を感じてしまい、あんまり好きじゃなかった。 恋愛にしか拠り所が無いような人が私は苦手なんだなと思ったりしました。
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幸せ体質の日菜を憎んでしまうところが良い意味で人間臭いなと思った。最初は単調な人物だと思っていた案内人にも悲しい過去があったことを知って胸が痛くなった。やっぱり全て忘れてしまうのが悲しすぎたが、誠の生きた証はちゃんと残っていて救われた気分になった。
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ちょっとファンタジーのような要素も入っていて面白く読めました。 しかし、別れを前にしているせいか、あまりにも主人公たちの盛り上がりについていけなかったので星は4にしました。 読み終わった後、爽やかな気持ちになり、浄化されたような感じになりました。
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建築家の卵、雨宮誠と、カフェ店員、相澤日奈。 ネガティブで傷つきやすい彼とポジティブでいつも笑っている彼女という、まったく性格の違う2人だが、互いに魅かれ合い、愛し合って暮らしている。 ところが、2人は冒頭で、いきなり交通事故で死んでしまう。行きついた先は、真っ白い部屋。そこは...
建築家の卵、雨宮誠と、カフェ店員、相澤日奈。 ネガティブで傷つきやすい彼とポジティブでいつも笑っている彼女という、まったく性格の違う2人だが、互いに魅かれ合い、愛し合って暮らしている。 ところが、2人は冒頭で、いきなり交通事故で死んでしまう。行きついた先は、真っ白い部屋。そこは魂の「査定」を行う場所だった。「案内人」と呼ばれる天使にあたる存在が、それぞれの人生を聞き取り、次に何に生まれ変わるかを決めるのだ。だが、2人は特別に「奇跡」の対象となる。奇跡対象者になると、生き返ることができる。但しそれには条件が付く。2人の場合は「ライフシェアリング」が条件だった。2人で20年の余命が与えられる。最初は半々、10年ずつ。しかし、一方が大きな幸せを感じると寿命が1年延び、もう一方の寿命が1年減る。反対に、一方が大きな不幸を感じると寿命が1年減り、もう一方の寿命が1年延びる。寿命が0になると、きっかり1日後に死ぬ。どちらかが権利を放棄すると、その時点で持っている寿命はすべて相手に譲られる。 2人はそれぞれ、ライフウォッチと呼ばれる腕時計をもらい、自分の寿命があと何年なのかを確認することができる。増減があったときには時計が鳴って教えてくれる。 なかなかトリッキーだが、将来の夢もあった2人は、「奇跡」を受け入れる。さて、そして現世に戻るわけだが。 これがなかなかうまくいかないわけである。 日奈は「幸せを感じやすい体質」で、ちょっとしたことで幸せを感じては寿命を延ばしてしまう。そして、誠に申し訳ないとがっくりしてまた寿命を元に戻す。 そのたびライフウォッチがピコン・シャリンと鳴る。 誠は無神経だと苛立つ。日奈はすまなさに泣く。 毎日これが続けばうまくいくわけがない。 「案内人」によれば「ライフシェアリング」は苛酷で、過去には憎み合い、傷害事件に発展した例もあるという。 さぁ、2人はどうするのか。 タイトルにもあるように、「雨」が物語の重要なカギになる。 日奈が働くカフェの名は「レインドロップス」。2人がつき合うきっかけになったのも雨。 和泉式部の和歌 おほかたに さみだるるとや 思ふらむ 君恋ひわたる 今日のながめを(あなたはこの雨を普通の雨と変わらない五月雨と思っているのでしょうか。あなたを想う、私の”恋の涙”であるこの長雨を) が物語を優しく彩る。 誠の夢は、小さなコミュニティのような「夢の家」を作り、そこに日奈と一緒に住むこと。そこで彼女の幸せを見守ること。 日奈の夢は、誠が作った家で、家族として暮らすこと。 2人の夢の行方は。 人は死ぬと、一度だけ、現世に雨を降らすことができるという。晴れた日に急に降る「天泣」は、亡くなった人が流す「恋の涙」であるのかもしれない。 雨の降る日に読みたい優しい物語。
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命と向き合うってむずかしいものだ お互いを思いやる気持ちにぐっとなり、どうにも完全なるハッピーエンドにならないことにがっかりし、なんとも無情な物語だなと…
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20代ふたりの、やりとりが、こそばゆくて、この展開がずっと続くならギブアップと思っていたけど、夢、大事なもの、葛藤など20代のふたりが抱えるもの現実と未来について丁寧にかかれていて泣いてしまった。 絶対的な悪人が出てこなくても十分よかった。 職場の休憩時間、電車・バスの中では、読まない方がいい。泣いてしまうこと必須。泣き張らした顔で午後を迎えてしまう。
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最初から最後まで泣いてしまった。 後悔しないようにしても後悔してしまうから、その時その時を大事に生きようと強く思いました。 辛いけど幸せな世界でした 建築家の内面が見れたところも良かったです
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切なくも美しい、そんな小説でした。 登場人物達が実際に身近に居そうな感じなので、読み進めながらどんどん感情移入をする事が出来て、とても感動しました。 また、表現がとても美しかったので一つ一つのシーンを思い浮かべやすかったです。
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表紙がきれいだなと思って購入しました。しおりほしかったし。 もっとよせが感想書いてるの全面に出して欲しかったー!ブクログで調べるまでしらなかったよ…ぴえん。 オチは想像の範囲内ってかんじだけど、 純愛ってかんじがして、それなりに感動しました。 うるっとはきた。 こういうのをもっと学生のときの朝読書とかで読んどきたかったなあって。 案内人さんの過去が描かれていて、そこにうゔっと心がぎゅっとなりました。だから最後が感動する… 映像化したら綺麗だろうなって思いました。するのかな?よく知らないで書いてる…
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この物語は、残酷でもあり美しいものだった。 ライフシェアリングという制度自体は、とてもじゃないが奇跡とは呼べないと思う。私だったら、大人しく魂になりたい。 最後に明智さんのことを「良い人」だと思えて良かった。 彼らを取り巻く環境は案内人とも繋がっていて、そういう部分もこの物語の好きなところだ。
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