ψの悲劇 の商品レビュー
とにかくどんどん読み進めたい衝動に駆られる。 あっという間の読了でした。 もうなんか、謎解きなんかどうでも良くなる。
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. . 『ψの悲劇 THE TRAGEDY OF ψ』 森 博嗣 著 読了 . . Gシリーズ11作目にして 後期3部作第二弾 . . . 引退した科学者 八田洋久が失踪 . 最愛の妻を亡くし 数年間は、引きこもり生活で 出かけず、誰にも会わずだった . . 失踪から1年後 縁ある人々が 八田家に集まるが . そのうちの一人が 何者かに殺害される . . 警察の捜査が始まり 島田文子が行方をくらまし . 洋久のアシスタントだった 鈴木に接触してきた . 誰もが初対面だった 島田文子は何者なのか . 洋久の失踪理由は 果たして何だったのか . . . 後期3部作に入ってから 一気に時間軸が進む . 前作 『χの悲劇』の時は 推定約50年進み . そこから更に 推定約20年進んでいる . . 鈴木の一人称で 物語が語られているため . Vシリーズの 『黒猫の三角』を思わせる . その流れで 犯人もすぐに分かってしまうのだが . そこは森ミステリー 最後に、とんでもない仕掛けが 待ち受けている . . . 「皆んなが人生を持っているのだ . ばらばらに歩いているのに お互いにぶつかる事なく 人が流れていく . 誰もが自分の目的を持っていて お互いに干渉せず しかし、争うこともなく 自分の足で歩いている . 同じパイプの中を 流れる液体のように見えるけど . けっして混ざることはない それぞれの目的を忘れることはない . そして次第に分岐して それぞれ別の道へ向かう 最後はまた一人になるだろう」 . . 「一人から始まって 最後も一人になるのか . 生きているというのは 結局はこの流れのことなのだ」 . . この死生観を しっかり理解しておかないと . この後に続く 百年シリーズや Wシリーズ、WWシリーズの 醍醐味がしっかり味わえない . . . 作中で 島田文子が放ったセリフ . 「本当にデジタルを知ってる者は この世界を過信しない . もっと自分の腕を信じてる」 . . 個人的には 結構気に入っている . 現代に於いても 災害や、停電などで . デジタルな部分が 機能しなくなることは 多々ある訳で . なんだかんだ言って いざとなったら アナログ最強説は否めない . . . #ψの悲劇 #森博嗣 #Gシリーズ #真賀田四季サーガ #講談社ノベルス #読書好き #ブクログ
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Gシリーズ第11作 「χの悲劇」に続いて「ドルリー・レーン4部作」の「Yの悲劇」のオマージュということだ。予定では、これがGシリーズ後半3編の中間に当たる作品で、そろそろGシリーズも大詰めというところか。前半とは、全く違う話になってしまったが、これはこれでかなり面白い。 前作で...
Gシリーズ第11作 「χの悲劇」に続いて「ドルリー・レーン4部作」の「Yの悲劇」のオマージュということだ。予定では、これがGシリーズ後半3編の中間に当たる作品で、そろそろGシリーズも大詰めというところか。前半とは、全く違う話になってしまったが、これはこれでかなり面白い。 前作で、もう島田文子は登場しないのかとも思ったが、当たり前のように登場したので、最初は前作との関連が見えていなかった。また、八田博士宅の描写が、なんとなく自分にはレトロな雰囲気が感じられて、前作より時間が遡っているのかとも思われた。読み進めていくうちに、色々と疑問が解消し、森ワールドの広がりを感じることになった。 この作品はWシリーズへの伏線にもなるのだろうか。最近は森作品の小説を読んでいなかったので、また、他のシリーズを読み返してみたくなった。 この後編3部作は島田文子が主役を張るのだろうか。彼女もついに真賀田博士に近い位置に来ているようだが、最終作での活躍も期待したい。 「Yの悲劇」はまだ読んでないが、辻村さんの解説を読んでいると、八田博士の名前も含めて、本作品と読み比べると面白いなと思っている。
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Gシリーズが百年シリーズ、 Wシリーズに近づいてきた作品でした。 今までのGシリーズの登場人物はほぼ出て来ませんでしたが、島田文子のキャラがすごくよくてあっという間に読み終えました。
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あの人物の言動に違和感をもちながら読み進めていたら、それは後半で回収されたけど・・・ 前作からずいぶん年数が進んでいる?
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久し振りに手に取った森博嗣作品。 森哲学がふんだんに盛り込まれていた。 まさかそんな真実とは、、、。 「すべてがFになる」を彷彿とさせるような驚嘆の構成。 巻末の辻村深月氏による解説を読んで、「Yの悲劇」をあわせて読みたいものだと思った。 きっと想像をはるかに上回る森博嗣の凄...
久し振りに手に取った森博嗣作品。 森哲学がふんだんに盛り込まれていた。 まさかそんな真実とは、、、。 「すべてがFになる」を彷彿とさせるような驚嘆の構成。 巻末の辻村深月氏による解説を読んで、「Yの悲劇」をあわせて読みたいものだと思った。 きっと想像をはるかに上回る森博嗣の凄さがわかるだろう…。
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