アリスさんちの囲炉裏端(1) の商品レビュー
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これは、あったかい。 心が洗われるような自然に囲まれ、外も内も美人な巨乳のお姉さんがいて、そして、御飯が美味しい、最高過ぎる暮らしが詰まっている。 今、どこかに出かけるのも躊躇してしまうような毎日を送っているからこそ、余計に、この『アリスさんちの囲炉裏端』は心に刺さるなぁ。しかも、ズドンッと勢いよく刺さってくるんじゃなく、無痛ながらも、ゆっくり、深いところまで刺してくる。地味にえげつない(笑) まぁ、やや物騒な書き方をしてしまったが、内容は、ほっこりした食テロ系なので、安心して、読んで欲しい。 食べ物それ自体も美味しそうなんだけど、ヒロイン・アリスさんの食べ方に、何とも言えない艶っぽさがある。どストレートに言えば、食エロの雰囲気すら醸している。軽蔑されるかもしれんけど、個人的には大当たり。 食系の作品で大切なのは、やっぱり、食べた人間のリアクションだ、と私は信じている。料理そのものが美味しそうに描かれていても、食べた人間が笑顔にならないと、美味しそうに感じられないからだ。誰が読みたい、仏頂面でヒロインが食事をしている漫画なんて・・・・・・あれ、意外に需要がありそうじゃね? ま、まぁ、それはさておき、そんな(エロ)いい食べ方を見せてくれるアリスさんと、晴海のラブコメにもグッと来る。 美人なのに、こんな「何もない」田舎へ戻ってきた事をもったいない、と感じながらも、その気持ちを、また会えて嬉しい、が上回っている晴海。彼が、幼い頃は見た事が無かった、アリスさんの大人っぽさや可愛さが溢れる一面にドキドキさせられている様には、実にアオハル感が漂っている。 ゆっくりと、自分達の気持ちに向き合っていくであろう、晴海とアリスさんの関係が、どう変わっていくのか、楽しみ。晴海に恋している、スレンダーJC・ほのかちゃんの存在も、どんな刺激を加えていくのか、期待が持てる。 どれも美味しそうだったけど、個人的に、最も食欲を刺激されたのは、第3話「泥棒猫といのしし鍋」の猪肉のステーキ。意見はそれぞれだろうが、やはり、肉はステーキに限る。通なら塩コショウだけで良いと言うかも知れんけど、私は大根おろしを入れた柚子ポン酢で食べたい派。 この台詞を引用に選んだのは、心の底から、本気で羨ましいなぁ、と思ってしまったので。 美味しいものを食べた後に、ゴロンと横になりたくなるのは、誰だって同じだろう。 そこに、囲炉裏があったら、余計に最幸なんじゃないだろうか。 大金を得たり、高い地位に就いたりするよりも、人が「幸せ」と感じられる事は、日常にこそ存在しているのだろうなァ。 「は――――――・・・しあわせぇ・・・」(by水瀬アリス)
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