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この歌をあなたへ の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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心に響く

殺人犯の兄を持った為誹謗中傷で日陰で暮らし何処までも追われる生活。隼介が可哀想過ぎる。ただもし肉親が無差別に殺されてしまったら被疑者家族に寛大になれるか?自問自答してみたが答えは出なかった。

のんのん

2024/02/14

兄が犯した無差別殺人事件により、加害者家族として理不尽な偏見に晒され生きてきた弟と妹。加害者家族に対して世間は残酷で容赦がない。強く生きることも幸せになることも叶わない絶望という名の人生に苦しくなる。加害者の家族もまた被害者なんだと強く思わさられる。それでも傍にいてくれた人たちは...

兄が犯した無差別殺人事件により、加害者家族として理不尽な偏見に晒され生きてきた弟と妹。加害者家族に対して世間は残酷で容赦がない。強く生きることも幸せになることも叶わない絶望という名の人生に苦しくなる。加害者の家族もまた被害者なんだと強く思わさられる。それでも傍にいてくれた人たちは暖かく、最後は穏やかな終わりで良かった。子供たちの純粋さに救われる。

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2023/04/17

無差別殺人犯の家族 彼らに幸せになる権利はないのか? 読んでるあいだずっと苦しくて悲しかった… さっきもニュースを見ていて犯人の中学生の時の卒業文集を流していた。それが何だと言うのだろう。 笑わず楽しまず人と関わらず生きる。 母は自殺し、祖父母も亡くなった兄妹の人生はとことん...

無差別殺人犯の家族 彼らに幸せになる権利はないのか? 読んでるあいだずっと苦しくて悲しかった… さっきもニュースを見ていて犯人の中学生の時の卒業文集を流していた。それが何だと言うのだろう。 笑わず楽しまず人と関わらず生きる。 母は自殺し、祖父母も亡くなった兄妹の人生はとことんまで追い詰められる。いつまでも。 ラストに希望を持たせてくれて救われた(゚´ω`゚)゚。

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2023/02/06

大門剛明氏の慟哭の社会派ミステリー。 星5以上を付けたい良い作品と思います。 各編『歌』になぞらえたテーマも良いですね。 特に、後半の展開は、ウルウル続きです。 第一章 奇跡の歌 第二章 哀しみの歌 第三章 あやまちの歌 第四章 喜びの歌 第五章 うらやみの歌 第六章 あなたを...

大門剛明氏の慟哭の社会派ミステリー。 星5以上を付けたい良い作品と思います。 各編『歌』になぞらえたテーマも良いですね。 特に、後半の展開は、ウルウル続きです。 第一章 奇跡の歌 第二章 哀しみの歌 第三章 あやまちの歌 第四章 喜びの歌 第五章 うらやみの歌 第六章 あなたを想う歌 加害者遺族は、幸せになってはいけないのか。 被害者遺族の恨みつらみに対し、加害者遺族の罪の償いとは、如何にあるべきか。 重いテーマですが、ストーリー展開と共に、ひしひしと胸に迫ります。 小学校の養護教論・宮坂 蒼衣が住む街には悲しい過去があった。 19年前、クリスマスイベントで賑わう公園で、刃物を持った男により、8人の罪なき人々が亡くなった。 ある日、蒼衣の務める小学校に、事務職員として1人の寡黙な男がやって来た。 その男性・野川 隼太は、人と交わらない孤独な生活であったが、徐々にその生活に変化が... 第四章、最後の1ページ(251p)に、読む手が震えました。 刑事から蒼衣に伝えられたその言葉とは。 結婚式を直前に控えた野川の妹・朋美の身に、何が起こったのか。 そして、最後に野川の取った行動とは? 明らかになった被害者遺族(浅田)から、加害者遺族(野川)に届いた手紙とは? その想いが、野川に届きますように。

Posted byブクログ

2023/01/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人との交流を極力避け、静かに目立たないように、過ごしていても、どこからか情報は流れ、苦しめられる。 逃げるように場所を変える。 いろいろなものを諦めていく。 目に見えない悪意が瞬く間に広がる。 SNS、メディア、真意不明の噂話…、追い込む社会、視線。 「いじめは、やめましょう」というポスターが、何度か、でてくる。 蓮のいじめ問題、保護者の殺気に満ちた抗議、中傷ビラ等々。 5章から6章にかけて、登場人物たちの感情が一気にでてくる。 ページをめくる手が止まらない。 最後は救いがあってよかった。

Posted byブクログ

2022/09/04

犯罪加害者家族のお話。自分自身は何も悪いことをしていないのに、加害者家族だというだけでいわれもない中傷を受けて生きていかなければならない。 今はネットもあるので、誰でも簡単に加害者家族や被害者家族を傷つけることができてしまう。考えさせられるお話だった。

Posted byブクログ

2022/05/01

中盤から後半にかけて、突然のミステリー感!!!!!そういえば…という伏線も後から気付きました。切ない話ではあったけど、最後はかろうじて救われたかな?面白かったです。

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2021/12/15

今までの大概の推理小説は、事件が起き探偵役や警察が推理捜査し、犯人が捕まる、めでたしめでたしと、終わっていた。 最近はその後に焦点を当てた作品が登場している。 この作品も、事件が起き犯人が捕まった後、その加害者家族に起きる苦悩や社会的差別をテーマにした社会派ミステリー。 小学校の...

今までの大概の推理小説は、事件が起き探偵役や警察が推理捜査し、犯人が捕まる、めでたしめでたしと、終わっていた。 最近はその後に焦点を当てた作品が登場している。 この作品も、事件が起き犯人が捕まった後、その加害者家族に起きる苦悩や社会的差別をテーマにした社会派ミステリー。 小学校の養護教諭宮下蒼衣が主人公。彼女の勤める学校に配属になったのは、19年前に大量殺人事件を起こした犯人の兄だった。彼女の目を通して、加害者家族への偏見や理不尽な扱いを描き出す。 匿名でのネット情報がはびこる現代のネット社会では、この傾向がますます加速する。 個人単位が確立しており、加害者家族を励ますこともあるアメリカ社会に対し、家単位の意識がまだ残る日本では、加害者家族も加害者同様の扱いがされている。 著者は、「犯罪者の家族だって事件が起きたことで苦しむ被害者なんだな」と、作中人物に言わせる。 現代の状況に一考を促す著者の思いが込められた傑作となっている。

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2021/10/28

ええやん。映画でもドラマでも十分にこの良さを伝えることできるな。 途中から幸せムードが暗転し、最悪の結末かとハラハラしたが、最後に救われたなぁ。

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