カルチョメルカート劇場 の商品レビュー
メッシが現実的にチェルシーに移籍しかけた時の話はかなり面白かった(モウリーニョがメッシをその気にさせた言葉と、その後なぜ破談になったか)
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情報が如何に価値のあるものか。そしてそれ以上に価値があるのは相手との信頼関係。 カルチョメルカートの豪華な裏話が「これでもかっ!」と詰め込まれた一冊。 これ一冊で映画やドキュメンタリーに出来るんじゃないかって言う位のドラマティックなエピソードの数々。
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※このレビューにはネタバレを含みます
愛憎引きも切らず、陰謀と機転、あるいは誰かの思い付きが場をかき乱す世界屈指の人間ドラマ劇場「サッカーの移籍マーケット」のエピソード集である。 グアルディオラ監督のバイエルン移籍をすっぱ抜いたことで国際的に知名度を得た移籍専門記者のジャンルカ・ディ・マルツィオ氏の著作を、発刊以前から連絡を取り合って訳書化の準備を進めていた片野道郎さんが完全翻訳。 片野さんらしく卒ない翻訳で上質な一冊に仕上げてくれている。 基本的にはイタリアの移籍動向であり、特に往年のエピソードが多い。 ベルルスコーニやモレッティといった人物たちが多く活躍している内容である。 ただ、例えばホーランドを獲得し損なったユベントスや、「身長が思ったより低かった」と安易な判断でレヴァンドフスキ獲得を見送ったジェノア、あるいは土壇場の戦術変更で監督から「あいつ使わないよ? 獲るの?」と言われて若きアルトゥーロ・ビダルに情けない弁明をするしかなかったフィオレンティーナSDのコルヴィーノ……。 欧州サッカーの選手を知る人ならば、若くとも楽しめるだけの質と量が確保された一冊だ。 コルヴィーノに対してバイエルン時代のビダルが送った「あの時俺を獲らなかった、あのクソッタレのディレクターへ」という特別な献辞付サインユニフォームの話などは、実に味わい深かった。 バルセロナファンとしては11章の「もしもしメッシ?モウリーニョだが」は驚きに満ちた章だった。 個人レベルではチェルシーへの移籍を決めていたという話は寝耳に水であるし、その経緯もまた興味深い。 また、一般にバルサファンには 「ブラジル人選手は信頼ならない。どうせ出ていく」 という偏見があるが(※私見です)、それがクラブサイドの一方的な見方であることはこの本を見ると少し垣間見えてくる。 前政権(バルトメウ会長時代)が最悪の時代のように今語られているが、この本に書かれたヌニェス会長時代もまあまあ酷い。 以前からバルサの移籍市場における不誠実さは、おそらく変わらなかったのだろうなと思われるところだ。 一冊の本として面白く、また個人的にも(バルサファンとして)面白く読ませていただいた一冊だった。 エピソード集的に描かれているため、どうしても掌編集のようなニュアンスが強いが、普段は目にすることができない移籍市場の生々しい「現場」を覗けるのは本当に貴重だ。 文句なしに星五つで評価したい一冊である。最高品質に近いサッカー書、スポーツ読み物だろうと思う。
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面白かった。サイコーの人間ドラマ。 嘘、駆け引き、権謀術数の数々。その全ては自クラブの利益のために。簡単に人を裏切ったかと思えば、でも時には人間臭さが満載で憎めなかったり。 メッシとチェルシーの話は衝撃的…。 他に面白かったのは、 ・教皇さまの助言 ・警備員に変装 ・咬み合わせ症...
面白かった。サイコーの人間ドラマ。 嘘、駆け引き、権謀術数の数々。その全ては自クラブの利益のために。簡単に人を裏切ったかと思えば、でも時には人間臭さが満載で憎めなかったり。 メッシとチェルシーの話は衝撃的…。 他に面白かったのは、 ・教皇さまの助言 ・警備員に変装 ・咬み合わせ症候群(マジか) ・ジーコかオーストリアか(マジか)
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