事実婚と夫婦別姓の社会学 の商品レビュー
前半は夫婦別姓をめぐるこれまでの議論の整理。法学者の言説をメインに分析しており、夫婦は同姓とするべきなのか、別姓とするべきなのかの議論は現代と明治民法制定時、戦後の民法制定時とでその論理が異なっていて面白かった。ザ・言説分析、という感じがして読みごたえがあった。後半は事実婚を実践...
前半は夫婦別姓をめぐるこれまでの議論の整理。法学者の言説をメインに分析しており、夫婦は同姓とするべきなのか、別姓とするべきなのかの議論は現代と明治民法制定時、戦後の民法制定時とでその論理が異なっていて面白かった。ザ・言説分析、という感じがして読みごたえがあった。後半は事実婚を実践している人びとの事例。事実婚といっても積極的にその生き方を選択している人もいれば、様々な家庭の都合でそれに至った人もいる。共通しているのは女性の場合、事実婚ならば「嫁」役割から逃れることができることが利点として語られており、なるほどと面白く読んだ。
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