野球が好きすぎて の商品レビュー
そう言うミステリをミステリとしてどうかと言う意見があろうと、キャラ、世界観、共通テーマで描かれるある種の軽薄感を全体に含ませる著者のパターンで、今回は野球。漫画チックなキャラクタや、その珍妙な所作や嗜好ってものを今回は吹き飛ばすほど野球である。しかも1年毎の日本プロ野球にまつわる...
そう言うミステリをミステリとしてどうかと言う意見があろうと、キャラ、世界観、共通テーマで描かれるある種の軽薄感を全体に含ませる著者のパターンで、今回は野球。漫画チックなキャラクタや、その珍妙な所作や嗜好ってものを今回は吹き飛ばすほど野球である。しかも1年毎の日本プロ野球にまつわるtopicをミステリの主題にする。圧巻です。そうですね、そんなコトあったねが、事件につながる。それを共通フォーマットのキャラクタで解き明かす。贅沢かもしれないが、どうにか12球団分見たかったな。と感じてしまったのは思うツボなのか。
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毎年一つずつ、実際の野球界で起こった(珍?)事件に絡んだ殺人事件が起こり、捜査に行き詰まった野球好きの刑事が野球カフェを訪れ、そこに現れるカープ女子が謎を解き明かすという、とにかく野球尽くしのユーモアミステリー短編集。 多分野球好き同士では伝わるのであろう小ネタも散りばめてあ...
毎年一つずつ、実際の野球界で起こった(珍?)事件に絡んだ殺人事件が起こり、捜査に行き詰まった野球好きの刑事が野球カフェを訪れ、そこに現れるカープ女子が謎を解き明かすという、とにかく野球尽くしのユーモアミステリー短編集。 多分野球好き同士では伝わるのであろう小ネタも散りばめてあって、こういうのはきっと野球の知識があった方が面白いんだと思うが、全く野球を知らない僕でも楽しめた。その年のカープの成績によって元気さが変わる、(探偵役の)カープ女子には思わずクスッとしてしまう。僕自身は将棋が趣味なのだが、野球ファンの脳内もそんな感じなのかなーと。 お気に入りは「カープレッドよりも真っ赤な嘘」。上にも書いたように野球を知らないのでホヘェーって感じだったが、むしろ野球の知識がある人ほど先入観の為に、案外こういうトリックにハマってしまうかも知れない。
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なかなか読みすすめられなかったけどやっと読み終わりました。 最後の文章を読みながら、この父娘は今年(2021年)はどんな気持ちで過ごしているのかな、と感慨深い気持ちになりました。 ヤクルト日本一おめでとうございますヽ(=´▽`=)ノ
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野球好きの被害者が殺され、野球好きの刑事が捜査課し、野球好きの女性の推理で事件解決、という野球好きだらけが登場する連作推理小説。 作者らしく、軽妙でコミカルなやり取りが楽しい作品で殺人事件なのに軽く読めて面白い。読者も野球好きなら尚のこと楽しめると思う。けどもちろんそうじゃなくて...
野球好きの被害者が殺され、野球好きの刑事が捜査課し、野球好きの女性の推理で事件解決、という野球好きだらけが登場する連作推理小説。 作者らしく、軽妙でコミカルなやり取りが楽しい作品で殺人事件なのに軽く読めて面白い。読者も野球好きなら尚のこと楽しめると思う。けどもちろんそうじゃなくても面白い。 この作者の持ち味が楽しめる作品。
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小説のジャンルは広い! 1ジャンルであるところの推理小説の中も、 幾つかに細分化される。 どこに入るか分からないものも多い。 ユーモア本格ミステリ。 東川篤哉さんは個性が立ってる。 冗談みたいな設定に荒唐無稽なトリック。 大真面目なおふざけに思わず口元にが緩む。 野球に関わる5...
小説のジャンルは広い! 1ジャンルであるところの推理小説の中も、 幾つかに細分化される。 どこに入るか分からないものも多い。 ユーモア本格ミステリ。 東川篤哉さんは個性が立ってる。 冗談みたいな設定に荒唐無稽なトリック。 大真面目なおふざけに思わず口元にが緩む。 野球に関わる5つの殺人事件。 殺される被害者はみな熱心なプロ野球ファンだ。 それをヤクルトファンの親子燕(鷹)刑事が追い、 カープ女子の素人が安楽椅子探偵的に解き明かす。 2016年から2020年までの年々、 プロ野球で起きた出来事に ちなんだストーリーが展開する。 覚えているものもあれば、 知らなかったこともあるけれど、 その野球愛にこれまたニヤリとさせられる。 一見子ども向きかと思わせるようなポップな装丁。 普段なら通り過ぎてしまうところだけれど、 雑誌「Sports Graphic Number」で 紹介されていたのを思い出し、 これかっと手を打つ。 荒唐無稽なトリックと書いたけれど、 なるほどと唸らされもする。 ほんわかとした雰囲気に、 コロナ禍に荒む心が温められる一冊。
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トンビが燕を産んだっいう親子刑事コンビと謎解きの第三のちょっと変わった女性によるミステリー。五話目ぐらいでもうお腹いっぱい!^_^
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タイトルを見た瞬間に読みたいと思いました。 野球好きにはたまらないですね。 ビールを片手にゲームの結果を見ながら読む。 贅沢な時間ですね。
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プロ野球好きの著者が趣味で書いたような連作集ですが、謎解きと会話の面白さは安定のクオリティ。ここ数年プロ野球に興味がなくなったので最近のネタはピンと来なかったが昔のネタもあって楽しめた。ズームイン朝!の頃は地方局のプロ野球自慢が結構楽しみだったのを思い出した。
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タイトルの通り、全部に渡って野球のミステリー。野球知らないので元ネタとかは全く解りませんが、主要キャラが東川さんらしくてスッと読めました。 毎度名前の変わる謎のカープファン女子と、ヤクルトファンの親子刑事が良いトリオでお気に入りです。 シリーズ化希望です!
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野球をテーマにしたユーモア連作ミステリ。実をいうと野球にはこれっぽっちも興味がないのですが。ミステリ好きとしては充分に楽しめる内容です。むしろ野球界でそんな珍事が! と驚くところはありました。小ネタの数々は、野球好きの人こそ楽しめるのかもしれませんね。 お気に入りは「パットン見立...
野球をテーマにしたユーモア連作ミステリ。実をいうと野球にはこれっぽっちも興味がないのですが。ミステリ好きとしては充分に楽しめる内容です。むしろ野球界でそんな珍事が! と驚くところはありました。小ネタの数々は、野球好きの人こそ楽しめるのかもしれませんね。 お気に入りは「パットン見立て殺人」。これ、現実にあったことなのか……ってのがとんでもなく驚きだったのでした(笑)。冷蔵庫って……。そしてそれをあんな使い方にしてしまうトリックも見事でした。 「千葉マリンは燃えているか」は緻密な論理で詰めるタイプの推理が面白かった一作。危うくトンデモ推理にはまってしまうところでした。いろいろと盲点だったなあ。
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