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河合隼雄 物語とたましい の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2024/06/05

中古で安かったので、これから河合隼雄の本を読もうと思っていたので、その前に購入してみました。 終盤のあたりは抽象的でよくわからない部分もありましたが、全体を通して平易な表現で楽しく読めました。これから色々と読んでみたいです。

Posted byブクログ

2024/06/09

内容は、人生訓の他に、日本人論、全体性の回復、心理学の解説、思い出話などである。「こころの処方箋」からは4つ選ばれていて、私の好きな「灯りを消せ!」の話も載っていた。この話は「こころの扉」のCDで生の声で河合さんの語りがある。CDや「こころの処方箋」の中では「物事は努力によって解...

内容は、人生訓の他に、日本人論、全体性の回復、心理学の解説、思い出話などである。「こころの処方箋」からは4つ選ばれていて、私の好きな「灯りを消せ!」の話も載っていた。この話は「こころの扉」のCDで生の声で河合さんの語りがある。CDや「こころの処方箋」の中では「物事は努力によって解決しない」というクリシュナムルティの言葉も盛り込まれていたが、この本にはない。道草こそ人生の王道だという河合さんの持論も載せて欲しかった。 最後に養生訓の文章を入れたところで、故人を惜しむ感じが出ているので、編者は、河合隼雄個人に、興味をもっていると推察できる。個人的に交友のあった人かもしれない。(この本の編集者は大西香織さん、「彼らが写真を手にした切実さを 日本写真の50年 大竹昭子」や『宗教と現代がわかる本 2010』という本も手掛けている) 太陽の「河合隼雄」特集の編者と同じ人かな、と調べたら違っていた。平凡社は今になって、河合ブームになっているのだろうか? 追記:河合隼雄財団のこの本の紹介文はこちらです https://www.kawaihayao.jp/ja/information/2793.html

Posted byブクログ

2023/10/06

深くて考えさせられる話がたくさんだった 読みやすかったけど、まだちゃんと理解できてないんだろうなと思う箇所もあり、もっといろいろ経験してからもまた読みたいと思った。 若い時から知っていたのに、この歳になって読んでみて感動して、また何冊か読もうとしてる。これも何かの縁なんだろうな。

Posted byブクログ

2023/09/22

エッセイ選集のような一冊。「こころの処方箋」は読んだことがあって、そこから選ばれたエッセイも4編収録している。 後半にいくほど話が難しくなる印象。そんな中「日本神話にみる意思決定」が強く印象に残った。欧米の中心統合型モデルと比較して、日本の意思決定構造は中空構造である、という指...

エッセイ選集のような一冊。「こころの処方箋」は読んだことがあって、そこから選ばれたエッセイも4編収録している。 後半にいくほど話が難しくなる印象。そんな中「日本神話にみる意思決定」が強く印象に残った。欧米の中心統合型モデルと比較して、日本の意思決定構造は中空構造である、という指摘に唸らされた。天皇なんてその象徴だし、もしかして日の丸はその中空構造を図式化して国旗にしたのではかなろうか。 近年、組織で何か大きな不祥事が起こるたびに「忖度」という批判が上がる。それこそ権力が中空構造であるが故に起こる事態のように思える。「忖度」に象徴される日本的な権力に対する態度が中空構造を形作っているとも言える。 他人のことはよくわからないが、この中空構造は日本の個人個人にも当てはまるのではないか?どうも自分の自我の中心が空洞な気がしてならない。単に私が空っぽなだけだろうか。

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2023/07/07

読みやすい。 むしろ読みやすすぎて、あまり引っ掛かりがなかった。 柔らかくて、穏やかな人だったのだろうなあ。

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2022/06/07

いまなお多くの人に読み継がれる、心理学者・河合隼雄さん。日本ではじめてのユング派分析家として、長年のカウンセリングを通じて分け入った、ことばにはできないこころの形、日本人の心の深層を優しく教えてくれます。

Posted byブクログ

2022/01/30

まさかこの本で日本神話が出てくるとは思わなかった笑 章のタイトルと帯にも書かれている、「人の心などわかるはずがない」という言葉。読み終えた今、噛みしめておきたい。

Posted byブクログ

2021/12/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ただ座っていること 遠くを眺める 人生の味 我を忘れる 型を破る はてな、はてな 人の心などわかるはずがない 100%正しい忠告はまず役に立たない 心の新鉱脈を掘り当てよう 灯を消す方がよく見えることがある 「心」の科学 日本神話に見る意思決定 心と体 離婚の理由 ITとit 子どもの「時間」体験 子どもは物語が好き 昔話の残酷性について 物語とたましい 民話と幻想 影の世界 アレンジメントについて 心理学公害 自然モデル 香具師 ユング研究所の思い出―分析家の資格試験を受ける話 私の養成術 音のない音

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2021/09/23

心理学、もしくは深層心理学は今後複雑社会、特に人との関係・繋がりを考える上で重要な基礎的知識と要素になる。精神が不安になるには必ず相手がおり自分との相違が表面(心)に出てくるもの、だからこの書にある「自己理解」から「誰がアレンジしたのか」を紐解くことである程度「心の診療」ができる...

心理学、もしくは深層心理学は今後複雑社会、特に人との関係・繋がりを考える上で重要な基礎的知識と要素になる。精神が不安になるには必ず相手がおり自分との相違が表面(心)に出てくるもの、だからこの書にある「自己理解」から「誰がアレンジしたのか」を紐解くことである程度「心の診療」ができると思う。

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2021/09/14

(個人的なメモ) エッセイ集のようなもの。中には少し論文ぽいのもある。 河合隼雄は『影の現象額』を前に読んだけど、核となる「影」の概念が不明瞭で、なんか文字を追っていても深く理解できず上滑りする感じだった。 だがこのエッセイ集のようなものを読んで少し分かった?気がする。 ユングを...

(個人的なメモ) エッセイ集のようなもの。中には少し論文ぽいのもある。 河合隼雄は『影の現象額』を前に読んだけど、核となる「影」の概念が不明瞭で、なんか文字を追っていても深く理解できず上滑りする感じだった。 だがこのエッセイ集のようなものを読んで少し分かった?気がする。 ユングをちゃんと読まないと理解できないんだろうけど、「影」というのは、物事の裏面とか負の産物とか、そういうものなのかな。 「物語」が、自分自身と世界に折り合いをつけるための接着剤というか潤滑油というか、そういうイメージで位置づけられているのが興味深かった。 木村敏の著作を並行して読んでいるので、主体と環境の間にはこういう意味での「物語」が存在しているのかも知れないと思った。 できれば手元に置いておきたい。

Posted byブクログ