5文字で百人一首 の商品レビュー

すとうけんたろう(著者)

2023/04/10

日本人として百人一首は覚えておきたいものだ、と何度も色々な本を手に取っては百首目になかなか辿り着かなかったが、この本は大変シンプル。
原文、訳（原文のどの位置を訳しているかわかりやすいもの）、意訳、五文字で表したもの、そして解説で構成されている。
全部ふりがなが振ってあるので百人一首習いたての小学生にもおすすめできる。

2023/01/02

端的にその和歌の特徴を示していて、それがとてもインパクトがあった。現代語訳でもいまいち、意味が自分の中に落とし込めない歌もこれまではあったが、この本だと５文字で表してくれるので私にとっては解釈の一助になった。

解説もあり、読まれた経緯や技法についても簡単に触れられているので勉強にもなる。和歌に触れるのは義務教育ぶりといった人やそもそもまだ触れていない人向け、という印象。

あと和歌の解説してくれるねこちゃんが可愛い

2022/05/29

自分が子供の頃にこの本が家にあったらよかったのになあと思う位、分かりやすく百人一首を身近に感じられる本。
とっつきにくく分かりにくいイメージのある短歌を、可愛いねこのイラストと分かりやすい要約、そしてそれを更に5文字で表す斬新さ。情緒も何もなくなる略し方もあるけど、それがまたクスッと笑えて面白い。

2022/01/05

児童書売り場で
たまたま目にしたので立ち読みしてみた
たまたま開いたページが面白かったので
３ヶ月くらい忘れてたのを
たまたま出掛けたときにまだあって
たまたまその日はお財布に余裕があったので
買って帰ったのに
１ヶ月くらい放置してたのを読んでみた
新年だし

５文字でまとめるとこう！
って
なぜ５文字でまとめるのか
くだらないところがおもしろかった
そしてくだらん！と言いつつ
イヤ待て、これはこの５文字のほうが…
とか
まんまと考えさせられたのが愉快

百人一首になんの興味もなかったけど
そうか、恋の歌ばっかなのか
とか
人の名前ってそんなルールだったのか
とか
歌をつい声に出して読んじゃうな
とか
結構楽しめた

あーおもしろかったー
って感想なので
星は３つ

2024/11/12

ひさかたの　光のどけき春の日に　
　しづ心なく　花の散るらむ　→桜散るの早
こんなふうに百人一首を5文字に置きかえました。意訳や解説もあるので、5文字のイメージで覚えやすく、内容も理解できて百人一首が身近になります。よく出る言葉や人物相関図、時間と季節の説明などの豆知識もあってとっても便利！

2021/05/31

百人一首好きなら絶対オススメっ！

百人一首を１つ１つ解説してわかりやすい意訳をして、最後にはそれを「５文字」に簡潔にまとめている本。「５文字」へのまとめ方のセンスが最高！

猫の絵が得意な作者さんが、猫だらけのページにしてくれているし、ページごとに色を変えていて、ページをめくっているだけでも楽しい！

とりあえず、パラパラとでも見てみるべし！

私が気に入った「５文字」をいくつか挙げておくと…

「大江山いく野の道の遠ければ　まだふみも見ず天の橋立」
→『不正は無い』
（和泉式部の娘が「母親に作ってもらってるんじゃない？」という皮肉に対して読んだ句だから）

「契りおきしさせもが露を命にて　あはれ今年の秋もいぬめり」
→『お約束の件』
（うちの息子の昇進の件、忘れちゃってませんかね？っていう意味を込めて偉い人に送った句だから）

「恋すてふわが名はまだきたちにけり　人知れずこそ思ひそめしか」
→『恋が即バレ』
（そもそもわかりやすい句だけど、５文字化最高！）

挙げてるとキリがない。
何度も開いてニヤニヤしたいと思います。

この著者の方が、Twitterでアップしてくれた「小倉百人一首 人物相関図」が、これまた秀逸！
プリントアウトして、ニヤニヤしながら楽しませてもらってます。