ブランダム 推論主義の哲学 の商品レビュー
Ⅰ 言語と規範 Ⅱ 推論主義の基本 読。 表象主義の議論を説明してくれてはいるものの、初見には難しかった。それを理解していればかなり面白そう、、。 表象主義と推論主義は出発点が違うだけでやりたいことは同じというのは発見。 言葉の規範性をどう推論主義で説明するのか、一回読むのでは...
Ⅰ 言語と規範 Ⅱ 推論主義の基本 読。 表象主義の議論を説明してくれてはいるものの、初見には難しかった。それを理解していればかなり面白そう、、。 表象主義と推論主義は出発点が違うだけでやりたいことは同じというのは発見。 言葉の規範性をどう推論主義で説明するのか、一回読むのではわからなかったから、またリベンジします。 Ⅲ 推論主義の応用 Ⅳ 失われた二つの客観性を求めて
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ロバート・ブランダムの推論主義の立場について解説している本です。 ブランダムに対する高い評価は英語圏にとどまることなく、たとえばハーバーマスも重要な思想として言及しており、その名前は広く知られていますが、日本語で読める適当な入門書はなかったように思います。岡本裕一朗の『ネオ・プ...
ロバート・ブランダムの推論主義の立場について解説している本です。 ブランダムに対する高い評価は英語圏にとどまることなく、たとえばハーバーマスも重要な思想として言及しており、その名前は広く知られていますが、日本語で読める適当な入門書はなかったように思います。岡本裕一朗の『ネオ・プラグマティズムとは何か―ポスト分析哲学の新展開』(2012年、ナカニシヤ出版)はセラーズ、マクダウェル、ブランダムについての解説を含んでいますが、専門家の解説書ではなく、環境プラグマティズムなどのテーマもとりあげながら、ネオ・プラグマティズムの哲学的意義について説明している本です。これに対して本書は、ブランダムの掲げる「推論主義」という立場にまっすぐに切り込むとともに、著者自身の解釈を踏まえてその思想的意義についていくつかの示唆をおこなっているところに特色があります。 ブランダムはセラーズの議論から「理由の空間」の意義を重視する立場を継承しており、「人間とはみずからの発言や行為を正当化し、相手の発現や行為に正当化を求めるような生き物だという人間観」を打ち出しています。著者はこうしたブランダムの立場を解説しながらも、本書の最後で「理由の空間」の住人であることに対する違和感を表明し、「言葉や世界や人生を解釈するために非常に有用な言葉と見方を生み出してくれたことをブランダムに心から感謝しつつ、今後は自分でやっていこうと思う」と述べています。著者のこれからの思索についても期待したいと思います。
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非常に読みやすいブランダム入門書。 言語哲学の予備知識があまりなくても、ある程度の論理に関する理解が有れば読めるだろう。 ブランダムに手を出したのは、「言語哲学とヘーゲルの接点とはどのようなものか」「推論主義は規範的と聞くけどどのように?」といった興味からだったが、どちらもその入...
非常に読みやすいブランダム入門書。 言語哲学の予備知識があまりなくても、ある程度の論理に関する理解が有れば読めるだろう。 ブランダムに手を出したのは、「言語哲学とヘーゲルの接点とはどのようなものか」「推論主義は規範的と聞くけどどのように?」といった興味からだったが、どちらもその入り口に導いてもらえるような良い入門だった。
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